『大日岳/親慈(その2)』からの続きです。
熊の糞だらけの牛が首をそそくさと、
牛首山への坂を上り了えれば、
”お疲れさま”。
烏帽子山からのねぎらいの響(こえ)。
雲、目送の礼。
宙からもエ~ル。
清爽の牛首山。
欣快の頂稜運歩。
"Grace be with you",
の響(こえ)に振り向けば、大日岳。
雲を制して、エ~ルが届けられました。
雲を透して、峰々からのエ~ル。
王冠のような頂稜。
雲が自由に戯れます。
すると、何とびっくり、
前方から賑やかな声。
この時間、この場処で人に会うとは。
元気一杯の新潟のR会のみなさん、
月心清水に幕営された様です。
牛首の頂稜漫歩を了え、
名残惜しみつつ、櫛ヶ峰へと降ります。
櫛ヶ峰の紅葉、まだ尚早とは言え、
期待を裏切りません。
振り返って、牛首山の斜面。
日毎に色合いを深めます。
もう、早川のつきあげ。
烏帽子山にもおいとまです。
此処から東下で、視界の外へ。
一服平が待つ稜へ。
牛首~櫛ヶ峰にも雲が遊び出しました。
かろうじて牛首の山の端。
一服平にしばし憩い、ブヨと冷戦。
急峻の尾根を転がるようにして、月心清水です。
月心地蔵にいとまを告げます。
緑の回廊に凱旋。
つくづく、いい尾根だなと、
・・・沁みてきます。
単管橋が見えれば、山路の終了。
ダイモンジソウのねぎらいが嬉しい。
無事の下山、
お山の親慈、
すべての出会いに
感謝、感謝、感謝。
木々と光を浴びながら。
Fin