雨下、それでも幽玄の彼方を目ざします。
今日(7/12)は、
飯豊、石転び沢へ。
行けるかな、飯豊…
でも大雨の後遺がつかみ切れず、逡巡。
結局、夢枕の”石転び”に落ちつきました。
”白龍の脊背に遊ばせ給え”と。
零時半の目覚ましに応え、
いざ、天狗平へ。
天狗平の駐車場で身づくろいを了え、
登山届出所に届を投函。
ふと見遣ると何と郡山のkobayashiさんが~!
毎週”石転び”との噂は聞いておりましたが、
いやはや。
ご縁です、ご一緒することに。
ブナのセラピ~ロ~ドを出で、
稜線に見参。
ん~、大丈夫かな。
梅花皮沢が砂防を超え出で、
歓呼の轟きで迎えてくれました。
紫陽花の典麗に励まされて。
さぁ、梶川の出合。
水量はかなり多めですが、…。
kobayashiさんは高巻きをきらい沢に沿います。
流石に毎週、迷いがありません。
ここは達人に随いましょう。
雲の腰はなかなかに重そう。
一歩、一歩の渾身に出合が応えます。
所々の雪塊が連延として繋がり、
意思を有ち始めました、白龍の精勁なる。
白龍の精爽が招きます。
”石転びの出合”、たぎつ飯豊の白龍。
貴方に会いに来ました、飯豊の矜持よ。
いっときの遊化を得さしめたまえ。
kobayashiさんはピッケル仕様、
なので足元の不如意をきらい、此処でアイゼン装着。
私はWストック、
アイゼンは”ほん石転びの出合”で装着することに。
ただお腹が空いて何とも、…(笑)
先に進んでもらってパクパクムシャムシャ。
少し遅れて、いざ”出陣”。白龍の脊背に乗って。
入り門内沢に別れます。
雲も、大切な友だち。
出合から下は崩壊が進行、
夏道が本領発揮です。
このツンと尖ったのと先の角張った大岩が、
訪れた者の”値踏み”を担います。
振り返って、一息。
後続は認められません。
どんなに土石に洗われようとも、
ここは白龍の脊背、天翔ける雪の波涛。
ステップを刻む幸いに感恩が溢れます、
imagine your own dragon…。
歩く、・・・
その、ひたすら。
その、いちず。
渓はガスを侍らせて歓迎?
風に雨粒が交ります。
ほん石転びの出合で、
kobayashiさんに追いつきました。
まだまだ元気なうちに一枚。(笑)
”ほん石転び沢出合”、
ザックを降ろし、アイゼンを装着します。
すると、ポツリポツリだった雨が、
雨衣を大きく叩きだしました、本降り~?
「独りだったら、折れて帰るかな~?」
などと笑い合いながら、
二人とも、アイゼンの爪は確り前を向いてます。
渓に聞けば、笑んで応えて、 Go on !
『その2』に続く。