秋韻、大日岳。
今回(10/7・8)は泊まりで、飯豊連峰大日岳へ、
御幣松尾根から秋思秋景を愉しみながら。
御幣オンベは私の篤愛の尾根、
様々に差し障りがあっても、年に一度は訪れたい。
初日はしっとり、でも次の日は朗々と、
お山の懐にとっぷりとつかって、
秋韻秋色に沐浴ゆあみすることが許されました。
感謝です。
参考タイム;
10/7;~06:01御幣松尾根取付・単管橋~07:35月心清水~08:48一服平~09:37早川の突き上げ~10:27牛首山標柱~11:54大日岳山頂~12:53御西小屋
10/8;御西小屋06:08~07:28大日岳山頂~08:39牛首山標柱~09:37一服平~10:21月心清水~11:12御幣松尾根取付・単管橋~
カランコロン・・・リンリンリン。
二つの熊鈴の音色を響かせ、
ヘッデンの灯りを中央に流れる水路に集めて、
真っ暗闇のトンネルを歩きます。
アシ沢に架けられた単管橋を渡れば、御幣松尾根の客人。
朝陽が行に加わります。
月心清水のポイントに到着。
月心地蔵が寂かに迎えてくれました。
オコナイ峰~笠掛山の稜線が走ります。
そして連じて櫛ケ峰~オコナイ峰のライン。
右端に一服平がツンと天を射して招きます。
ウメバチソウの礼待。
安息を破られ憮然としたカエルくん。
ゴメンね、ちょっと通らせてもらいます。
一服平から櫛ケ峰、そして鞍部に早川の突き上げを
見据えます。
牛首山が「我此処に在り」と。
飯豊本山、草履塚からエ~ル。
雲湧く御幣松尾根。
早川の突き上げに到着。かなりウェットなガスが跋扈。
雨は覚悟の上だけれど・・・。
櫛ケ峰西面。
陽射し無しでもこの映え具合、いいですねぇ。
赤ばむ牛首山西面。奥にはガスに隠れて大日岳。
赤、紅、緋、朱、・・・
どの色にどの名を冠すべきか迷います。
櫛ケ峰のこの様相を山火事と形容したら、笑われますか。
牛首山も燃えます。
大日岳は「おいらより紅葉を見てくんな」と遠慮がち。
「色」を知覚し区別する上で、
色相・明度・彩度は大事な要素。
でもオンベ の紅葉は、
ガスに陽光を遮られて明度が落ちても、
色相、彩度の訴求力で申し分なし。
ああ、錦秋。いい仕事してますねぇ~。有難う~。
振り返って櫛ケ峰。
牛首山へ。
牛首山の朽ちた標柱。頂稜に乗りました。
辿って来た櫛ケ峰からの稜線。
至る所に紅葉の宴。
ほとばしる大地の情熱。
ワルツを踊る雲・・・なんて言ってられません。
いよいよ雨粒の襲来。もう夏とは違います、
「濡れて参ろう」は「×」。雨具の装着に大慌て。
役者が揃ったいい舞台を観ているよう。
嗚呼、いま、自分は牛首山にいて・・・
・・・大日岳に向かい合っている。
この牛首の頂稜を、
大日岳へ向けて歩むえも言われぬ感懐。
至福のひと時、不思議な時間。
さて、牛ガ首へと一旦下ります。
急坂に喘いで肩に乗れば・・・
大日岳の山頂に到着です。
「初めまして」、新しく建てられた標柱にご挨拶。
雨に急かされてか、感慨もいまひとつ。
この行程、何と言っても愉しいのは、
大日岳の山頂を往きと復りで二度踏むこと。
明日を期して、御西の小屋へ急ぎましょう。
ガス、ガスの中、御西小屋に到着。
今年から管理人を務めている山友の kenroku さん。
元気に励んでおられました。
用事があるとかで、今日、これから山を下りるとの事。
その前に、私とツ~ショットで納まって戴きました。
感謝。
結構一緒の写真はありますが、ツ~ショットは初めて?
ですね。
夕方から下山するなんて、その夜行性といい、
今に毛が生えて来てクマさんになってしまうかも。(笑)