今回(10/8-9)は、飯豊へ。
梶川尾根から飯豊連峰の脊梁に遊んで御西小屋に宿り、
翌朝、大日岳を頂いて、飯豊山を廻り、ダイグラ尾根を降る、―
という、天狗平を起点とした、飯豊を周歴するコース。
覚束ない、たどたどとした歩歩でしたが、
鼓舞され、励まされ、護られて、無事完歩が許されました。
唯々、感謝。
(参考タイム;
10/8-天狗平発05:13~07:42湯沢峰~10:03梶川峰~11:00扇ノ地紙~11:29門内小屋~12:48北股岳~13:10梅花皮小屋13:42~14:27烏帽子岳~15:25御手洗ノ池~16:50御西小屋着・泊
10/9-御西小屋03:40~05:30大日岳~06:43御西小屋08:00~09:14飯豊山頂~11:16宝珠山の肩~12:56千本峰~13:55休場ノ峰~15:34桧山沢吊橋~16:23天狗平着)
車を駆って4時間、辿り着いた天狗平は、夜明け前。
ヘッデンを友に、梶川尾根の客となります。
明るくなるにつれ、和む心肺。ただ、大汗。
体調がイマイチ、アンダーの選択も誤りました。
湯沢峰には、陽精の頌。休場ノ峰が唱和します。
険峻の尾根を落とす、飯豊山。
主稜線が招きます。
滝見場着。
圧し掛かる梶川峰。
雲が生まれ、北股の衆を洗います。
石転ビ沢には、白龍の痕跡、それは再生への意気地。
その一徹が、沁みてきます。
五郎清水で、小国山岳会の草刈さんとバッタリ。
ブナハリタケを採って来たそうな。
トットバノ頭を過ぎると、
雲が、そして飯豊の重鎮たちが歓呼して迎えてくれました。
梶川峰着。ちょいと疲れ過ぎかな?
おにぎり1個。
飯豊山~梅花皮岳。
烏帽子岳~北股岳。
秋色の径にてくてく。
雲衣の飯豊山から、――
そして雲気の北股から、大きなエ~ル。
雲辺の杁差からも。
堅固なダムが土砂を堰き止めています。
梶川尾根は保全のライブラリー。
お山と語らい、運歩がはずみます。
ここは雲表の別世界。
おしてはかえす、雲の浪。
山曲重畳の彼方から、飯豊の響。…
つつましく冬を待つ姿。
この色調を、色相を、色合いを、誰がえがき切れるだろう。
なんといつくしみ深い色であることよ。
もう直ぐ、扇ノ地紙。
こころが、ひざまずきます。
扇ノ地紙。
雲興、溌剌、地神山からのエ~ル。
主稜線にのれば、
峰々と語らいながらのそぞろ歩き。
こころがころころ、うれしくなりだしました。
雲さんたちの頌に歩を合わせます。
北股の衆を襲う、雲竜。
門内小屋が見えてきました。
雲光に励まされ、歩を運びます。
一息入れましょう。
小屋の管理には高桑信一さんが入っておられました。(6日から?)
氏は沢屋にしてカメラマン、山村文化に造詣が深い方で、著書多数。
しばし、歓談、四方山話。おにぎり1個。
さて、発とうとすると、
地神山方面の雲がとれだしました。
ただよう、秋思。いいなぁ。
たっぷり休みました。
いざ、北股岳。
ギルダ原に、のたりのたり。北股の衆と語らいながら。
山体がどんどん大きくなると、
はるか飯豊が顔を覗かせ、エ~ル。
この色合いの深さは、飯豊のふかさ。
すると、ず~っと、雲陰にあった二ツ峰が御出座し。
篤いエ~ルに、ほっこり。
門内岳からも。
すると、元気な若者たちとスライド。
新潟山岳会のみなさんでした。
また、どこかで、お会いしましょう、お元気で。
ん~、心地よい、飯豊の風。
石転ビ沢を見下ろせるようになると、…
北股岳の頂です。
『飯豊周行(二)』に続く。