那須・甲子の衆が、雲をはらってもてなしてくれました。
今日(7/13)は、二岐山へ。(1,544m)
3月か4月あたりに登れれば良かったのですが、あれやこれやで、
時機を失してしまいました。
束の間の涼気もあっという間に過ぎ去り、猛暑、復活。
朝方の雲さんの様子、変幻?がどうなるかわかりませんが、
乳白色の世界を覚悟の上で、早立ちとします。
とは言え、ちょっと出遅れ?(笑)、御鍋神社の駐車場には5時半着。
身繕いし、いざ。
~登山口でホイッスルを大きく2度鳴らし、「これから入るよ」と熊さんへ。
森の古老が、「心配するな」と。
(いつまでも腰かけてちゃいけないよ。)
坂の勾配が緩むと、ブナがちらほら・・・。
『ブナ平』です。ひと息入れ、ちょいと飲み食い。
いい空だ。雲はどんどん上がっている。
しばらく進むと、『男岳坂』。
向こう側女岳は『地獄坂』だとか。こちらも、ご同様。
始めこそ、等高線を斜めにきりますが・・・
詰めは直角、ハァハァゼェゼェ。
ふ~、二岐山を頂きました。雲散霧消、感謝!
しばし、眺覧、周覧。
(スマホでも撮ってみると、カメラより遠景が確り撮れています。
見たままはカメラの方がやや近いのですが、スマホも優秀ですね。
~以下、横長の画像、5枚がスマホの画像です。)
南方には、小白森、大白森、甲子、旭岳、三本槍、流石、大倉、三倉・・・
みんなこぞって顔を出してくれました。ありがとう。
が、南会津の衆や・・・
会越国境・・・
北方の峰々・・・
阿武隈の衆には、雲を透してのご挨拶と相成りました。
(ここから、再び、カメラの画像)
二岐山の女岳、その先にかろうじて、小野岳(左)、大戸岳(右)。
おにぎりを頬張りながら・・・
雲が動くたびに、つつかれ・・・
体が、何度も、なんども・・・
回ります。
小白森山、そして奥に大白森山。
どうしても小白森でなく、小丸森と呼んでしまう丸っこさ。
飯豊の杁差への鉾立峰同様、この山には巻道を拒む意気地、矜持がある。
大白森山。今日は小白森~大白森の縦走ピストンもちょっとよぎりましたが、
諸般の事情により?却下。(笑)
そして奥には、三本槍岳と旭岳(赤崩山)。
やはり、山はツンと尖った方に目が・・・ stand alone~孤高、その潔さかな。
「われはあるがままに存在す、それにて足る。
もし世に何人のわれを認むるなきも
われは満足して独り座す。
もし衆人と各人とがわれを認むるも
われは満足して独り座す」
とは、ホイットマンの詩(うた)。
山であることの意味、その価値、そのdestinyとを知っているが故の、その矜持だ、
そう思う。だから輝る、だから香る。
陽精は問い、雲は質します、「あなたは何処に起っているのか」と。
そして、天上には、まなざし。~"Grace be with you"。
山頂にも、生命の営み。
その、ひとすじの気持ち・・・
その健気な姿に・・・
胸打たれます。
"Grace be with you"は、宇宙の調べだ。
いい時間を過ごせました。感謝。
帰るとしましょう。
頂標に、礼敬。
往路を復します。
後は、すたこら・・・
樹々の精と語らいながら。
森のみんなの・・・
ねぎらいエ~ルに与かって・・・
無事の下山、
歓愉の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin