あるく

~山の恵みの備忘録~

移ヶ岳/春懐 2024年3月16日

春を頌う、陽精。

 

 

今日(3/16)は、移ヶ岳へ。

春は生命、春は復活、春は貴い。冬が粛として揚棄されつつあります。

「3.11」は東日本大震災で巨きな喪失を経験された方々にとって特別な日でした。

それは鎮魂の日であり、衷なる誓いをあらためて彫琢する大切な契機となる日

「福島に住む私たちは、

当たり前の毎日が、

明日も来ることではないと知っている」

と、ある中学生は文集に綴りました。

元日に、それは、能登で新しい現実となりました。

春の機縁なる「復興」、その意味は絶えず問い直されねばなりません。

 

 

ちょっと取り込んで、朝のうちにちょっと遊ばせて戴くことに。

瑞峰平へは、件の魔の上げカーブは日当たりが良く、ドライでホッ。

ところがその上、日陰の区間で凍雪に捕まり、スタック!嗚呼・・・

持参のスコップで脱出成功、少し戻った所に車を置き、いざ。

~道々、スタックの痕がいくつも。

 

石切場分岐。朝陽にご挨拶。

 

トレースは貧しく、人はあまり入ってない様です。

 

あらら、風雪でステップが失くなってる。

 

えっちらおっちら?山守岩のアラン君に礼敬。

 

ふ~、移ヶ岳を頂きました。しばし、眺覧、周覧。

 

昨夜来、大風が吹き荒れましたが、穏やかに。

 

霞を透して、陽精の頌。


手を合わせれば・・・

 

その衷懐に合せられます。

 

峰々と・・・

 

思想の交換。

 

 

 

 

 

 

 

 

3月12日、訃報あり。亡母の弟である叔父が長逝された由。

葬儀は、明日と明後日、私は、一日おいて亡母の法要とつづきます・・・。

天へと上げられた人たちは死んでいません、彼らは欲しています。

わたしたちの中で語らい、振る舞い、訓え、諭し、はげますことを。

彼らの霊がわたしたちに触れなければ、

彼らが何を欲しているかを真面目に考え、その声に聴くことはありません。

春は霞、春は生命、春は復活、春は貴い。

 

 

天上には、まなざし・・・

 

"Grace be with you".

 

 

 

 

 

いい時間を過ごせました。感謝。

帰りましょう。

 

往路を復します。

 

長~い足で?すたこら。

 

木々と語らいながら。

 

 

 

無事の下山、

春懐の山路に

感謝、感謝。

 

fin

 

鎌倉岳/静嘉 2024年3月10日

鎌倉岳が招きます。

 

 

今日(3/10)は、鎌倉岳へ。

この頃は、結構な降雪が二度あって、ユギハギに疲労困憊でした。

とけて流れりゃ、ただの水なのですが・・・。

そろそろかなぁと考えていた山は、雪でアプローチに難。で、ボツ。

曇り予報なれど空合いはまずまずなので、ご近所さんへ。

(移ヶ岳は車で瑞峰平へ上れるイメージがわかず、自重/自粛?)

 

 

田村市常葉町は山根なる萩平へ。

林道を危ぶみましたが、勾配はキツくなく、FFで何とか分岐まで。

 

少し上ると、伐採地。山頂がチョコンと。

~その激に応えます。

 

忙しそうな雲さん。

 

中腹で鰍からの道を合せると・・・

 

石切場跡。段々と雪が深さを増します。

 

ここからが、正念場。

 

萩平からは昨日の方のトレースに援けられましたが、

さらに本日は鰍から複数人先行して居られる様で、有難い。

 

南面で締まりがはやいとは言え・・・

 

トレースがないと負荷は倍加します。

 

えっちらおっちら?

 

トレースをなぞります。

 

まだまだ。

 

山頂に鼓舞されて・・・

 

ハァハァゼェゼェ?

 

肩に乗って?もうひと踏ん張り。

 

小塚からの径を合せます。

 

ここを回り込み・・・

 

最後の関門を突破して・・・

 

ふ~、鎌倉岳を頂きました。

 

礼敬し、しばし、眺覧、周覧。

 

阿武隈の暢然に浴します。

桧山、大滝根山、・・・

 

大滝根山と高柴の衆。

 

高柴の衆と片曽根山、田村市船引の市街。

 

そして、移ヶ岳。

 

麓山、日山、龍子山。~ん?北方に雪雲。

 

いいタイミングで此処に起てた様です。感謝。

 

 

片曽根山に雍れて、船引の市街。

ここにもたくさんの存在と生活とがあり、想いとがある。

例えばこの街に、ある日、ミサイルが飛んできたと想像してみる、

この町が突然、戦車に蹂躙されたと想像してみる・・・。

ガザといい、ウクライナといい、そこには阿鼻叫喚、

世界には、悲しい哉、想像ではない、厳とした現実がある。

狂ってるとしか言い様のない親玉たち、

かなうなら、山に上って、天然の響に耳澄ませよ、天を仰げよ・・・

そう希うのは、私だけじゃないはず。

 

「然うだ」と・・・お山が肯います。

 

 

みんなの祈りは、"Grace be with you"。

 

いい時間を過ごせました。感謝。

雪雲がこちらへ寄せて来ます。長居は無用、拝辞。

 

上りは兎も角、下りが難儀かな。

 

すっ転んでケガなんて・・・

 

でも、基本、雪があると歩きやすい。

 

 

 

すたこらとはいかないまでも・・・

 

雪の精と語らいながら・・・

 

のっそのっそ?

 

お山のねぎらい、エ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

静嘉の山路に

感謝、感謝。

 

fin