あるく

~山の恵みの備忘録~

二岐山/素心 2024年4月6日

雪のズボズボ、悪戦苦闘を、頂標が労ってくれました。

 

今日(4/6)は、二岐山へ。(1,544M)

前々から、甲子山の次は二岐山、との心づもりでした。

予報は悪くなかったのですが、いやはや大外れ。

先々週、先週と、あまりの的中に気味が悪くなるほどでしたが、

こんなに外れると、何だか人間的で?うれしくなりました。(笑)

 

 

天栄村なる二岐温泉、二俣橋を渡ると御鍋林道入口手前に除雪終了点。

轍無し。進めそう?いや、無理は禁物。此処に車を置きましょう。

~身繕いをして、いざ。

 

曲がって直ぐに、御鍋林道入口。

地肌を見せている処もありますが・・・

 

ちょっと進むと、こんな感じに。~足が捕られます。

 

しばらく歩いて、橋を渡ると・・・

 

道は日向になり、雪が解けきった処も。

 

ようやく御鍋神社駐車場に到着。

 

その先、敷き詰められた白い絨毯の上を、王様の気分で?(笑)

 

ほぼ1時間を費やし、登山口に到着しました。

ひと息入れて、ちょいと飲み食い。

 

トレースがなく不安になりかけましたが、目を凝らすと・・・

煌々と輝る?ピンテ(ピンクテープ)。ありがたや。

 

ご示教に与って、「あすなろ坂」。

 

しかしまぁ、雪にハマるは、ズボズボ。

 

確かと応えてくれる雪面はなし。~あったかいですから。

 

段々と勾配が・・・

 

ゆるんで来ると・・・

 

ブナ平。

 

本日も、長靴、ツボ足。残雪が増え、負荷が増え・・・。

 

男岳は気さくに?私に呼びかけてくれますが・・・

 

こちらは、ズボズボに喘いで、四苦八苦。

 

それでも、何とか、男岳坂。ここからが・・・

 

正念場。

 

山頂直下で、ピンテを見失い、

旧いスノーシュー跡に惑わされ、あらぬ斜面へ。

 

ハマっては脱け、を何度か繰返し・・・

 

やっとこさで?・・・

 

ふ~、二岐山を頂きました。

 

男岳坂の途中でガスがかかりだしました。雨粒まで。

予報など、「わたしの知ったことか」と天の響。

ゆっくりと飲み食い、了えて辺りをうろうろ、時に問います・・・

 

見えるものにではなく・・・

 

見えないものに目を注げ・・・

 

どんな天気も、それが最善なのだと。

 

頂標に礼敬。下ります。

 

"see you, later".

 

嗚呼、万有引力~上りより下りの方がよけいにハマります。

 

束の間、視界がひらけ・・・

 

小白森山の慰撫・慰待に与りました。感謝。

 

ズボズボと・・・

 

嗚呼、ズボズボと。

 

 

 

ブナ平で、ひと息。

 

古老の昔語りに耳傾けます。

 

すると、一刹那、陽精の響。

 

「私は、祈りによって、

自分が何を望んでいるかを知り、

自分が望んでいるものを裁きます。

人間は、自身の祈りと、

そして、彼の[祈りが捧げられる]神々によって、

裁かれるのです」

とは、Pascalの言。

 

『望まぬ天気こそ、見えぬ景色こそ、"Grace be with you"』

 

 

登山口へと降り起って、

あとは、林道を、すたこら?

 

水君の・・・

 

翔逸、翔躍・・・

 

その翔華に与って・・・

 

無事の下山、

素心の山路に

感謝、感謝。

 

fin

 

甲子山/和遜 2024年3月31日

阿武隈川、始めの翔逸、翔華。

 

 

今日(3/31)は、甲子山へ。(1,549M)

前々から、3月最終週はこの山かな?との心算でしたので、

予報がイマイチ芳しくないものになりはしましたが、それはそれ。

どんな天気も、天の気持、まるごと愉しみたい・・・。

 

 

西郷村なる甲子温泉、大黒屋傍の駐車場に車をおかせて頂き、いざ。

曇り予報でしたが、のっけから雨。~濫觴阿武隈川に激を頂戴して。

 

分入って直ぐ雪。昨年は『猿ヶ鼻』辺りまで雪を踏みませんでした。

 

大木の最期に合掌。

 

粋に傘をさして。

 

この辺りまで、トレースはジグザグの夏道をなぞってきましが・・・

 

もう面倒くさくなったのか?直登~勾配は45度前後。

ハァハァゼェゼェ、只管ステップを拾います。

 

途中で雨が止み、杖替わりにしていた傘・・・

急坂にバランスを崩して力点となってしまい、ボキッ。嗚呼・・・

 

悲しみの面持ちで?『猿ヶ鼻』。

~ひと息入れて、ちょいと飲み食い。

 

『てんくら』は「C判定」。『天気分布予報』は山間のみ「曇り」・・・

 

少しは外れてくれていいのに~とブツブツ言いながら?

 

ザッ、ザッ、と雪を踏む感触に酔います。

 

甲子峠、大白森山への分岐。

上は風が強いかな?ちょっと、ひと息、お湯割りのポカリ。

 

さて、山頂へ。

 

 

 

ふ~、甲子山を頂きました。

生憎の乳白色、旭岳の勇壮は拝めません。

 

先行しておられた方に撮って頂きました。

トレースに感謝、しばし歓談、四方山話。

 

方位盤がちょこっと見えてます。山頂の積雪は1M余、昨年は地肌でした。

この頃はまとまった降雪が何度もありましたから。

 

先の様子を見に雪庇を辿ると・・・

 

いやはやズボズボ。昨日のステップかな?艱難辛苦。

 

天気も天気です、深入りはやめましょう・・・

 

山頂へ戻ります。

 

 

あらためて、頂標に礼敬。(ひっかき傷~犯人はアイツかな?)

今日は雪遊び、旭岳見参はまたの機会に。~"see you, later".

 

私も下るとしましょう。

 

幽玄の雪の道を・・・

 

そろりそろり。

 

 

白い雪、こんなにも、何で雪は白いのか、

それは世界を明らめるため、そのために地上に降りて来た。

同じように、どんな人間にも貴い意味がある。そのために生まれて来た。

意味のない一生、そんな人間は、一人として居ない。

だから、跳ね上がって[意味」をでっち上げようなんて思わないことだ。

雪のように、雪のように。

雪が白いのは、それは「神は愛なり」ということ・・・

一歩一歩に足をつつんで、雪はそれを告げている。

 

 

ん~、下界は?天気良さそう。

 

山の精・・・

 

樹々の精・・・

 

雪の精と語らって・・・

 

あとは、すたこら。

 

 

 

水君の・・・

 

ねぎらい・エ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

山路の和遜に

感謝、感謝。

 

fin