あるく

~山の恵みの備忘録~

大日岳/慈憫(二) 2018年7月16-17日



 『大日岳/慈憫(一)』からの、つづきです。


 草履塚で、ひと息。
 連嶺の圧倒を前に、ただ仰止、仰望。静まって、心の草履を履き更えます。
 ~風のおかげで、此処まで、体調は無問題。
 でも、過ぎたるは何とやら、風邪ひいちゃいそうなレベルです?

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 うれしい、ウスユキソウのエ~ル。
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 さぁ、御秘所へ。
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 花々の頌に歩を合せながら。
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 御秘所の岩場から、飯豊本山。
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 越えて・・・
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 御前坂へ。いやさ、試練坂。
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 半ばで、『カフェ御前坂』。(テーブル形状石が楽しい)
 マスターの温顔に、疲れを忘れます。
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 眺覧、種蒔山、草履塚。
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 頂稜に起てば、そこは、桃源。峰々の祝福に与ります。
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 山頂へと、のっそのっそ。早く歩くなんて、もったいない。
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 足元には、イイデリンドウの健気。今年も、会えました。
 陽精の頌に、ひとすじの気持ちで、応えています。
 見られるために、明らめるために、あなたは生まれたんだ。
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 キスゲのみんなも、唱を合わせます。
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 思いを尽くし、心を尽くし、力を尽くして、どうにか、
 飯豊のお山を頂きました。
 風が歓呼して?祝福、貧しき土塊に、感恩が溢れます。
  
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 今日は登山者が少なく、山頂での「証拠写真」はナシかなと観念していましたが、
 幸いにも、女性が御一人居合わせて下さり、撮って頂くことが出来ました。
 感謝。
 名古屋から遥々の飯豊連峰、日帰りの急ぎ働きでは、勿体ないですよ~?

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 黙想。
 ただ、眺覧、周覧のひと時。

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 ”みずからにも
 とおときまで きょうわがこころのただしさ
 わるいこころは すこしだけ わく”



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 おにぎり1個。
 今日は、泊まれるのです。此処が終着駅ではありません。


 さあ、御西へ。

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 のたりのたりと、歩いてゆくと…
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 リズムに合せて、キスゲが讃いだしました。 
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 御鏡の雪が、視界に大きく領地を拡げてゆきます。
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 玄山道分岐を越えて見返せば、飯豊山、駒形山の雄心。 
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 しばし、佇み、コバイケイソウに耳澄ませます。
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 愈々、わたしのハイロマンス、草月平・・・
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 白鯨が天空に沐浴する、桃源です。
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 この、コバイケイソウが華やぎ、キスゲが咲き溢れる桃源に、遊ぶ仕合わせ。 
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 ずんずんと降り落ちた雪の厖大は固く圧せられ、連繹、連延、
 ある日、意思を有ち、白鯨と生ってあまかける…

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 キスゲが讃い・・・
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 そして、コバイケイソウが、チングルマが頌う・・
 その輪唱の中を、てくてく、てくてく。
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 それは、飯豊の叙情詩。 
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 天空の清冽なカンタータ、その律動に、足が躍ります。
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 キスゲに彩られ、飯豊のお山は、「しあわせだなぁ」。
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 わたしの靴音も、「シ」、「ア」、「ワ」、「セ」と響きます。
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 イワイチョウも・・・
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 ツガザクラも、渾身の頌歌。
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 吾妻、安達太良、磐梯の峰峰から、大きなエ~ルが届くと・・・
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 前方に、峠の我が家、御西の小屋が。
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 そして眼前には、大日岳の英姿。
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 "Welcome home, my friend".
 「ただいま」。
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 『大日岳/慈憫(三)』に、つづく。