『飯豊山/清朗(二)』からの続きです。
御秘所を了えて飯豊本山。
忽ちのうちに、標高を落としました。
その響に耳澄まし、肝胆相照らします。
親昵かようウスユキソウ。
じっと見合って、いとまを告げます。
草履塚に到着。
ん~、大日岳は顔を隠したまま。
しばし、眺覧。
草月平を歩きたかったなぁ。
さぁ、切合へ。(正面は種蒔山)
しばし、お山と交信、言葉にならない言葉。
切合小屋前で一息、行動食。
種蒔山へと登り返します。
振り返れば、お山からの大きなエ~ル。
空と雲と、語らいながら。のっそのそ。
気持が貫けているから、山。
山のような人間になれますように。
七森を突き進みます。
いつも気になる、カンバの木。
達者な様子に、一安心。
アツイ、暑いとこぼしながら、三国小屋をロックオン。
ヒメサユリに慰みます。
三国小屋で一息、大日岳を繁繁と。
いとまを告げます。
"つぎは、こっちへ寄れよ"。
”はい”。
さて、降りましょう。振り返って、護摩壇。
七森が見守ります。
剣ヶ峰、そして地蔵山、牛ヶ岩山。
剣ヶ峰で一息。
七森のねぎらいとエ~ルに浴します。
地蔵山の卷道から、三国岳。
緑のシャワーを浴びながら凱旋です。
イワカガミの目迎目送。
急がずゆっくり、緑に呼吸を合せながら。
森の古老のねぎらいエ~ルに感謝。
大白布沢に下山を報告。
守られて、
無事の下山、
お山の清朗に
感謝、感謝、感謝
Fin