『飯豊山/朗心(その1)』からの続きです。
いざ、飯豊本山。
御秘所と御前坂が、
お山を頂かんとする者を、見分します。
宙soraには、雲。
そして尽きることのないエ~ル。
御秘所を越えれば、…
御前坂。
その勾配が、試練を課します。
花々の恩慰、御鏡雪のエ~ル。
宙soraには雲の、喝采。
一息入れて、御秘所、草履塚。
”カフェ御前坂”(テーブル形状石)
に息を調えます。
”早く来い”と、飯豊の山頂。
本山小屋をやり過ごし、
草叢にはイイデリンドウの溌剌。
つもる話に、
なかなか前へ進みません。
飯豊を頂き、溢れる感謝。
貧しき土塊のさしだす一歩一歩が、
此処に起たせてくれました。
雲の祝宴…。
雲がトントン、
こころをたたきます。
わたしのこころをいざなって、
もっとひろいもののなかへと。
雲の頌歌に包まれて。
ずんずんと降り積もり、
固く圧せられた雪の膨大は、
連繹、連延、極まって意思と生る。
飯豊の白鯨よ、御鏡の雪よ、
不断の称名であれ。
貧しき土塊の祈りは、ただ
山のような人間に成らせ給え、――。
寵臣、宝珠山。
おにぎり2個。
雲と語らい、のんびり、まったり、すっきり。
良い時間に、感謝。
名残惜しいけれど、そろそろ――。
ヒナウスユキソウはフィナーレ。
イイデリンドウが、聴き入ります。
飯豊と駒形が睦まじく。
飯豊は、イイな。
本山小屋にいとま。
御前坂から、草履塚。
奥に、疣岩山~巻岩山の稜線。遠いなぁ。
飯豊の白鯨に励まされ。
御秘所から飯豊本山。
草履塚が待っています。
『飯豊山/朗心(その3)』に続く。