あるく

~山の恵みの備忘録~

大日岳/嘉恵(二) 2016年9月24-25日


 『大日岳/嘉恵(一)』からの続きです。


 ふ~、北股岳を頂きました。
 梅花皮、烏帽子、飯豊の睦まじい三福対を背に、ショット。
 門内小屋から先行した方に、撮って頂きました。

 体にご機嫌を伺いながらのえっちらおっちら、
 兎にも角にも、護られて、
 ここまで、辿り着くことが出来ました。感謝です。
 さて、御西かぁ…。

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 しばし、眺覧。
 奥にダイグラ尾根を従えた飯豊山、御西岳。
 そして手前に烏帽子岳、梅花皮岳が連なります。
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 西方には、頂稜に雲を被って大日岳。
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 御西小屋が見えます。
 これをロックオンと言うべきか。
 雷注意報が気になります、…。
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 十文字鞍部へ。
 ちょこんと健気に梅花皮小屋。
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 石転ビ沢に白龍は不在。
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 雪渓の体はなく、
 雪塊が次なる降雪を待ち望んでいます。
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 梅花皮小屋へ。
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 小屋の傍で、おにぎり1個。
 御西までは、3時間強。雨も覚悟で、出発です。

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 梅花皮岳中腹、北股岳からのエ~ルに応えます。
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 雲の往来が増して来ました。
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 梅花皮岳から、ほん石転ビ沢。
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 烏帽子岳から落ちる、クサイグラ尾根。
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 近づく、烏帽子岳
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 振り返って、梅花皮岳、北股岳。
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 烏帽子、西面が艶やか。
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 御西へとのびる稜線。まだまだ先です、御西は。
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 北股の衆、仲良きことは善き哉。
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 クサイグラ尾根とダイグラ尾根も仲良く。
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 招く天狗岳。
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 一歩一歩を、愉しみたい。
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 烏帽子岳、梅花皮岳、そして奥に北股岳。
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 ここは雲表の仙境。
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 雲気雲勢旺ん、
 でもこの稜線を歩く、幸せ。
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 "明日、待ってるぞ"と、
 赤岳沢の向う、宝珠山からの響。
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 雲を霞めて、陽精のエ~ル。
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 烏帽子岳南面の偉容。
 おおきな大きなエ~ルに浴します。
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 御手洗ノ池に到着。
 ここは梅花皮~御西のほぼ中間点。
 相変わらず雲が元気です。
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 天狗の庭に到着。
 先だって、此処で保全作業が行われました。
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 天狗岳の稜線を黙々と。
 秋の宴のさ中ですが、如何せん、この天気。
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 ふ~、はるばると、遥々と、峠の我が家、
 御西小屋に到着です。
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 翌25日。


 御西小屋は満員。
 その熱気でムンムン、ほとんど眠れませんでしたが、
 充分、休養にはなりました。

 朝は3時半頃から周囲にゴソゴソ、
 朝イチ大日組や、早発ち組が動き出しました。
 押されて私もまず、コーヒー。
 朝食もとらず、4時、4時半に小屋を出られた方も。
 私は食べないと動けない人間なので(笑)しっかり朝食。
 5時を少しまわって、出発です。


 濃いガスの中、
 始めこそヘッデンを点けましたが、じきにOFF。
 ガスを透して届けられた、朝陽のエ~ル。
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 勾配が増すと、山頂は近い。
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 大日岳の山頂です。
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 遥々と、はるばると、
 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、
 大日岳を頂きました。

 "見えるものにではなく、見えないものにこそ目を注げ"。

 この天辺に起って、安堵、ただ感謝。
 感恩に溢れます。


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 すると一瞬、雲が割れ、天の響、
 "Grace be with you"。
 貧しき土塊の一歩一歩を祝してくれました。

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 前後して来頂されたこの方に私の写真を撮って頂きました。
 感謝。
 「私はもう後期高齢者」とご謙遜、
 山歴が、山へと生きてこられた年輪が滲みます。
 聞けばダイグラ尾根からの入山とか。
 この年齢で、私は此処に起てているだろうか、
 畏れます。
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 下り始めると、陽が射しこみはじめました。
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 でも山頂部は、重い。
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 だんだんと、だんだんと。
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 牛首山が御出座し…
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 そして、大日岳の肩まで。
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 それでも、山頂部は…。残念。
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 小屋近くまで戻ると、
 陽精の一徹、雲が退き始めます。
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 さぁ~っと、流れ去る雲。
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 お~、大日岳が。
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 『大日岳/嘉恵(三)』に続く。