『飯豊/秋光(その2)』からの続きです。
駒形山頂にザックをおろして、一息。
山精の充満に、まったり周覧、至福のひと時です。
(これから辿る、飯豊山頂)
(御前坂、草履塚、種蒔山)
(牛首山)
(大日岳)
駒形山はいいな、小さいのがいい、
小さな頂がいい。
へりくだって、あらそわず、
英峰をみな友とする、その位相がいい。
小さいことはすばらしい。
"われに独特の歓喜あり。
ゆえに神はわれに独特の艱難を下し給うなり。
人はわれの歓喜を知る能わず。
ゆえにわれの悲痛を知る能わざるなり。
わが生涯の独特なるは
神がわれを特別に愛し給うがゆえなるべし。
ゆえにわれは喊んで言わん
「来れ独特の艱難よ、われは歓んで汝を迎えん」と"。
(内村鑑三)
山の一つひとつに独特の歓喜があり、独特の艱難があり、
特別の愛がある。
自らを懲らし、汗し、砕かれた者は、
それに触れる――。
それに触れたものは、幸いなる哉。
(天狗岳)
(北股の衆)
(大嵓尾根)
山路は続きます。
飯豊山頂着。
ぐるり、周覧。
(飯豊本山小屋方面)
(大日岳、御西岳、駒形山)
遥々と辿り来った稜線。
(北股/烏帽子/梅花皮、梶川尾根、杁差岳)
これから降る大嵓尾根、宝珠山。
飯豊のエ~ルを満身に享けて、パチリ。
いざ、大嵓尾根。
さぁ、ずんずん降ります。
遥か杁差岳から、エ~ル。
大日岳が隠れます。
段々大きくなる宝珠山。
宝珠山が秋光に誠心で応えます。
カメラの応接に、なかなか足が進みません。
鞍部から御前坂。秋の祝祭の真っ只中。
この尾根は別名、切歯尾根。
これでもかと足元不如意のアップダウンの連打です。
振り返り、振り返りつつ写真撮り。
天気が良過ぎるのも罪…。
あれが宝珠山の数あるピークの中の最高点。
そのピークから、まじまじと飯豊山。
ん~、紅葉の良いタイミングで来れました。
ダイグラはこれまで秋に何度も訪れていますが、
一番の色彩、色相です。感謝。
ぐるりと周覧。酔いしれます。
上るにも下るにも厳しい尾根ですが、
やはり飯豊の真骨頂、堂々の貫禄です。
後ろ髪を引かれますが、降らなければなりません。
足元は不如意。
他のコ~スに倍して緊張を強いられます。
宝珠山ノ肩に着きました。
一息入れましょう。
ここからまたアップダウン。
上っているんだか、下っているんだか分らない、
ミステリーワールド?に突入です。
このピーク(1499m峰)は巻いて通過。
振り返って、目に保養。良い色合いです。
さて、千本峰。
手荒い扱いが待っています。
遠ざかる宝珠山。
千本峰の標柱。
時折優しいプロムナ~ドに慰められます。
またまた、"登って来い"。
それでも許します。
クサイグラ尾根を落とします。
杁差岳からのねぎらいにほっこり。
休場ノ峰がそこに。
やっと射程に入りました。
休場ノ峰から宝珠山。
携帯で時刻を見たら午後の1時半を回っています。
カメラと少し遊び過ぎたようです。
足を"バ~ン"と叩いてスイッチ。気合です。
ほぼ日帰りの時のペ~スで桧山沢の吊橋に。
ヘロヘロなのにこの達成感。
忘れた頃、またおんなじことやるんだろうなぁ。(笑)
うれしいダイモンジソウのねぎらいエ~ル。
ここは温身平。この後は天狗平まで林道歩きです。
気合を入れてもう一踏ん張り~。
無事の下山、
お山の親昵、秋光の祝祭に
感謝、感謝、感謝。
Fin