あるく

~山の恵みの備忘録~

甲子山/静憶 2023年3月28日

勇壮、甲子旭岳

 

 

今日(3/28)は、甲子山へ。(1,549M)

昨日は、母の命日。

天上して、もう一年が経ちました

粛虔、気持ちをあらたに。

 

さて、この前、大白森山を訪れたとき、

登山道が、甲子峠を挟んで、延々と那須へと繋がっているのに驚きました。

ずっと気になっていたものですから、この機会に?(笑)

 

 

西郷村なる『甲子温泉』。登山口は大黒屋さんの敷地を通り抜けた先に。

(気になってメーターを見たら、自宅から此処までの距離は83km程でした。先だっての二岐山/大白森山の登山口『二岐温泉』までが80km程でしたから大差はない様です。)

 

 

登山口、取付は落合。

 

何と手前は大河『阿武隈川』!~この辺りが源流なのですね。

 

 

少し上ると、甲子道路(R289)が眼下に。

 

 

予習して?わかってはいましたが、九十九折の登山道。

くねくねと、ああ、くねくねと。

 

 

なだらかになると・・・

 

 

そこは『猿ヶ鼻』。ひと息入れます。

 

 

樹間には、大白森山。優しく鼓舞します。

 

 

今日もピン長「さんま君」。雪は予想より少なめ。

 

 

でも、少しずつ雪が繋がり出しました。

 

 

大白森山とのかけあいが愉しい。

 

 

 

 

 

分岐です。

 

此処を折れて進むと甲子峠、大白森山なんですねぇ。

いつか、こちらからも、行ってみたい。~宿題。

 

 

樹間に見え隠れしていた旭岳が、やっと際やかに。特大の激を頂戴

 

 

 

 

 

次第に、樹間に、山頂が・・・

 

 

ふ~、甲子山を頂きました。

岳が飛び切りの存在感で迫ります。

 

 

雪庇を頼りに?頂稜の先っぽへ。

 

 

いい面魂だ。

 

 

見え隠れするのは三本槍岳かな?

いつか、ここからあそこまで行ってみたい。~宿題(その2)。

 

 

ちょっとした岩場に到着。今日は、此処まで。

 

こしかけて、しばし、飲み食い。お山と語らいながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

お山の響に耳澄ませば・・・

 

 

"Grace be with you".

 

 

天上の「然り」に合せられます。

 

 

天には、まなざし。

戦禍はやまず、気候変動がはやまる、混迷の時代。

人はみな、ひとしく、その愚かさを負っている。いや、そのもの。

でも、天には、まなざしがある。それを仰げばこそ、

一人ひとりの、その人生がどんなに挫折にみち、不幸であったとしても、

また、無用で、余計な存在のように思われたとしても、

その暗さに、決して落胆しない。いや、落胆することなどできない。

人はみな、天と地とを、いや生命をおつくりになった方によって、

生きることを許され、またそのように招かれている。

決して、生きなければならぬと虚しく晒されているのではない。

だから、喜ぶ。喜べ。山に上ることが喜びであるように。

 

 

 

いい時間を過ごせました。感謝。

 

とりあえず、甲子山のピークに戻るとしましょう。

 

 

お山の慈愛が注がれます。

 

 

 

 

 

山頂に起ち戻り、あらためて、眺覧、周覧。まじまじと。

 

 

 

 

 

大白森山と語らう、ひと時。

中ほど奥に、小白森山。そして左奥には、大戸岳を隠して二岐山。

 

 

やわらかな稜線に・・・

 

 

心が和みます。

 

 

さてと、見納め。帰るとしましょう。

 

 

 

 

 

ここからの大白森山と三本槍岳。宿題が二つ出来ました。(笑)

 

 

後は、すたこら。

 

 

九十九折の道をころがります。

 

 

『白水滝』のねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

静憶の山路に

感謝、感謝、感謝。

~私だけの甲子山でした。

 

fin

 

安達太良山/朗徹 2023年3月20日

額をあつめ、膝をまじえて語らう峰々、・・・

 

 

今日(3/20)は、安達太良山へ。

昨日は、地区の大事な集まりがあって、山行は不可。順延。

でも、おかげで、かえって、素晴らしい天気に恵まれました。感謝。

 

 

奥岳登山口から。まずは勢至平へ。

旧道はご覧の通り、安達太良ハイウェイ?

 

 

今日も長靴日和。ピンが小気味よく効きます。

 

 

背には、陽精の頌、そして阿武隈の激。

 

 

鉄山が招きますが・・・

 

 

分岐を折れ、峰ノ辻へ。

 

 

ハマりがちな灌木の周りは避け、くねくねと。

 

 

雪が視野をひろげます。逸る、心。

 

 

 

 

 

籠山の脇をソロリソロリ?

 

 

もう少しで安全地帯?(笑)

 

 

あぁ、良い天気。

 

 

こんな日に雪山を歩ける幸せ。

 

 

ごめんなさい。苦心の?風紋、壊さないと進めません。

 

 

お山は白無垢、誇らしげ。

 

 

峰ノ辻着。山頂が招きますが・・・

 

 

先ずは沼ノ平に、見参。牛ノ背へ。

 

 

矢筈の岩塊に鼓舞され、えっちらおっちら?

 

 

ふ~、宙が抜ける。

 

 

あとちょっと。

 

 

山頂の激をうけ・・・

 

 

沼ノ平に御目見得。

あぁ、彼方には、飯豊の清耀、そして吾妻の団欒。

 

 

船明神、障子ヶ岩、そして・・・

 

 

鉄山、胎内岩が心を合わせます。

 

 

やっと新年のご挨拶?飯豊のまなざしに応えます。

 

 

仲良キコトハ美シキカナ~居並ぶ東吾妻、中吾妻、西吾妻。

 

 

3月13日に遭難死の報。鎮魂の磐梯山

 

 

飯豊、磐梯、吾妻と語らい、愉しい稜線漫歩。

 

 

山頂へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ふ~、安達太良山を頂きました。

折に触れこの山に入ってはいますが、いつも人混みの山頂を避けたコース取り。

此処に起つのは、何と1年8ヵ月振りです。

 

 

うっとりと、ただ、うっとりと、眺覧、周覧。

 

 

那須の峰々、日光連山、上信越、会越国境・・・応接に暇なし。

 

 

磐梯、飯豊、吾妻・・・

 

 

これら連嶺の和気藹々、その親昵。

 

 

 

 

 

私のような怠惰で愚かな人間が、

こうして、山を頂く幸いに生きてこられたのは、

ある意味、不思議。いや、不条理かな。

天と地とをおつくりになった方は、

私のような者をさえ惜しみ、

執拗な助けの手をさしのべてくださったからこそ、

もがきながらも、こうして生きてこられた・・・。

山にのぼるのは、だから、

そんな私の、感謝の表白なのです。

 

 

 

天には、まなざし。"Grace be with you".

 

 

磐梯、飯豊、吾妻~この方々に?私は育ててもらった。

どのお山も、天のまなざし、その祈りを、深く、大きく、蔵しています。

 

 

ありがとう。

 

 

いい時間を過ごせました。

雪焼けで?鼻がもぞもぞ?~帰るとしましょう。

 

 

 

 

 

後は、すたこら。

 

 

 

 

 

お山と語らいながら。

 

 

 

 

 

 

 

無事の下山、

朗徹の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin