『その1』からの続きです。
磐梯山、黎明。
御西、来迎。
お山はモルゲン・ロ~トの彩りに身を委ねます。
清澄のひととき。
穏やかな眼差し、・・・昨日の幸心に応えて。
さて御西を発たねばなりません。
kenroku さんからバトン・タッチの羽田さんに
ショットをお願いしました。
一晩の安息を有難う、御西小屋。また来るね~。
風はさしてなかったものの、気温は零下。
春になると梅の花が咲くように、霜柱が、
ぞわぞわと起ちました。
この天気や幸辱にして
ただ厚謝。
お山は、寂かに創造の時を刻み、
語られざる言葉を戴して在り、在り続けます。
その信実に向かって、
この貧しき土塊が、塵、芥が歩みます。
心、躍らせて。
同じ山なのに、
牛首の頂稜を辿るのとは、感応が違って働くのは何故。
でもその幸甚に甲乙なし。
目映い北の稜線、おおらかなエ~ルが届きます。
路傍からは礼賜。
宙そらを映して文平の池。
光へと容れられ、お山は謙遜を醸します。
寵臣、牛首山。
あのスカイラインが招きます。
縁あって同宿、隣に寝起きさせて頂いた会津のHさん。
早々と山頂を踏んで来られました。
序に私もショット。大日岳をバックに。
牛首山のピ~クが重なります。
彼方から、磐梯山の響こえ。
振り返れば、北への稜線。
嗚呼、飯豊の連接連貫。精光とエ~ルの合唱。
お山の懐中に遊びます。
烏帽子/梅花皮/北股の三兄弟、エ~ルの輪唱。
牛首も肩の岩稜も見下ろせる位置に来ました。
山頂は直ぐ其処。
ふ~、大日岳山頂に到着です。
一回の山行で二度山頂を踏めて、幸せ。
遙遙と歩み来て、遙遙と見渡せば、宙そらへと繋がる
大地の信実。
お山の精気に触れて湧き起こる、
安堵、平安、充溢。
信頼が起こり、建てられ、
そして希望が、造成される・・・。
愛、としか言い様のない世界が、
拡がっている。
西大日岳と言葉を交わして、のどかな時間。
そろそろ山頂にいとまを告げましょう・・・。
重鎮のお歴々が見守ってくれています。
刃のような牛首山の頂稜。
肩に乗って。
峰峰の温顔、優しい眼差しが注がれます。
鞍部、牛が首へ。
牛が首から山頂を見上げます。
まともに下降して来たわけではありません、
巻きながらです。
秋色の山肌に目を洗うと・・・
お山が大きく響こえをかけてくれました。
『その3』に続く。