あるく

~山の恵みの備忘録~

A-1『飯豊連峰を歩く』

暢暢/杁差岳(千本峰まで) 2014年6月7日

今日(6/7)は、杁差岳へ。 リョウくん、シミケンさんが 正月山行で残置したものを撤収するとのこと。 予報が悪くふらつきましたが、 混ぜてもらうことに。 前回(11/3)同様、千本峰まで。 降りみ降らずみの定まらぬ天気、 東俣川に架かる一号橋を渡り、 権内…

飯豊/懐恩(その5) 2014年5月4-5日

『その4』からの続きです。 御秘所、飯豊本山とともに。 草履塚への喘ぎ、 大日岳が私の背中を押し上げます。 心拍を斉えてくれる、御鏡の豊溢。 種蒔山、切合が見えて来ました。 奥に磐梯山。 草履塚、そして本山に礼して。 さて、大日岳においとまです。…

飯豊/懐恩(その4) 2014年5月4-5日

『その3』からの続きです。 黙想、大日岳。 語られざる言葉を、お山は蔽う。 『論語』に、 「人の過あやまちや、各おのおのその党においてす。 過あやまちを観て、ここに仁を知る」 とあり。 また、『歎異抄』には、 「善悪のふたつ、惣じてもって存知せざ…

飯豊/懐恩(その3) 2014年5月4-5日

『その2』からの続きです。 御西の白銀が醸す、慈寵。 ふ~っと立ち止まっては、相照らし合い、…… 言葉にならない言葉が行き交います。 飯豊の信実、… そして謙遜。 さて、どすこい、御前坂。 久しぶりの重荷が肩を苛めます。 カフェ御前坂で一休み。 マス…

飯豊/懐恩(その2) 2014年5月4-5日

『その1』からの続きです。 歩運に応え、 飯豊本山と草履塚が、 姿勢をくずしてもてなします。 はずむ心。 草履塚からのエ~ル。 歩みはのたりのたり。 少しずつ降って御沢へ。 宙そらと睦む本山。 御沢の沢床がじき、左稜(切合尾根)が招きます。 沢床か…

飯豊/懐恩(その1) 2014年5月4-5日

恩慰、大日岳。 今回(5/4-5)は、泊りで飯豊へ。 言葉は心の結晶。 振る舞いはその証し。 飯豊の白なる清かを仰望したとき、 この生命の山に遊ばせたまえと 願いました。 心を尽くし、思いを尽くし、精神を尽くし そして力を尽くしたいと。 かなって、今年の…

杁差岳/千本峰~素秋 2013年11月3日

今日(11/3)は、飯豊・杁差岳へ。 山友二人がエブリに行くという。 ヒョイと交ぜてもらいました。 大石ダムがどうも遥かに感じられ、 エブリをと考えると、 変則ですが、つい丸森尾根が浮かびます。 権内尾根からは、前に一度、 日帰りでピストンしては…

飯豊/雲表の恵慈(その3) 2013年9月22-23日

『 飯豊/雲表の恵慈(その2) 』からの続きです。 この山路歴程のもうひとつのハイライト、北の稜線へと分け入ります。 雲表に慈愛、お山は上機嫌です。 一歩一歩、遠ざかる御西。 思えば、この稜線(御西~梅花皮間)を辿るのは、実に三年振り。 丁度今回の…

飯豊/雲表の恵慈(その2) 2013年9月22-23日

『 飯豊/雲表の恵慈(その1) 』からの続きです。 飯豊山頂でしばし愉しい語らいのひと時。 ゆっくり息んで、ダイグラ尾根とツ~ショット。 悦に入る私です。 今日の目的地、御西の小屋へ向けて歩み出でます。 北股の衆のエ~ルに応えて。 御鏡の雪が、新雪へ…

飯豊/雲表の恵慈(その1) 2013年9月22-23日

雲表に灯心、大日岳の標柱。 今回(9/22-23)は泊まりで、飯豊へ。 ダイグラ尾根~大日岳~梶川尾根と、飯豊をぐる~り、周回です。 HP『飯豊朝日連峰の登山者情報』に、 ダイグラ尾根取り付き桧山沢の吊橋が完成したとの報あり。 関係する皆様のご尽力に感…

大日岳/清穏(その3) 2013年8月13-14日

『その2』からの続きです。 もっと此処に留まって居たいところですが、 帰りも長丁場、そろそろ、発たねばなりません。 素敵なエスパ~ス(空間)を有難う、よく眠れました。 相棒のテントと大日岳とで、ツ~ショット。 では、撤収しましょう。 「もう、帰…

大日岳/清穏(その2) 2013年8月13-14日

『その1』からの続きです。 飯豊山頂にて、まったりと、オニギリタイム。 此処まで護られ、良い調子で来れました。 感謝。 予定通り、御西を目指すことに。 お山のもてなしは雲興、 最良の天然エアコンで、お出迎えです。 飯豊の山頂を後にし、御西への道…

大日岳/清穏(その1) 2013年8月13-14日

大日岳、爽朗。 今回(8/13・14)は、泊まりで飯豊、大日岳へ。 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、 力を尽くして、頂きに起ちたい。 初めての飯豊は、弥平四郎から。 もう四半世紀以上も前のこと。 あの頃、弥平四郎のゲ~トは施錠してあり、 …

飯豊山/懐恵(後編) 2013年7月21日

『前編』からの続きです。 そぼ降る雨の中、飯豊本山小屋に到着。 管理人の高橋さんにご挨拶。 久し振りに言葉のジャブの応酬(笑)。 慰問になりましたかな。 相変わらずお元気で何よりでした。 高橋さんに撮って頂きました。(私) 口の中にまだオニギリ…

飯豊山/懐恵(前編) 2013年7月21日

ありがとう。雨中に迎えてくれたイイデリンドウ。 今日(7/21)は飯豊山へ。 そこに歩く愉しさがあり、上る欣びがあるからこそ、 ひとは、山に登るのでしょう。 そして其処には、表裏して、厳しさがあり、その厳しさが、 ひとを救う…。 「飯豊の日帰り」には…

僥倖/石転ビ沢(その3) 2013年6月16日

『その2』からの続きです。 振り返れば、 梅花皮、北股、両岳からの深甚なるエ~ル。 その深く、優しい眼差しに・・・ 立ち尽くす、ひと時。 深き渓々。 門内小屋前でしばしの息い。 其処彼処にイチゲの輪舞。 足がなかなか前に進みません。 す~っとガス…

僥倖/石転ビ沢(その2) 2013年6月16日

『その1』からの続きです。 梅花皮小屋は直ぐ其処! 此処まで来ると、北股岳がピ~クをもたげます。 稜線に起てば、烏帽子山からのねぎらいの響こえ。 大日岳。濃やかな情、親昵なるエ~ル。 北股の頭カッチたるの自負。 一番手の方が北股をピストンして戻…

僥倖/石転ビ沢(その1) 2013年6月16日

咲いててくれて、ありがとう。 一輪のイイデリンドウが笑んで迎えてくれました。 今日(6/16)は、飯豊へ。 やっと、2013年の初飯豊。石転びから丸森へ、 周回します。 幸せをかみしめながら。 好きなときに、好きなお山に行けるのは、 環境がよく斉…

飯豊、初冬。(後編) 2012年11月4日

『前編』からの続きです。 切合小屋でまったりカップ麺。 草履塚が脳裏を過ぎりましたが、この先、 トレ~スが全くないことに鑑み、 今日は此処を山頂とすることに。剣ケ峰を筆頭に、 上るより下る方が緊張を強いられる箇所が目白押しです。 それに、秋の日…

飯豊、初冬。(前編) 2012年11月4日

大日岳がそっと雲を上げて見送ってくれました。 今日(11/4)は飯豊へ、日帰りで。 ~と言っても切合小屋まで。 あちらこちらから初冠雪の便り。 新雪を纏った飯豊に見まみえたく願い、川入から。 山頂を踏みたいのなら、未明の出だしでしょうが、 意気…

大日岳/御幣松尾根/秋韻(その3) 2012年10月7-8日

『その2』からの続きです。 大日岳、威風堂々。宙そらに沐浴ゆあみして。 先ほどまでの厳いかつい貌かおはどこへやら、 ふっくらたおやか満面の笑み。 西大日も薬師も宙そらに謳います。 牛首の頂稜のたり紅葉もみじかな。(ん?俳句になってますね) お山…

大日岳/御幣松尾根/秋韻(その2) 2012年10月7-8日

『その1』からの続きです。 磐梯山、黎明。 御西、来迎。 お山はモルゲン・ロ~トの彩りに身を委ねます。 清澄のひととき。 穏やかな眼差し、・・・昨日の幸心に応えて。 さて御西を発たねばなりません。 kenroku さんからバトン・タッチの羽田さんに ショ…

大日岳/御幣松尾根/秋韻(その1) 2012年10月7-8日

秋韻、大日岳。 今回(10/7・8)は泊まりで、飯豊連峰大日岳へ、 御幣松尾根から秋思秋景を愉しみながら。 御幣オンベは私の篤愛の尾根、 様々に差し障りがあっても、年に一度は訪れたい。 初日はしっとり、でも次の日は朗々と、 お山の懐にとっぷりとつ…

飯豊の白龍/石転ビ沢(その3) 2012年8月11日

『その2』からの続きです。 門内岳が大きく近づきます。 杁差岳を越えて頼母木に泊まり、 御西小屋を目ざす越後の岳人さん。 どうも何処かで一度お会いしたことがあるような・・・。 そうそう、以前、御秘所の姥地蔵の辺りでしたか、 元気の良さについショ…

飯豊の白龍/石転ビ沢(その2) 2012年8月11日

『その1』からの続きです。 結構な雨あしに慌ててザックから雨具を出して装着。 カメラも防水袋の中へ。 でも、幸い、通り雨のよう。しばらくして小降りに。 カメラをザックから取り出して、新潟の御仁をショット。 御歳七十を越えて矍鑠。~敬意を込めて…

飯豊の白龍/石転ビ沢(その1) 2012年8月11日

(北股岳中腹から、石転ビ沢) (梶川尾根/滝見場からの石転び沢) 今日(8/11)は飯豊です。 飯豊に入ると、 その雪形に、雲気雲容に、 また、連連とするお山の全体に、 よく《龍》を覚えます。 山形県は小国町なる天狗平から、 石転び沢を経て北股岳、梶川尾…

大日岳/帰愚(その3) 2012年7月8~9日

『その2』からの続きです。 飯豊の山頂がツンと天を仰いで高唱します。 「歩く」こと、 それが何よりもすばらしいことなのだと・・・。 御鏡の雪。 その目送に浴します。 この雪の厖大が織り成す暢達、暢然の世界。 出来立てほやほやの雲。 御西が遠ざかり…

大日岳/帰愚(その2) 2012年7月8~9日

『その1』からの続きです。 飯豊山頂を後にし、今夜の宿り、御西小屋を目差します。 右の大嵓尾根からは、礼意。 稜線漫歩の始まり。 草履塚の二峰からも嬉しいエ~ル。 牛首山が、「ゆっくり歩きな」と。 昨年の施工箇所。緑化ネットに少しずつ草が。 吹…

大日岳/帰愚(その1) 2012年7月8~9日

今回(7/8・9)は泊まりで飯豊連峰大日岳へ。 あの山もいいなぁ、と惑いましたが、 帰してみれば、やはり、飯豊。 お前には此処しかないのかとバカにされそうですが、 愚かは愚かで、はい、完くその通り。 行きたい念いが兎にも角にも胚すのなら、 行け…

飯豊/恩寵(その3) 2012年6月11日

『その2』からの続きです。 切合小屋前にて休憩。 御坪~大日杉へのル~トを眺めます。 ブナもカンバも精気溢れて。 切合きりあわせ。大日杉登山口への分岐付近の残雪。 雪の総重量、いったいなんぼあるんだか。 種蒔山の山頂部はパスし、 巻いてゆっくり…