空へとかけりゆく白龍。
今日(6/17)は、
飯豊、石転び沢へ。
ひと時、白龍の脊背に遊ばせてもらいました。
感謝。
数えてみれば三年振りの訪問。稜線では、思いがけなく、
ハクサンイチゲが歓呼して迎えてくれました。
(参考タイム;天狗平発04:50~06:40梶川出合~06:58石転び出合~10:02梅花皮小屋~11:14北股岳~12:20門内岳~12:43扇ノ地紙~13:28梶川峰~14:47湯沢峰~15:51天狗平着)
飯豊の前の晩はどうも寝つけません。ほとんど眠らぬまま、
車を駆って4時間。
たどりついた天狗平の空には、月天子の慈悲の顔。
湯ノ沢に鼓舞され、いざ。
てくてくと、温身平。
予報に反し、朗天が披けます。
梅花皮沢の旋律に歩を合わせ…。
下ツブテ石にご挨拶、"お久しぶりです"。
時折の悪場には、お助け紐。有り難いですね。
『うまい水』。陽が上がって来ました。
陽精のエ~ルに応えて。
ん~、これはちょっとのれません。
夏道を探してウロウロ。
ヤブを抜け少し行くと、どんと来いの雪渓。
梶川出合の手前で雪に乗れました。感謝。
しばらく進むと、梶川出合。
前方には、門内沢。
そして、Iさんの視線の先、左方には…
飯豊の白龍が、その威容を現わしました。
ここは飯豊の矜持、石転びの出合。
ずんずんと降り落ちて、降り積もり、
雪崩に雪崩を重ね、固く圧せられた雪の厖大が
龍となって、空へと天翔けるのです。…
"それが ことによくすみわたった日であるならば
そして君のこころが あまりにもつよく
説きがたく 消しがたく かなしさにうづく日なら
君は この阪路をいつまでものぼりつめて
あの丘よりも もっともっとたかく
皎皎と のぼってゆきたいとは おもわないか"
(八木重吉)
傍らには門内沢が、畏服します。
この偉観を前に、おにぎりをむしゃむしゃ。
幸せな、ひと時。
imagine your own dragon …
『石転び沢/龍翔 (二)』に続く。