あるく

~山の恵みの備忘録~

龍隠/石転び沢(その2) 2014年7月12日

 
 
 
   『その1』からの続きです。
 
 
 
   明るい、下界。
 
   誰もが信じた、あの予報。
   お山は呵呵大笑して雨を降らせます。
   生温かい風と冷たい風、上から、そして下から。
   その交響に、雲は濃淡を繰り返し、
   雨はしとしと、ざぁざぁ、ぱらぱらと
   旋律を奏でるかのようです…。
 
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   雨と雲の間隙をぬって、カメラは大忙し。 
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   白龍の吐く息はファンタジア。 
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   幽玄を醸します。 
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   時折の前景に方向を微調整。
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   後続に二つの形影が認められましたが、
   お一人は多分初めてなのでしょう、断念してかUタ~ン。 
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   北股沢は、雨に打たれ、削られて、土石の奔流となり、
   白龍の肢体に痕跡を残しました。
   「こっちに来ちゃ、いけないよ」。 
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   あまり見かけぬ場処にも土石の怒号。
   雨の降りが尋常でなかった様です。 
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   一歩毎に増す勾配。 
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   雲が退いて、進路を明らめます。 
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   中ノ島をロックオン、
   これが頼もしい道標です。 
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   太陽のエ~ルに応えて。 
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   中ノ島が直ぐ其処。
   ”上陸”はせず、着かず離れずで
   ”電光”のラインを切ります。 
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   またガスが濃くなりだしました。 
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   最大斜度は45度ぐらい? 
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   ふ~、振り返って、一息。
   ガスが薄く応えてくれました。 
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   step by step 、
   白龍の鼓動に息を合わせます。 
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   不意に、梅花皮小屋が。 
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   龍翔の尖端、やっと雪渓の終点です。 
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   梅花皮小屋の管理棟には関さんの姿。
   お願いして、kobayashiさんとツーショット。 
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   小屋で関さんを交え歓談、四方山話。
   お腹を満たし、石転ビ沢を下降することに。
   予定では周回の丸森下り。
   でも今日は、白龍が「降りて来い」と誘います。
 
   小屋にいとまを告げて。
  
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   足元に緊張しながら、ゆっくり下降。 
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   お一人上って来られました。 
   遅いので、ちょっと心配していましたが、
   途中でゆっくり食事をとられたそうな。
   終点間近、お疲れ様です。 
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   kobayashiさんも足元に意を注ぎながら。 
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   ガスが濃いのは稜線付近だけ、
   段々と雲の端境へ。 
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   中ノ島の先には”晴れ”の世界が拡がります。
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   まじまじと石転び沢雪渓、
   その自由、その剛毅にしばし総身をひたします。 
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   さて、上りでちょっと判りずらかった黄色の指導標。
   関さんの依頼もあり、少し手直し。 
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   小屋下から引き抜いてきた一本を此処に。
   ガスが濃い時の中ノ島への方向付けとします。 
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   稜線からの挨拶が届きます。 
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   北股沢にも視界が拓け、よく見ると、・・・ 
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   道迷い?登山者が一人、北股沢にステップイン。
   大声で「オ~イ、そっちは違うぞ~」と、二度三度。
   気が付き振り向いて、「△●□×◇▲~」。
   向き直って、またぐんぐん北股の山頂を目ざします。
   余程の熟達者なのでしょう、見送ることに。 
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   指導標のミッションを了え、下へ。 
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   三人のパ~ティとスライド。
   北股沢を往く登山者を怪訝に思っていたそうな。
   注意喚起をして、Good luck to you 。 
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   『その3』に続く。