あるく

~山の恵みの備忘録~

龍隠/石転び沢(その3) 2014年7月12日

 
 
   『その2』からの続きです。
 
 
 
   ”龍隠”、石転び沢。
   ”抜くべからざる”雪渓にして、訪れた者七人、…
   護る峯のどの一つ、枝沢の抹消に至るまで、
   「悶(うれふる)」ことなく、只管に天を指している。
 
   無心に(!)汗する者にのみ、”龍徳”は顕れるのだと、
   溪(たに)は語っている。
 
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   白龍の脊背に、
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   足を遊ばせ、 
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   心を遊ばせる、    
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   その愉快。 
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   ”ほん石転び”の出合。 
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   この溪(たに)の朗邁は、… 
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   この貧しき土塊に朗心を呼び起こします。 
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   飛翔せよ、my own dragon 。 
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   天へと。 
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   嗚呼、愉しき imagine 、有終です。 
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   門内に肩を叩かれ、
   石転びの出合に連れ戻されました。 
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   欲と得とで生命を毀つ下界。
   ”滅び”への道だとどうして覚らないのだろう。
   賢治は『セロ弾きのゴーシュ』で、
   ”くゎくこう”に云わせている、
   「なぜやめたんですか。
    ぼくらならどんな意気地ないやつでも、
    のどから血が出るまでは叫ぶんですよ」と。
 
   雪に叩かれ、埋もれて、
   雨に打たれ、削られて、
   石を転ばせ鼓動するこの溪もまた
   「然うだ」と語っている。
 
   私も切々と語り続けよう、
   『倒れて起き上がらぬ人があろうか。
    道を間違えてもどらぬ人があろうか』と。 
 
 
 
 
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   石転びの沢にいとまを告げて。 
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   雪塊に息ずく白龍の精。 
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   梅花皮沢からは大きなエ~ル。 
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   その清冽に心洗われます。 
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   名残を惜しみつつ。 
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   エゾアジサイの懇ろなねぎらいに浴せば、
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   梅花皮沢の轟きに山路は終了です。 
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   無事の下山、
   石転びの雪渓、その龍徳に
   感謝、感謝、感謝。
 
 
 
 
 
   Fin.