「その1」からの続きです。
一王子を過ぎ、本山小屋へと歩いて行くと、
何と前方から小国山岳会のECB竹田さんが。
今日はお仲間の方達と大日岳に行ってこられた由。
この上天気、
みなさんの顔には「満足、満足」と書いてあります。

本山小屋で管理人の高橋さんにご挨拶をして、飯豊山頂へ。
宝珠山の歓迎を受けて。


大嵓尾根には陰影の情。

飯豊山頂に到着。
同じく飯豊連峰にあっても、
それぞれの峰頂には、それぞれの感慨。
でも其処に起つ喜びはひとつ。

記念にパチリ。(私)

西方に大日岳。
「霞×逆光」なれど、いい風情。
稜線漫歩が待ちます。

こんな日和に山頂にのほほん、シアワセな語らいの声が。

標柱。
山名のある「表」からは見え難いですが、
「裏」には酷い傷、落雷でしょう。

さてさて、今日の泊まりは御西小屋。
飯豊の山頂にの~んびりしたいところですが、
そうも行きません。
重い腰を上げて、いざ、稜線を西へ。
清々しい宙に手をとられ、漫歩の世界に。
飯豊山頂を後にして進むと、お二人連れが。
どうもお見かけしたことがあるような・・・。
何と以前二ツ箭山でお会いしたことのある
ハグッキ~さんでした。
二泊での入山、今日はゆったり大日岳。
笑顔に今日のシアワセ~がありありです。

振り返って、飯豊の山頂。

駒形山の山頂に到着。
年季の入った標柱に「こんにちは」。

天狗岳の暢々。

どこまでも忠臣、草履塚。

暢びやかな稜線にツンと天を射す駒形山。

御鏡雪は来る冬にバトンを渡そうと。

飯豊の懐に入れば、御西も大日も懇ろに。

先週の保全作業の施工箇所、草月平へと分け入ります。
新しくはられた緑化ネットが眩しく輝ります。

私もネットの上にそっと小石を載せて、
一週遅れの「出席」。
この「絆創膏」で少しでも荒廃が食い止められ、
緑が恢復しますようにと願いつつ。

たくさんのネット。
荒天の中の作業、大変だったことでしょう。

張られたネットに、お山がやさしく視線を注ぎます。

ここまで来れば飯豊にどっぷり~。
時間もゆっくり、気持ちも緩やか。
暢達暢然の世界に我を忘れます。


牛首山を従え・・・

威光を漂わす大日岳。

今日の宿り、『御西岳避難小屋』。

10月10日。
未明に小用に起てば辺りは濃いガスの中。
でも、早めの朝食を済ます頃には雲散霧消。
ご来光は無理そうですが、
朝焼けに鼓舞されて小屋を発ちます。

一歩、一歩と進む毎に、お山が山容を明らめて。

牛首山はつましい寵臣。大日岳に仕えます。

お山が大きくなっていきます。

側には険峻。

深く谷を刻みます。

振り返れば、お山の精気。

牛首が縦になると山頂は間近。

今ごろゴメン、と遅れて来光。

牛首の頂稜の先に櫛が峰が見えれば、此処はもう山頂部。

大日のいかつい肩の先に、寵臣牛首山。

居合わせた栃木の方にお願いして、記念にパチリ。(私)

牛首に淡い精光。

ここは飯豊の精遠。峰々には精魂。

西大日岳にも遅れて光色。

イイデに満ち足り、御西へと復します。

北股岳へと連なる峰々。

文平の池にもご挨拶。

たおやかな御西。そこにちょこんと御西小屋。

大日岳は優しい視線を注ぎます。

心も足も、ふんわり軽やか。

峰々も心の輪に入って。

お山は、いつも、何事もなかったかのように、
どっしり・・・。

愉快に歩いている内に、目の前には御西小屋です。

「その3」に続く。