『その1』からの続きです。
飯豊山頂にて、まったりと、オニギリタイム。
此処まで護られ、良い調子で来れました。
感謝。
予定通り、御西を目指すことに。
お山のもてなしは雲興、
最良の天然エアコンで、お出迎えです。
飯豊の山頂を後にし、御西への道へ。
稜線漫歩の始まりです。
歩運の愉悦に酔うひととき。
飯豊の心に導かれて。
ここまで来れば、あとは惰性?
御西の引力に身を委ねます。
飯豊の山頂は雲と応接、涼しそうです。
飯豊に遊化、・・・
舞楽を演じる雲の群れ。
雪も一役。
ん?御前坂中ほどから落ちる図太い線は何?
先の豪雨の爪痕が此処にも・・・。
御鏡雪。
御鏡雪はクジラの様、・・・飯豊の白鯨。
ずんずんと、降り落ち、降り積もった
雪の厖大は、
圧せられて連繹/連延、形を成し、
或る日、一つの大きな意思となる。
そして、白鯨となった意思、
意思となった白鯨は、
飯豊の大地に、泳游する・・・。
御西岳に憩う白鯨の礼待。
草原の向こうで大日岳が、「よく来た、よく来た」と。
" Here I am " , " WELCOME BACK "
御西の小屋に到着。「ふ~」、安堵。
まずは、ねぐらの設営。張り綱もちゃんとして、完成です。
小屋前で、しばし、同道の士と歓談。
それから水を汲んで、やっと、我が家の中へ。
先ずは「たんぱく質」。
ウィンナ~をボイルし、持参のビ~ルで乾杯です!
ちょっと早い晩酌に、大日岳がお付き合い。
暮れなずむ、ひと時。北股の頭カッチから挨拶が届きました。
北股、梅花皮、烏帽子の兄弟が、
黄昏の柔らかな光線に睦みます。
迫る、日没。 天が地を、地が天を、ねぎらいます。
(たっぷりの餅、野菜入りラ~メンを食べて、Zzzzzz~爆睡。
02;44 目が覚めて、ちょっとうとうと。朝食準備。
しっかりと朝メシを食べ、いざ、大日岳へ。)
8月14日、黎明。
朝ぼらけのなか、ヘッデンを頼りに大日岳を目指す私を、
磐梯山が見守ります。
ご来光。
飯豊本山御前坂に旭が上ります。
峰峰に注がれるやわらかな光線。
朝のドラマの開始、観覧するコバイケイソウ。
東から西へ明るんでゆく世界。
飯豊の連接・・・・
そして、連貫に、慈愛の清光。
大日岳山頂着。
またこうして此処に起つことが許されました。
その幸いに、
ただ、感謝、感謝、感謝。
この貧しき土塊にとって、
この頂を足下にすることは誉です。
ただお山の信実へと、遥々、歩いて来たのです。
この感懐が、希望を造り、信頼を建てる・・・。
心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、
頂きに起つ。
この清穏、
愛としか言いようのない世界が、
此処に在ります。
注がれる旭光、西大日岳。
光炎の標柱。
光へと容れられてゆく牛首山。
伝播する精光。
朝日連峰、月山、ほそき響こえ。
山頂を独り占めで愉しんでいると、
お一人上って来られました。
お蔭で記念写真。感謝。
長居をしました。そろそろ御西へ戻りましょう。
光を浴びながら。
陽が上ると、お山は精彩。
シャッタ~を押す手が休まりません。
山頂でショットをお願いした東京の岳人さん。
聞けば明日は八海山~!
ついでに私も。(出過ぎですね)
ちょっと歩を運んでは一枚、
また一枚。
振り返り、
振り返りつつ、ショット。
山容が醸す、信実と謙遜。
牛首山を随えて、堂々。
noble な山です。
御西に戻りました。
『その3』に続く。