『飯豊三国岳/粛然(前篇)』からの続きです。
"友よ"、とお山の響。
お山は笑んで迎えてくれました。
しばし見合って、語らいのひと時。
積もる話も、すべてを洞察、心が通います。
来て、良かった。
"それが
ことによくすみわたった日であるならば
そして君のこころが
あまりにもつよく
説きがたく
消しがたく
かなしさにうずく日なら
君は
この阪路をいつまでものぼりつめて
あの丘よりも
もっともっとたかく
皎皎と のぼってゆきたいとは
おもわないか "――
~八木重吉
ながれる、お山の頌歌。
よろこびが、恵みが、
うつくしく燦々と貫けている。
"Grace be with you"、
白日の、お山の祈りに浴します。
ありがとう。
行が共になった、"相棒"?の仙台の方。
そして、筆者。
少し遅れて、numataさん。
聞けば、もう一人、重荷を担いだ人が後続しているとの事。
誰だろ?
あまり長居はできません。
陽が昇れば上るほど、剣ヶ峰のリスクが増します。
名残を惜しんで、再々眺覧。感謝!
櫛ヶ峰~牛首山~大日岳~御西岳。
七森、種蒔山、飯豊本山。
そして地蔵岳。
さぁ、下降です。
やさしく見守る地蔵山。
振り返って、一安心?
先ほど話にあった"重荷の人"が前方に。誰かなぁ…
オ~、何となんと、リョウくんでした!
元気そうで何より~とよろこべば、そうでもなかったと。
いろいろと大変だった様子。
お互い、自愛せねば、お山に嘉せられないよね。
お大事に。
健爽を祈り、
また会う日をたのしみに。
ここを、あの重荷で…
さて、リョウくんを見送り、ずんずん降ります。
七森のエール。
核心部を了えて、ホッ。七森が庇ってくれました。
地蔵と語らいながら。
本山も護ってくれました。
地蔵山へと。
稜線が遠ざかります。
飯豊本山にいとま。
横峰が見えて来ました。
振り返り、ふりかえりつつ…
地蔵山からの親昵のエ~ル。
そして七森、三国岳からも。
"Grace be with you".
あとはすたこら。
"See you, later". また、来ますね。
ずっと見守ってくれた、磐梯山。
ねぎらいとエ~ル。
春を讃うイワウチワ。
ひとすじの気持が、うつくしい。
森の古老に…
そして大白布の沢に、無事の下山を報告。
川入へ。
雪解け水の濤声、大きなエール、そしてねぎらい。
感謝。
無事の下山、
粛然の剣ヶ峰、三国岳に、
そして朗天の山路に
感謝、感謝、感謝。
Fin