あるく

~山の恵みの備忘録~

飯豊の白龍/石転ビ沢(その1) 2012年8月11日

  (北股岳中腹から、石転ビ沢)
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  (梶川尾根/滝見場からの石転び沢)
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  今日(8/11)は飯豊です。
 
  飯豊に入ると、
  その雪形に、雲気雲容に、
  また、連連とするお山の全体に、
  よく《龍》を覚えます。

  山形県は小国町なる天狗平から、
  石転び沢を経て北股岳、梶川尾根へ。
  白龍のような雪渓に分け入り、
  一日、存分の遊化が許されました。
        
  感謝です。
 
 
 
 
 
  いざ小国へと自宅を出たのが零時半。
  睡眠不足は否めません。
  初っ端の画像からしてピンボケ。
  どうなることやら・・・。
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  エゾアジサイの迎候。
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  稜線にはガス・・・。
  今回、泊まりでの入山も出来たのですが、
  予報に鑑み、日帰りに変更。 
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  梶川の出合。高巻かず、左岸を石伝いに。 
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  白く輝るのは門内沢の雪渓。 
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  石転び沢の雪渓が見えて来ました。
  う~ん、久しぶり。
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  進行の方向に因るのか、
  門内沢への道迷いが多いそうです。
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  出合の付近一帯。
  雪解けが進み、大きな石がゴ~ロゴロ。 
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  石転びの沢に雪渓が龍の如くに体をくねらせて、
  へばり付いています。まずは腹ごしらえ。
  縁あって同山の士と語らいます。 
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  左岸沿いが薄そうなので右岸に渡りたい、
  でも中々良いポイントが・・・。
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  先行のお二人はもう少し手前で右岸に渡った様ですが、
  どうもポイントを逸してしまいました。   
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  5月下旬とか6月初旬だと、この辺りは厚い雪ノ下。 
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  雪渓の末端が見えて来ました。 
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  適当なところから右岸沿いに渡りましょう。
  左岸沿いのポッカリ空いた周辺は雪が薄く大変危険です。
   ~言わずもがなですが、左岸とか右岸と言う場合、
  上流から下流を向いての右左です。 
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  さあ、雪渓にのって深呼吸。龍のご機嫌を伺いながら。
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  上から吹き降ろしてくる風は
  雪に冷やされ期待以上の「寒さ」。
  ウィンドブイクに雨具を羽織ろうかと逡巡するも、
  それでは蒸れがと、ギリギリで却下。
  カッターシャツを重ねてガマンです。 
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  振り返って、ちょっと一息。 
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  出合から3kmの行程。
  単調な雪上歩行に時間と距離の感覚は狂いがち。
  ついつい休憩がおろそか。 
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  だいぶ歩いて来ました。
  途中、単独男性とスライド。
  上部で迷い(多分、北股沢へ)、
  ビバ~クを余儀なくされた由。
  黄色の指導標を見つられなかったそうな。
  でも、無事で良かったです。 
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  「ほん石転び沢」の出合。
  此処まではスプ~ンカットに乗じ、
  アイゼンを装着せずに来ましたが、この先は、
  傾斜が増します。足の滑りは体力を消耗・・・ 
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  いよいよアイゼンです。 
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  北股沢出合間近。 
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  出合で追い着いて来られた新潟の方、良いペ~スです。 
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  ガスで北股岳は見えず。
  幾分濃くなって来たような。 
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  ちょっと一息。新潟の方も。 
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  あそこが雪渓の先端(終点)です。 
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  雪渓は白龍、飯豊の矜持。 
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  雪渓の先端に薄い黄色の指導標が見えます。 
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  ここで、梅花皮小屋管理人の関さんとスライド。 
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  やっと雪渓の終点です。アイゼンを外して土の上に。 
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  直ぐ側が黒滝。
  一帯の雪渓崩壊の最終章といった様相です。 
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  こうした崩壊に巻き込まれたくないものですね。 
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  雪渓は生きもの。 
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  日々刻々姿をかえながら・・・。 
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  地を這いつつ・・・
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  上を衝いて後退する、その意気地。 
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  それは、白龍。 
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  飯豊を象徴するかのよう。 
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  さあ、今度は地に足を着けて~と意気込めば、・・・
  ポツリポツリと、無情の雨。
  本降りの雨の襲来に大慌て~。 
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  『その2』に続く。