『大日岳/讃悦(その1)』からの続きです。
夕刻には、雲は退座。大日岳がお目見えです。
”Welcome home”、
”Here, I am”.
テントもうれしそう。
夕照のドラマ。日本海に、真珠の輝り。
宙soraには、セレナーデ。
passion、太陽の鎮め。
陽精の語られることのない衷情が、
私のこころを透かします。
陽精と語らう、マイテント。
寂かな時間がながれます。
”明日のことを思い煩うな、
明日は明日みずから思い煩わん。
一日の苦労は一日にて足れり”、
・・・・・。
今日の労苦が熔けてゆきます。
(8/16)
三時半に起床。ぐっすり眠れました。
夜空に星の親昵。
人工衛星かな?宇宙船かな?
東から西へ点滅の光源がス~っと流れて行きました。
朝食の準備。
四時四十分、今回の目当て、大日岳へ。
ちょっと雲が悪戯です。
緩るやかなアップダウンを繰り返して、
いよいよ大日岳が迫ります。
寵臣、牛首山。
御秘所の上辺り、
まだ雲と戯れている朝陽。
牛首の標高から、肩へと並ぶと、
朝陽が開放されました。
大日岳を頂いて、安心、安息。
陽明を標柱に合わせれば、希望の燈心。
心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、
力を尽くして、此処に起てた幸い。
すべてのことに感謝、感謝、感謝。
感恩が溢れます。
貧しき土塊におしげなく注がれる慈光、
愛としか言いようのない世界…。
山に上ることは祈り。
お山の天辺に砕かれて、宇宙の意思に触れる――。
やわらかな旭光。
陽精に応える、牛首山。
不遇の尾根、御幣松。
光、満ちて。
烏帽子、梅花皮、北股。
山頂に憩うひと時。
西大日岳への頂稜。
讃う、オンベ。
さて、長居はこれまで。
そろそろ御西へ戻りましょう。
振り返り、振り返りつつ、
お山と語らいます。
瞳のような文平の池。
トリカブトの目送に与ります。
タカネマツムシソウのエ~ルに、
ほっこり。
お山の信実、謙遜を総身に享けて、
のっそのっそ歩く、この至福。
飯豊はイイなぁ…。
"友よ"、
すべての思い煩いを蔽う、…。
いつまでも歩いていたいところですが、
御西に着いてしまいました。(笑)
許されているのは一泊。
帰らねば、
…旅籠屋"御西"の”解体”、撤収です。
すったもんだのパッキングを終え、身繕いも完了。
大日岳とツ~ショット。
御西小屋管理人(ピンチヒッター?)の吉田岳さんと。
岳さんとはツ~ショット、初めてかな。
”お世話になりました”。
遠ざかる御西、"また、来るね"。
寛恵、大日岳。
草原に浮かぶ、大日岳。
先程、写真を撮って頂いた仙台からの若者。
石転ビから大嵓尾根へ挑みます。
『大日岳/讃悦(その3) 』に続く。