『その2』からの続きです。
御西の白銀が醸す、慈寵。
ふ~っと立ち止まっては、相照らし合い、……
言葉にならない言葉が行き交います。
飯豊の信実、…
そして謙遜。
さて、どすこい、御前坂。
久しぶりの重荷が肩を苛めます。
カフェ御前坂で一休み。
マスタ~の温顔が疲れを鎔かします。
主稜線には溢れんばかりの慈光。
振り返って、一息。草履塚。
御前坂を了えて一王子。
眼下に辿ってきた稜線が走ります。
(一王子の標識そば、重ねられた岩側に立てかけるように置かれていたザックとスキー。怪訝に思いましたが、夏であれば、水場にちょっとといった置き方です。水場の確認にか、あるいは水作りのための雪を採りに水場の方に降りているのだろうと思い、早く小屋に荷を降したいとの気持ちに押され立ち去りました。下山後、4日本社ノ沢左俣1530M付近で遺体で発見された遭難者のものだったと知りました。或は感慨に耽る為にか、雪採りのためにか、あるいはドロップポイントを見定めようとしてなのか、斜面に起ち、そこで強風に煽られバランスを崩し、滑落、500Mもっていかれたのではと推量します。ご冥福を祈り上げます。)
峰峰と向かい合える場処に、安着、安堵。
久々の飯豊本山小屋。
一宿の厄介に与ります。
(5/4,5現在、トイレは大量の雪に塞がれ利用不可。)