陽精に祝われ、渾身の頌歌。
今日(10/25)は、飯豊へ、日帰りで。
年内に、あと一回、飯豊に行ければなぁ、と念じておりました。
ああ、こんな日に山に遊べたらと思う日が、そこばくとありましたが、
如何せん、所用あって、かなわず。
無理を強いての登山は、お山に嘉せられず、そこに、心の底からの欣びなど、
わくべくもありません。
浮世の義理、とはよく言われるけれど、
その繋がり、その結びこそが、存在と生活との真面目なのですから。
「待てば海路の日和あり」は、「山路」も同様。ー
一日ごとに様子が変わる?週間予報を眺めていたら、本日が良さそう。
「お山が呼んでいる」ようです。(笑)
年々、歩くことそのものを愉しむようになった所為か?ペースがゆっくりに。
秋の日は釣瓶落とし、その分、出発を早めます。
(登山口発03:25~07:07三国岳避難小屋~08:35切合避難小屋~10:28飯豊本山小屋~10:43飯豊山頂11:20~12:38切合避難小屋~13:42三国岳避難小屋~16:04登山口着)
テキパキと身繕いをし、いざ。
ヘッドランプを友に、長坂をえっちらおっちら。
月天子のエ~ルに応えます。
明るんできました。地蔵の巻き道にかかると、三国岳に御目見得。
どんどん進み…
水場『峰秀水』に到着。かなり細いですが、充分です。有難い。
此処で1.5ℓ調達、合計2.5ℓで往復を賄います。
三国岳がモルゲンロートに輝りだしました。
七森も、朝陽を浴びて嬉しそう。
朝陽が辿る径を照らします。
剣ヶ峰着。ひと息入れ、眺覧、周覧。
松ノ木尾根を落とします。草紅葉が清風にざわわざわわ。
三国岳。
そして、七森。
秋色が下部へ、裾へと、滲み込んでゆきます。
ヤセた岩稜。コケれば、ただではすみません。
護摩壇は、下部を回り込んで越します。
三国岳を頂きました。
先ずは大日岳にご挨拶。まだ布団被って寝ています?
目を転じて、これから辿る稜線。雲気、雲興に本山は認められず。
小屋の中で、一休み。
さて、行きましょうか。
振り返って、三国岳、三国小屋。
いつものカンバに、ご挨拶。息災で何より。
大勢の雲さんのエ~ルに応えます。
深い秋色に潜む、疣岩山。
大日岳は、雲を透してエ~ル。
種蒔山の彼方に飯豊本山。
種蒔山が迫ります。
よっこらしょっと頂稜にのれば、雲を押し退け、飯豊本山。
草履塚と睦ます。
切合着。ひと息入れて、おにぎりタイム。
堂々たる、大日岳。
飯豊の衷誠、白鯨の、その体こそ失せても、精英は翔起。
新たなる降雪、その蘇りを待ち望みます。
草履塚へ。
振り返って、切合、種蒔山。
草履塚着。心の草履を履き更えます。
元気溌剌の、雲さん。
さほど寒さを感じずに来ましたが、足元には霜が。
大きく深呼吸して…
いざ。
岩場、御秘所へ。
御秘所から、大日岳。
そして、草履塚。
飯豊の風が吹きわたります。
御秘所沢を落とす、飯豊本山。
いよいよ、御前坂。いやさ、試練坂。
こんな勾配は、だらだら登るのがいちばん?
『カフェ御前坂』。中程の緩んだ場処にあるテーブル形状石です。
マスターの大日さんはまだ寝ぼけている様子…。
御前坂、登了。振り返って、草履塚。
一ノ王子を過ぎると、本山小屋。
休まず、飯豊山頂へ。
山基、山側の、もえるような紅葉に迎えられ…
雲上の桃源を歩一歩。
『飯豊山/秋光(二)』につづく。