『その2』からの続きです。
大日岳、威風堂々。宙そらに沐浴ゆあみして。
先ほどまでの厳いかつい貌かおはどこへやら、
ふっくらたおやか満面の笑み。
西大日も薬師も宙そらに謳います。
牛首の頂稜のたり紅葉もみじかな。(ん?俳句になってますね)
お山と宙そらと紅葉と、・・・優雅なコンチェルト。
朗暢の径こみちを小気味良く。
もう、牛首山の標柱があるピ~ク、
そして少し下がって櫛ケ峰。
???よく見ると標柱の脇に人影が。
この時間にあそこにいるなんて、
一体何時に登り始めたのかな?
" Who are you ? " ( laughing )
何と山友のハタノさん! お久し振りです~。
ならぬ「オンベ座の怪人」?。
ビックリしてカメラの操作が宜しきを得ず、こんな姿に。
ゴメンナサイ。
早いと思ったら、昨日は月心清水で幕営とのこと。
夕方下りて行った kenroku さんとは、
真っ暗闇の7時頃、月心でドッキリ遭遇したそうな。
顛末を聞いて私は大笑(失礼)。
でも暗闇の中から声を掛けられた kenroku さん、
「うわぁ~!!」、
怖くて全身凍り付いたことでしょう。
しばしの四方山話、それぞれの上り下りへ。
大日岳をバックに私。
キレイに撮れて申し訳ない・・・。
思わず快哉、
軽やかに櫛ケ峰、早川の突き上げへの下り。
振り返れば飯豊の厚情。
峰々の芳情。
秋の宴に合わせられて。
もうすぐ突き上げ。
何度も何度も牛首を振り返りつつ。
お山への畏敬。
そして恭敬。
お山からは慈愛。
そして仁愛。
櫛ケ峰が迫ります。
何度も何度も・・・
見遣れば・・・
お山の情けが身に沁みて来ます。
懇ろなるエ~ルを戴いて。
お山にいとまを告げます。
「こっちにも遊びに来いよ~」、
確しっかと承りました。(笑)
早川の突き上げからは転げ落ちるように。
私が下るのを見計らったかのように、雲が。
草履塚、種蒔山からはねぎらいとエ~ル。
月心地蔵にもいとまを告げて。
木漏れ日の尾根を凱旋です。
アシ沢の単管橋が見えて、尾根の終点。
下山了完。
アシ沢を渡れば、ダイモンジソウの迎候。
嬉しいなぁ。
バカ虫(失礼!)共も居らず、涼風に林道歩きも心地よく。
人生にあまたのトンネルあり。
足許に、たとえ数歩先を照らす灯りでも、
それに縋って歩み続ければ、
光明が諸手を上げて迎えてくれるだろう。
無事の下山、
すべての恵みに、
感謝、感謝、感謝。
Fin