あるく

~山の恵みの備忘録~

大日岳/還魂(三) 2018年9月19-20日


 『大日岳/還魂(二)』からの、続きです。
 
 翌、20日。3時少し過ぎに起床。
 お湯をそ~っと沸かし、先ずは、コーヒー。そして、朝餉の準備。
 疲れもだいぶとれ、体調は無問題。予定通り、大日岳を目指すことに。

 

 お腹は満タン。ヘッデンを点け、いざ。
 文平の池を過ぎて、空は白み、消灯。

 てくてくと歩みよる形影に、大日岳は親昵で応えます。
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 山頂直下で、ご来光。
 地平に雲の層があり、拝めないかな?と思っていた朝陽が、間隙から。
 ときの間の幸いに与りました。
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 やっとこさで、頂稜にのり…
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 大日岳を頂きました。
 こうして、此処に起つことがゆるされた幸いに、
 感恩が溢れます。
 すべてのことに、感謝。ただ、感謝。
 
 お山の幸いは、その真諦は、見ることにではなく、その運歩にこそ。
 それは、風光の明媚を享楽することにではなく、
 働くこと、歩を創造することにあるのだと、しみじみ。
 それはつらい、けど、愉しい。
 そこには、歩く幸せ、いのち溢れるよろこびがあるのです。
 山岳植生を透して、宇宙の秘奥に繋がる、合わせられるよろこびが。
 一歩、一歩に幸あれかしと、祈ります。


 (かろうじて?標柱に燈明が点されました)
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 しばし、眺覧、周覧、黙想のひと時。
 
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 うねうねとした山阿、山曲に、山精が充満。

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 飯豊の慈愛に、合わせられます。

 お山の祈りは、"Grace be with you".
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 さて、そろそろ御西へ戻るとしましょう。
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 御西小屋に戻って、てきぱき、パッキング。

 羽田さんに礼し、小屋に礼して、出立です。
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 大日岳の信実に歩を合わせて。
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 わたしのハイロマンス、草月平を、のたりのたり。
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 白鯨もまた、その体はなく、ただ呼ばわる響のみ。
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 飯豊の衷誠、御鏡ノ雪。
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 玄山道分岐着。ここからちょいと歩いた処に湧き出ている、弘法清水。
 とくとくと、有難く頂戴しました。
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 この辺りの荒れ、崩壊が進行しています。
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 これを如何にかしなければと…
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 先日、9/8-10の日程で、合同保全作業が実施されました。
 参加されたみなさん、ご苦労様でございました。
 私は、生憎、所用あって参加がかないませんでしたが、施工後の様子を、
 少しく紹介させて頂きます。

 ~流水を如何にもして制御したい、との思いがかたちに。

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 振り返れば、お山の呼ばわる響、
 "天を仰げ、天から生きよ。新しく創られることこそが肝心なのだ"と。

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 飯豊山を頂きました。記念にパチリ。
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 深~く息を吸って、いざ、大嵓尾根。
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 このスカイラインを、遥々と、歩いてきました。
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 飯豊の慈愛と峻厳。
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 いよいよ、切り歯の尾根。凛として、宝珠山
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 (大岩沢の先には、大丸森山)
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 昨年と違って、道刈りがよく施され、不安なく歩けます。感謝。
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 あそこが、いつもの休み場処。
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 宝珠山の巌頭に起って、眺覧、周覧のひと時。
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 お山と、しばし、語らいます。
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 ウメバチソウのエ~ルを押し頂きます。
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 宝珠山ノ肩にて。
 暑いのと、涼しいのとでは大違い。
 ゆっくり、慎重に歩いたこともあり、体調は無問題。
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 下っているんだか、上っているんだか判らないミステリーワールドも
 苦になりません。千本峰へ。
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 此処まで降れば、休場ノ峰は直ぐ其処。
 このシ~ンを目に焼き付けて、後は、すたこら。
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 急斜面を転げ落ち?ポ~ンと、吊橋の前に投げ出されれば、
 山路は了わりです。

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 ダイモンジソウの懇ろな労いに与って、ほっこり。
 後は林道を、天狗平へと。
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 無事の下山、
 還魂の山路に、
 感謝、感謝、感謝。


 Fin