大日岳、盛夏。
今回(8/6-7)は泊りで、飯豊、大日岳へ。
今年の初飯豊。北の飯豊で奉仕作業を?と考えなくもなかったのですが、
大日岳を頂きたい、との懐いが切々、如何ともしがたく、
この頃の猛暑、怠け切った体で堪えられるのかと逡巡しましたが、敢行。
お山は嘉祉をもって、応えてくれました。
*参考タイムー暑さの為、休憩時間をかなり多く取っています。
8月6日;御沢04:04~05:32上十五里~06:54水場/峰秀水~08:32三国小屋~10:24切合小屋~11:16草履塚~12:48飯豊山頂~15:41御西小屋
8月7日;御西小屋03:17~04;36大日岳~06:02御西小屋07:43~09:03飯豊山頂~10:37草履塚~11:07切合小屋~13:05三国小屋~14:40峰秀水~15:41上十五里~16:30御沢)
川入から、『表参道』に客となります。
気温を慮って、早めに発ちましたが、どうやら無意味。
尾根の勾配に、汗が噴き出ます。嗚呼、陽が昇る・・・。
塩分タブレットよ、友よ。
首に巻いたタオルがぐっしょりし、三国岳に見参。
持参の水を飲み干すと、恵みの湧水。
花々のエ~ルに応えます。
この炎天下に、剣ヶ峰。もれる歎息?
汗喘の剣ヶ峰で、ひと息。
ザックを放り投げ、眺覧、周覧。
七森の落とす断崖に見惚れます。
七森沢には、残雪の剛腹。
剣ヶ峰を後に・・・
護摩壇を随える三国岳へ。
巖崖に鼓舞されて・・・
勇躍、三国岳を頂き、大日岳に見参。
無沙汰を詫びれば、その信実に合わせられます。
三国小屋には管理人の金子さん。相変わらず、お元気そうで何より。
紅茶をご馳走になりながら、歓談、四方山話。
さてさて、大日岳に激され、重い腰を上げます。
心友のカンバには、黙礼。
山形側からのガスに扶られ、歩一歩。
種蒔山の頂稜に起てば、飯豊本山に御目見得。"ご無沙汰です"。
その頌に雲が唱和します。
切合へと下ると、一昨年の保全箇所。 ついつい目が・・・。
確り、機能している様子です。
マツムシソウの鄭重なる迎候に与ります。
切合着。小屋関係者のご尽力により引水。有難く、頂戴します。
パン、1個。
マツムシソウの歓送に与り、再び山路へ。
草履塚への上りで、若干、雪にステップ。アイゼン不要。
途中、振り返って切合、種蒔山。
草履塚着。心の草履を履き更えます。
今日は一体どれだけ汗を流せばいいんだろう。
めげるなと、本山の響。
マツムシソウの慰労に、ほっこり。
北峰を巻いて降って、いよいよ御秘所。
しばし、汗を拭いながら、花と語らいます。
おや?白花です。
御秘所を越え、いざ、御前坂。いやさ、試練坂。
マツムシソウのエ~ルに、足が軽やか。
雲間から、白鯨の激。
了えて、眺覧。御秘所、そして草履塚。
飯豊本山小屋が間近。
スル~し、飯豊山頂へ。
オ~、イイデリンドウが恭しく迎えてくれました。
あえて嬉しい・・・。
そのひとすじの気持ちに合わせられます。
おや、かなりの白色系ですね。
やや青みがかっておりますが・・・
ノーブルな、ちょっと特別な気分にさせてくれました。
有難う。
陽精の頌に祝われて・・・
ふ~、飯豊山を頂きました。
あまりの暑さに何度も心が折れかけましたが、おかげさまで。
貧しき土塊が、心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、
此処に起つことが許されました。すべてのことに感謝。
『大日岳/嘉祉(二)』に続く。