2014-05-06 飯豊/懐恩(その5) 2014年5月4-5日 A-1『飯豊連峰を歩く』 登山 『その4』からの続きです。 御秘所、飯豊本山とともに。 草履塚への喘ぎ、 大日岳が私の背中を押し上げます。 心拍を斉えてくれる、御鏡の豊溢。 種蒔山、切合が見えて来ました。 奥に磐梯山。 草履塚、そして本山に礼して。 さて、大日岳においとまです。 次なる機会には、 山頂に遊ぶことが許されますように。 心を尽くし、思いを尽くし、精神を尽くし、 そして、力を尽くす、 その信実と謙遜が与えられますように。 かくあれかしと、祈ります。 さて、往路を戻りましょう。切合尾根を。 (本社ノ沢下部から地蔵岳へとヘリを確認。下山後、4日の遭難事故の報道に接しました。ご遺体が収容された様です。合掌。) 草履塚、 本山を横目にずんずん標高を落とします。 御沢への雪庇の上で。 沢床から本山。やさしく見守ります。 地蔵岳への稜線に遊びます。 まだまだの距離、時折雨粒が。 飯豊本山は、運歩に応え、姿態を変幻自在。 地蔵へと。 ポツポツがシトシトになった雨。雨具を装着。 でもお山はガスをよしとせず、 この貧しき形影に整然と礼を尽くします。 振り返って、稜線。 優しくも大きなエ~ルが届きます。 登りかえしに喘いで、地蔵岳。 たくさんの愛、生命のエ~ルを戴いて、 最敬礼。 さて、もう登り返しはなし。 眺望が安堵に染まります。滝切合へ。 いとまを告げて。 「また来ますね」。 雨足は弱い。ゆっくりと。 溌剌とみどりの進軍。 イワウチワ、ひとすじの気持ち。 春を謳う光芒。 お花の笑みが迎えてくれました。 無事の下山、 懐恩のひと時に 感謝、感謝、感謝。 Fin