あるく

~山の恵みの備忘録~

A-1『飯豊連峰を歩く』

飯豊三国岳/粛然(後篇) 2016年4月9日

『飯豊三国岳/粛然(前篇)』からの続きです。 "友よ"、とお山の響。 お山は笑んで迎えてくれました。 しばし見合って、語らいのひと時。 積もる話も、すべてを洞察、心が通います。 来て、良かった。 "それが ことによくすみわたった日であるならば そして君…

飯豊三国岳/粛然(前篇) 2016年4月9日

粛然として、三国岳。(地蔵山から) 今日(4/9)は、日帰りで飯豊へ、三国岳まで。 登山口、川入への道が開けたので、さっそく。 地蔵山、行けたら三国岳まで、の心づもりですが、 今年の初飯豊、いかにもして大日岳に見(まみ)えたい…。 剣ヶ峰の状態はあまり…

凛秋/飯豊山(その3) 2015年10月19日

『凛秋/飯豊山(その2)』からの続きです。 暢懐を高らかに讃う飯豊、そして忠信の草履塚。 種蒔山の肩に起ち、しばし黙想のひと時。 このシ~ンはあと来年までお預けかな。 "Grace be with you". お山の祈りが沁みて来ます。 "See you, later". 七森へ。 いつ…

凛秋/飯豊山(その2) 2015年10月19日

『凛秋/飯豊山(その1)』からの続きです。 "Welcom, my friend". 飯豊を頂いて、安心、安息。 心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、 ここまで歩いて来れました。 感謝、感恩が溢れます。 誰もいませんので、my ザック をば記念に。 雲さんたちが気を遣っ…

凛秋/飯豊山(その1) 2015年10月19日

帰りしな御前坂に大日岳。大きなエ~ルが届きます。 ありがとう。 今日(10/19)は、日帰りで飯豊山へ。 飯豊を只管歩きたくなって、 勇躍、木の根坂に客となりましたが、雲の応接。 意気が上がりませんでしたが、 草履塚で"こころ"の草履を履きかえると? 雲…

飯豊/秋光(その3) 2015年9月27~28日

『飯豊/秋光(その2)』からの続きです。 駒形山頂にザックをおろして、一息。 山精の充満に、まったり周覧、至福のひと時です。 (これから辿る、飯豊山頂) (御前坂、草履塚、種蒔山) (牛首山) (大日岳) 駒形山はいいな、小さいのがいい、 小さな頂がい…

飯豊/秋光(その2) 2015年9月27~28日

『飯豊/秋光(その1)』からの続きです。 3時半を少し回りました。 シュラフをぬけ出し、朝食の準備。 外は満月、 大日岳が幽玄のノクターンを奏でています。 4時47分、小屋を出発。 月明りが優しく地面を照らしますが、未明。 ヘッドランプを頼りに。 黎明、…

飯豊/秋光(その1) 2015年9月27~28日

燈明、大日岳山頂。 今回(9/27~9/28)は、飯豊へ。 丸森尾根~大日岳~大嵓尾根を繋いで周遊、 お山の秋色/秋宴に愉しむことが許されました。 感謝。 前日(9/26)は、小国町にて開催された 『飯豊連峰登山道保全講習会』に参加せて頂き、 保全の新たなステー…

大日岳/讃悦(その3) 2015年8月15-16日

『大日岳/讃悦(その2)』からの続きです。 ああ、暢達の飯豊。 小径をてくてく。歩くのが愉しい。 峰々の輪唱が響きます。 草月平の叙情に逍遥、 一輪一輪の花、ひとすじの気持が交響します。 白鯨の思い。 花の衷心。 白鯨の響に、耳澄ませます。 白鯨に、こ…

大日岳/讃悦(その2) 2015年8月15-16日

『大日岳/讃悦(その1)』からの続きです。 夕刻には、雲は退座。大日岳がお目見えです。 ”Welcome home”、 ”Here, I am”. テントもうれしそう。 夕照のドラマ。日本海に、真珠の輝り。 宙soraには、セレナーデ。 passion、太陽の鎮め。 陽精の語られることの…

大日岳/讃悦(その1) 2015年8月15-16日

大日岳標柱に点った燈心。(8/16) 今回(8/15-16)は、飯豊/大日岳へ。 久しぶりにテント担いで、幕営です。 途中、切合で本降りの雨。 小屋に難を避けて1時間余り、 心が折れかけましたが、 大日岳への一念が、 お山に聞き届けられました。 感謝。 参考までに …

飯豊山/朗心(その3) 2015年7月26日

『飯豊山/朗心(その2)』からの、続きです。 草履塚への斜面を上りつめ、 飯豊本山にいとまを告げます。 ん~、いい風。有難う。 風とともに、 "Grace be with you". 草履塚で、感謝の一礼。 登山道の雪の名残りも、 少なくなりました。 雲を透して、大日岳か…

飯豊山/朗心(その2) 2015年7月26日

『飯豊山/朗心(その1)』からの続きです。 いざ、飯豊本山。 御秘所と御前坂が、 お山を頂かんとする者を、見分します。 宙soraには、雲。 そして尽きることのないエ~ル。 御秘所を越えれば、… 御前坂。 その勾配が、試練を課します。 花々の恩慰、御鏡雪の…

飯豊山/朗心(その1) 2015年7月26日

イイデリンドウのささやき。 今日(7/26)は、飯豊へ。 日帰りで、弥平四朗から。 大日岳は夏バテか?(笑) 終始雲の傘を被っていましたが、 ふきわたる風に励まされ、 ”夏ノ暑サニモ負ケ”ず! 遊歩を愉しむことがゆるされました。 感謝。 今回、初めて上りで…

快志/飯豊山(その3) 2015年6月24日

『快志/飯豊山(その2)』からの続きです。 御秘所の岩頭に起ち、立ち去りがたく、 しばし周観。 雪渓が優しく語りかけます。 雲をはらって、草履塚。 小さな目送に与ります。 草履塚の斜面に、 例年上部にできるせり上がりはなく、割と緩やか。 す~いす~い…

快志/飯豊山(その2) 2015年6月24日

『快志/飯豊山(その1)』からの続きです。 さぁ、御秘所。 足掛かり手掛かりは随所にあり、 見た目ほどあぶなくはありませんが、 油断は大敵です。 雲さんのギャラリーが増え、ちょっと心配。 路傍には花々の、"welcome"。 御秘所を越せば、雪の城壁。 咲き溢…

快志/飯豊山(その1) 2015年6月24日

雲遊ぶ、飯豊山頂。 今日(6/24)は、日帰りで飯豊へ。 GWは三国岳。 今回は、その先へ繋ればと、前回同様川入から。 基本的には高気圧。なのですが、 大気が挙動不審です。 雲さんたちが6月の青空に跳梁。 心配した足は無問題。 とは言え、歩くペ~スは遅く、…

飯豊/三国岳/懐寵(後篇) 2015年5月3日

『飯豊/三国岳/懐寵(前篇)』 からの続きです。 事無く、 三国岳避難小屋に到着。 大日岳に拝顔拝眉。 ”あなたに会うため、ここまで来ました”。 おにぎり頬張り、周観に酔うひと時。 悠悠の飯豊。 "My friend, Grace is all you need ; power comes to its fu…

飯豊/三国岳/懐寵(前篇) 2015年5月3日

”友よ”。(大日岳) 今日(5/3)は、飯豊へ。 足に腰に万全でないものがあり、 いつでもリタイアできるよう、 軽荷で日帰り、三国岳までとしました。 先の水害の深手は未だ癒えず、長らく 車での、一ノ木から川入への乗り入れは 出来ませんでしたが、 関係する…

大日岳/親慈(その3)2014年9月20ー21日

『大日岳/親慈(その2)』からの続きです。 熊の糞だらけの牛が首をそそくさと、 牛首山への坂を上り了えれば、 ”お疲れさま”。 烏帽子山からのねぎらいの響(こえ)。 雲、目送の礼。 宙からもエ~ル。 清爽の牛首山。 欣快の頂稜運歩。 "Grace be with you"…

大日岳/親慈(その2)2014年9月20ー21日

『大日岳/親慈(その1)』からの続きです。 大日岳山頂にしばし憩い、 今宵の宿、御西小屋を目ざし、降ります。 北面には鮮やかな紅葉。 お山の情熱がほとばしります。 雲遊ぶ稜線を、御西へ。 牛首山からのエ~ル。 大日岳が歩運を援けます。 草紅葉に導かれ…

大日岳/親慈(その1)2014年9月20ー21日

雲を制して、大日岳。 今回(9/20ー21)は泊りで、 飯豊へ。 久しぶりに実川口、 御幣松尾根から直に大日岳を目ざします。 篤愛の尾根ながら 無沙汰をしてしまいました。 カランカラン、リンリンリン・・・ 靴音に和する熊鈴の音が、異世界へと 心を昂ぶらせて…

飯豊/寛厳(その4) 2014年8月14-15日

『その3』からの続きです。 飯豊山頂着。 雲をはらって呼ばわる、大日岳。 山はいいなぁ。 気持ちが貫けている。 総てがエ~ル。 言いわけも、議論も要らない。 ただ仰げばいい。 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、 そして力を尽くした者が、 ”山…

飯豊/寛厳(その3) 2014年8月14-15日

『その2』からの続きです。 起きて早暁。 昨夜は、同道の士hasegawaさんや、 ダイグラの道刈のため入山した小国のkonchang、 そしてお隣さんの兵庫の方を交え、 愉しい語らいのひと時が与えられました。 感謝。 雨さえなければ大日岳へ、 そう思い定めてお…

飯豊/寛厳(その2) 2014年8月14-15日

『その1』からの続きです。 ひと時、北股岳山頂に憩い、 運歩にさらなる気合が入ります。 目的地は、御西。 それにしても、雲が忙しないなぁ。 十文字鞍部へ降りてゆくと、何と自転車!? いやはや、言葉を失いました。 この方の体の一部なのでしょうね、き…

飯豊/寛厳(その1) 2014年8月14-15日

『白龍』、渾身のエ~ル。(滝見場からの石転び沢) 今回(8/14-15)は飯豊へ、泊りで。 梶川尾根~大日岳~ダイグラ尾根と飯豊を周回します。 最近、周囲でダイグラ尾根が多く取り沙汰されました。 今回の飯豊行、当初、御幣松尾根を考えていましたが、 ちょ…

龍隠/石転び沢(その3) 2014年7月12日

『その2』からの続きです。 ”龍隠”、石転び沢。 ”抜くべからざる”雪渓にして、訪れた者七人、… 護る峯のどの一つ、枝沢の抹消に至るまで、 「悶(うれふる)」ことなく、只管に天を指している。 無心に(!)汗する者にのみ、”龍徳”は顕れるのだと、 溪(…

龍隠/石転び沢(その2) 2014年7月12日

『その1』からの続きです。 明るい、下界。 誰もが信じた、あの予報。 お山は呵呵大笑して雨を降らせます。 生温かい風と冷たい風、上から、そして下から。 その交響に、雲は濃淡を繰り返し、 雨はしとしと、ざぁざぁ、ぱらぱらと 旋律を奏でるかのようです…

龍隠/石転び沢(その1) 2014年7月12日

雨下、それでも幽玄の彼方を目ざします。 今日(7/12)は、 飯豊、石転び沢へ。 行けるかな、飯豊… でも大雨の後遺がつかみ切れず、逡巡。 結局、夢枕の”石転び”に落ちつきました。 ”白龍の脊背に遊ばせ給え”と。 零時半の目覚ましに応え、 いざ、天狗平へ。 …

暢暢/杁差岳(千本峰まで) 2014年6月7日

今日(6/7)は、杁差岳へ。 リョウくん、シミケンさんが 正月山行で残置したものを撤収するとのこと。 予報が悪くふらつきましたが、 混ぜてもらうことに。 前回(11/3)同様、千本峰まで。 降りみ降らずみの定まらぬ天気、 東俣川に架かる一号橋を渡り、 権内…