咲いててくれて、ありがとう。
一輪のイイデリンドウが笑んで迎えてくれました。
今日(6/16)は、飯豊へ。
やっと、2013年の初飯豊。石転びから丸森へ、
周回します。
幸せをかみしめながら。
好きなときに、好きなお山に行けるのは、
環境がよく斉えられてこそ。
その条件が一つでも欠ければ・・・。
この頃、飯豊が遠くなりました。でも、
まって、待って、ようやく機会に恵まれました。
じつに、待つことも登山です。
あれやこれやで山行が儘ならぬ方々も多かろうと、
拝察いたします。
その方々の篤き想いも籠めて、飯豊に靴跡を
刻ませて戴きました。
飯豊の白龍は雲を掃い、イチゲはポルカを輪舞、
イイデリンドウは早咲きしてのもてなしと、
この上ない僥倖に、
感謝、感謝、ただ感謝。
いつもの、
自宅を夜中の零時半に発つ日帰りパタ~ンでは,
このふやけきった身体は危いと判断,
天狗平ロッジに前泊としました。
管理人の小関さんの見送りを受け,
出発です。
ブナの響こえに耳澄ませながら、
セラピ~ロ~ドをのんびり逍遥。
温身平に起てば、梅花皮岳が悠々と聳えます。
予報からして稜線は諦めていましたが、
梅花皮小屋がくっきり。
ひょっとして?と、期待が膨らみます。
砂防の堰堤には梅花皮沢の轟き。
速く歩くのはもったいない・・・。
雪渓が出始めました。
路傍のお花と言葉を交わしながら。
もうこの辺りから安んじて雪渓に乗れそうです。
梶川峰さん、こんにちは。
もうすぐ出合であい、胸が高鳴ります。
白龍見参。此処は、石転びの出合。
どうぞ、いっとき、遊ばせてください・・・。
隣には兄弟分の門内沢。
雲からも空からも透明な力、
・・・お許しが出たようです。
いざ、石転び、雪の渓へ。
何故か此処にステップを刻んでいる私。
初め、本山ピストンも考えましたが、
石転びの白龍が招く響こえに応えました。
陽光が雪渓を明らめて親迎の情。
白龍の背に乗って高みへと、一歩、一歩、
また一歩。
ほん石転び沢出合。
そろそろ、アイゼンを装着しましょう。
ちょっと枝沢にと誘われますが、
後でろくな事はないでしょうね。(笑)
ふ~、爽快。
先行は一名、私は二番手。
後続して六、七名といったところでしょうか。
さて、先へ進みましょう。
ただ前を見据え、
足元を確かにし、
心を虚しくして。
そうすれば、自由が
歓呼しつつ迎えてくれるだろう。
この上る愉悦は、きっと・・・
渓たにの喜悦でもあるにちがいない。
落石の常習帯。
思いを尽くし・・・
心を尽くし・・・
力を尽くして。
imagine your dragon, ・・・
ずんずんと、
降り落ちて、降り積もり、
雪崩れに雪崩を重ね、・・・
固く圧せられた雪の厖大は・・・
連繹、連延、極まって、
或る日、
巨きな意思となる。
そして、龍となった意思、
意思となった龍は、
豁然として、
宙そらへと、
天翔ける・・・・・
白龍、石転び沢雪渓、飯豊の矜持。
愉しい imagine、終点です。
『その2』につづく。