あるく

~山の恵みの備忘録~

凛秋/飯豊山(その2) 2015年10月19日


   『凛秋/飯豊山(その1)』からの続きです。


   "Welcom, my friend".
   
   飯豊を頂いて、安心、安息。
   心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、
   ここまで歩いて来れました。
   感謝、感恩が溢れます。

   誰もいませんので、my ザック をば記念に。
   雲さんたちが気を遣って周りから退いてくれました。
   ありがとう。
   さて湯を沸かして味噌汁をつくりましょう。
   ランチは、おにぎり二個。

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   味噌汁をすすり、おにぎりを食べながら、
   のんびり周覧のひと時、ほほえむ雲と語らいます。

   やわらかな雲が、
   慈悲のようなやさしさが包みます。      
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   雲わくダイグラ尾根。
   雲はとどまらない、千変万化。
   いのちのように流れます。

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   "ほのかにも いろづいてゆく こころ
   われながら あいらしいこころよ
   ながれ ゆくものよ
   さあ それならば ゆくがいい
   「役に立たぬもの」にあくがれて はてしなく
   まぼろしを 追うて かぎりなく
   こころときめいて
   かけりゆけよ”
   (八木重吉


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  大日岳からのエ~ルが、雲を透徹して届きます。
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  ひかりは統ぶる。
  いのちをいわいながら、
  あらゆるものをつらぬいて、
  あまたの煩いを熔かし、
  息をあたえる、――

  "Grace be with you"。
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  いい時間をありがとう。

  もっとのんびりしたいところですが、
  秋の日は釣瓶落とし、夕闇は御免蒙りたいものです。
  飯豊の山頂にいとまを告げ、往路を復します。
  雲が覆い出しました。
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   本山小屋前に居られた方にお願いしてパチリ。
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   "また、来ます"。     
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   御前坂を降り出すと、御鏡の雪。
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   雲さんたちが気を遣って…
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   御秘所、草履塚も見せてくれました。
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   すると大日岳まで。
   今日はずっとまみえること叶わずでしたが、ようやく。
   感謝。
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   すべてを洞察する、お山。
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   "友よ"と、親昵の響。

   "単に待つ者もまた善く神に奉仕す"とは、
   ミルトンの言葉。
   "堅く起って、自分の命を全うせよ"と。

   お山が"然うだ"と、肯いています。


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   おおきな、大きなエ~ル。
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   そして雲に隠れて…
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   飯豊は生命の山。   
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   頌う宙sora、…
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   御鏡の雪に、耳澄ませながら。
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   さぁ、御秘所。
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   岩頭に起てば…
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   飯豊本山の呼ばわる響。 
   "天へ、そして天から生きよ"と。
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   雲湧いて、唱和…
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   御鏡雪との愉しい語らい。
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   御秘所からの、"Grace be with you"。
   いとまを告げます。
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   ヴェ~ルを纏い始めた大日岳。
   エ~ルを謝し、草履塚で、いとまを告げます。
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   草履塚から、切合へ。
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   草叢にはまだ初夏の処も。
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   切合から大日杉へと巻く登山道。
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   地蔵岳、大日杉への稜線。
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   振り返って、草履塚、飯豊本山。
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   てくてく歩く形影を睦まじく見守ります。
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   『凛秋/飯豊山(その3)』に続く。