『前編』からの続きです。
切合小屋でまったりカップ麺。
草履塚が脳裏を過ぎりましたが、この先、
トレ~スが全くないことに鑑み、
今日は此処を山頂とすることに。剣ケ峰を筆頭に、
上るより下る方が緊張を強いられる箇所が目白押しです。
それに、秋の日は釣瓶落とし、
時間、体力に余裕をみたい。
小屋を出れば、宙そらに沐浴ゆあみする飯豊本山。
朗々たるエ~ルが届きます。
意地っ張りな寒気。
御西~大日~どっしりのさって不動。
高気圧との意地の張り合いか?
風もなく穏やか。
さて戻りましょう。種蒔山への登り返し。
雪の華が咲き溢れる斜面。
なんという幸いであることよ。
お山の眼差しは雲を透徹。
言葉を超えて語るお山・・・。
大地を貫く意志。
天空への応答、そして感謝。
お~、ひとに会いました。(笑)
やっぱり登ってくる人がおられるんですね~。
お名前はTakahashi さん。
弥平四郎から入られたとのこと。
この上天気、
お顔に「まんぞく、しあわせ」と書いてあります。
お陰様で、私もお山と一緒にショット。
天の采配でした。
さて、種蒔山を後に七森へ。雪で危ない、緊張です。
寒気の雲、牛首山の上からは退散。
いつも気になる樺かんばの樹。元気ですか?
雲は縮小しつつも、大日岳はまだ囚われています。
三国小屋が間近。
日向の雪はぐちょぐちょですが、日陰は凍りついてキケン。
日光浴を愉しむ七森の岩壁。
これから降る剣ヶ峰の岩稜。
大日岳にお別れです。
ん?雲が少し上がったかな?
大日岳がちょっと貌かおを出してくれました。
私を見送ってくれるようです。
有難う、たくさんのエ~ル。確と胸に抱いて帰ります。
さてド緊張の剣ヶ峰。
危ない所を通過し了えてホッ。
雪は陽気でだいぶ融けているものの日陰はカチカチ、
緊張の連続。
七森沢へと落ちる岩壁・・・
斜面に色成す季の階梯・・・
・・・すべてが飯豊の香りを醸します。
地蔵山を前にすれば、核心部はほぼクリア~。
見守ってくれていた磐梯山に敬礼。
水場で土産に2リットル。
三国岳に暇いとまを告げます。再見!
初冬の世界から一転、木の根坂は盛秋。
彩艶のプロムナ~ドを凱旋です。
目が眩む黄葉、また紅葉の展覧。
緑の葉がちらつけば終点間近。
森のお歴々に無事の下山を告げて・・・
・・・山行を閉じます。
護られて、お山に、
そしてすべての恵みに、
感謝、感謝、感謝。
Fin