『その1』からの続きです。
飯豊山頂を後にし、今夜の宿り、御西小屋を目差します。
右の大嵓尾根からは、礼意。

稜線漫歩の始まり。

草履塚の二峰からも嬉しいエ~ル。

牛首山が、「ゆっくり歩きな」と。

昨年の施工箇所。緑化ネットに少しずつ草が。

吹き渡る風・・・飯豊の香りが沁みてきます。

御鏡みかがみの雪に身も心も晒されて・・・

飯豊の懐に、和楽します。

独歩の愉悦。

雪に封じられたお山の思純・・・。

足に気を遣いながらゆったり歩運。
いつの間にか御西小屋が見えて来ました。

新しい管理人の原口さん(小国山岳会)です。
昨年まで松葉さんが管理人として尽力されましたが、
今年からは小国山岳会が管理に当たることになり、
御西小屋は原口さんと、もうお一人、
羽田さんという方が受け持たれるようです。
今日は山友である彼の慰問(冷やかしかな?笑)も
山行の目的の一つ。
元気そうで何よりです。

夕刻になるとガスもとれ、大日岳が颯爽と登場。

御幣/牛首から見るのとはまた違った品格を醸す
御西からの大日岳。

北股/梅花皮/烏帽子の三兄弟も悠々と。

縁あってお隣にさせて頂いた山形からのご夫婦。
お話の端々に山歴の厚み。
担ぎ上げた貴重な食材を使ったお料理の数々、美味でした。
お二人のご健行を祈り上げます。

夕暮れのひと時。

暮れなずむ、静かな時間。

雲間にに沈む太陽。彩り鮮やか。

一日の労を熔かしてゆきます・・・。

朝です。
小屋の周りはガス、ガス、ガス。
でも、山の天気は変わり易い。
4時前からゴソゴソと朝食を準備、
しっかり食べて大日岳アタックです。
文平ノ池を過ぎる辺りからガスが薄くなり始めました。
でもまだ大日岳は雲で洗顔中です。

牛首山も雲気に統べられて。

コバイケイソウからエ~ルが届きます。

陽の上昇と共に雲も翔起。
龍の如く。

朝の柔らかな陽射しを浴びて、
繰り返されるドラマを静かに物見するお花たち。

山頂に青空が開けて来ました。
でも直下にはちょっとイヤらしく残雪。
結構な急勾配です。
早晩縮小するとは思いますが、
雪には乗らないのが無難です。

大日岳山頂に到着。
朝の爽やかな陽射しの中、独り占めです。
標柱と私のシルエットで記念のツ~ショット。
この標柱も近々には
新しいものと取り替えられるでしょうから、
これが見納めになるかも知れません。
長い間、ご苦労様でしたね。

西大日岳からも、何とか、ご挨拶。

大日岳の頂。
此処に起つことの感慨は無量・・・。
ただひとつの意気地に支えられ、
思いを尽くし、心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、
此処まで歩いて来たのです。
こうしてたくさんの雲興に祝福され、また、
大日杉からの喘ぎの一歩、一歩は、
この体に確りと刻印され、辿り来たった稜線を、
目には見えずとも、雲を透徹して
まざまざと現前させてくれています。
ひとすじの気持ち、
此処まで来ることが許された幸い・・・。
すべてに、感謝、感謝、感謝。
お山は曰う、人にはみな、必ず、
生かされてゆく道があると。

雲を越え、北股岳からのエ~ルが届きます。

下りも長丁場です。
そろそろ大日岳にいとまを告げましょう。
牛首山からも響koe。

月も祝福。

山頂を振り返りつつ。ありがとう。

直下には豊かな雪渓が走ります。

御西で同宿の茨城からの方。山頂を目指します。

今日の登頂の勲章でしょうか。

振り向いて、大日岳。

御西へは再びガスに突入です。
その前にもう一枚、文平ノ池も入れて。

ガスの中、御西小屋に帰還。

さて、御西を発たねばなりません。記念にパチリ。

うるさい客でゴメンなさい、でした。
でも、「新」管理人さん、
もうすっかり御西色に染まってますね!
いろいろツライこともあるだろうけど、頑張って下さい。
再見。

さぁ、飯豊の山頂へと、
この鷹揚の稜線をのたりのたり。

雲の製造工場からは続々と新製品が。

何とも誰もいません。気持ちイイなぁ。

何処までも歩いて行きたくなります。

『その3』に続く。