あるく

~山の恵みの備忘録~

2010-01-01から1年間の記事一覧

安達太良山/雪の意地 2010年5月15日

・ 今朝、空を見上げると、 安達太良の上に、朝焼けの雲が輝いていました。 何だか「おいで、おいで」と言っている様です。 予報は「曇り」ですが、出かけることに。 最近の寒気は強情で、高気圧への遠慮がありません。 五月も半ばなのに、上って見れば初冬…

磐梯山/裏からの径 2010年5月8日

五月晴れです。 久し振りに磐梯山を裏から登ってみることに。 いつからこの一帯を「裏」磐梯と呼ぶようになったのでしょうか。 現在の馬蹄形カルデラが出来、 大小200余りの湖沼群が成ったのは 明治21年の小磐梯を吹き飛ばしたという大爆発に因るもの。…

飯豊山[大日杉~飯豊山頂](3) 2010年5月1~2日

その2からの続きです 下りて来た尾根を振り返って。 飯豊本山の出番です。 草履塚~御秘所~本山のスカイライン。 何処からでも登れそうです。 天気はどんどん快方へ。 草履塚と飯豊本山。 草履塚。若雪に化粧して。 アベヒロさん。なかなか下山が進みませ…

飯豊山[大日杉~飯豊山頂](2) 2010年5月1~2日

その1からの続きです クサイグラ尾根。そして奥にエブリ差岳。 ダイグラ尾根。 大岩沢方面。 御西岳。大日岳はガスに邪魔されて。 北股岳方面。上部はガスに隠れて。 中程のラインは梶川尾根。奥にエブリ差岳。 ダイグラ分岐の標柱。 本山小屋からひとりこ…

飯豊山[大日杉~飯豊山頂](1) 2010年5月1~2日

雪をたっぷりと纏った飯豊に見(まみ)えたい。 いつもこの時期になると想います。 昨年は天候と時間に恵まれ、 二泊を以って大日岳を足下にする事が出来ました。 天候と雪質に恵まれれば、 或いは一泊でも可能ではと思い立ち、勇んで臨みましたが、 初日の…

船引町/『小沢の桜』 2010年4月30日

早朝、いつもの散歩のコースを変えて、 小沢に足を向けてみました。 この時季、『桜』に心が傾いてしまうのは、なんでだべ。 桜、・・・ひとつのオブジェとして其れを見るとき、 どの一木にもそれぞれに格があり、 優劣などつけられようはずもありませんが、…

『合戦場のしだれ桜』 2010年4月29日

朝もやのなかで ~岩代町 ・ 合戦場のしだれ桜 (二本松市) そして、その周辺のさくら 帰路、『福田寺の糸桜』と… 『新殿神社の石割桜』に立ち寄りました。 そして、ちょっと遠回りして、 『大聖寺の桜』(田村市船引町要田)にも。 完

磐梯山/寒気強し 2010年4月24日

今日は磐梯山。 予報の「晴れ」につられたわけではありません。 雪に遊びたかったのです。 でもちょっとだけ期待はしていましたが…。(笑) 結構な寒気でした。 麓ではそれほど感じなかった寒さも 標高を上げるにつれ、真冬並みになり、 ショーラーの結構しっ…

▲二ツ箭山/アカヤシオは準備中 2010年4月18日

山行に当てている土曜日が大雪のため中止。 でもやっぱり山で身体を動かさないとしっくりしません。 日曜日の午後を使って、 アカヤシオが気になっていた二ツ箭山に行って来ました。 アカヤシオはまだ蕾に満々の状態でしたが、 登る人もない午後の時間、 優…

滝桜/いよいよ本番 2010年4月21日

あれほど降り積もった季節はずれの大雪も、 「失礼しましたぁ」(笑)とばかりに消えてしまいました。 滝桜。 朝の5時。前の道路の路肩には既に車が数珠繋ぎ。 観桜の客、そしてカメラの三脚を構える人と・・・ 賑やかなことです。 100人は優に超えてい…

滝桜/名残雪の祝祭 2010年4月17日

朝方にかけてのみぞれのはずが、季節はずれの大雪となりました。 起きて見れば、一面の雪世界。 この時季としては記憶にない程の30~40cmの積雪をもたらしました。 山は、休みに。 膨らみかけた蕾の上に、雪の結晶たちが寄せ合い、 たっぷりと圧し掛かった桜…

飯豊[川入~地蔵山](2) 2010年4月10日

その1からの続きです。 飯豊本山。 七森と飯豊本山。 吾妻連峰、遙か。 飯豊本山、草履塚、そして種蒔山。 三国岳、そして剣ヶ峰の雪稜。 七森沢へと落ちる斜面。 七森沢を見下ろす。 熊さんの足跡。登山家なんですね。 彼は此処で剣ヶ峰を断念して方向を変…

飯豊[川入~地蔵山](1) 2010年4月10日

『雪が往き 雲が展けて つちが呼吸し 幹や芽のなかに燐光や樹液がながれ』 (宮沢賢治詩集から) 春です。春山です。地蔵山にハイキングに。 今年の飯豊の登り初めです。 飯豊に入る、… 磐梯山に登るのとはちょっと違うある種張りつめた気持が伴います。 ま…

磐梯山/天気セーフ!(2) 2010年4月3日

その1からの続きです。 樹氷のオブジェ、陽の光りに躍ります。 山頂への最後の急斜面、アイゼンを効かせて一直線に! 山頂はすぐそこ。 山頂。小林さんはまだのようです。 祠と猪苗代湖。 東尾根を見遣りますが、小林さんの姿は見えません。悪戦苦闘の真っ…

磐梯山/天気セーフ!(1) 2010年4月3日

あの山にと迷いもありましたが、「脳天気」の登山は「遭難」の元です。磐梯山に思う存分遊ばせてもらうことに。 とは言っても、予報はお昼頃からの「みぞれ」。午前中が勝負です。早発ちをと意気込みましたが、結局、ポットにコーヒーで手間取り、30分遅れ…

▲片曽根山/揺り篭の山 2010年3月27日

私の住む福島県田村市船引町船引は、旧くは「片曽根村」といい、その一帯によりそう様に起つ片曽根山は、(見る角度にもよりますが)その山容から「田村富士」とも称されています。山名は、故事を拾えば坂上田村麻呂の東征に謂れを有ちますが、ここでの関心…

磐梯山/東尾根(その2) 2010年3月20日

その1からの続きです。 だましのピークまであと少し。 ふ~。猪苗代湖を振り返ります。 次に現れるピーク、これが正真正銘の山頂です。 岩壁を眺めて一息。 若雪の白に映えます。 あの出っ張りまでちょいと行けそうですが、止めておきます。 櫛が峰、颯爽。…

磐梯山/東尾根(その1) 2010年3月20日

好日、春爛漫の磐梯山を愉しんで来ました。 予報に「初夏のような・・・」という言葉がもれました。 雪が緩むのを懼れ、朝6時の早発ちとすることに。 「早起きは三文の徳」ならぬ「早発ちは山歩の得」(?)でしょうか。 ゲレンデばかりでなく、樹林帯に入…

▲二ツ箭山・春うらら  2010年3月13日

今日は、春の陽射しを浴びたくて、二ツ箭山へと。 登山口となる駐車場の周りには白梅が精一杯に咲き誇り、かわいいイヌフグリも 土手に草っぱに彩を添え、柔らかな陽射しのエールを享けて、私の目に、全身に 「春~!」の大波となって押し寄せて来ました。 …

磐梯山【沼の平に遊ぶ?】 2010年3月5日

今日(3/5)は、朝方の散歩の際、天気は悪かったものの、 奥羽の山並みに回復の兆しが見て取れたので、 猪苗代も或いは?と期待が膨らみ、 今日と明日をスイッチし、磐梯山を目指しました。 結果は風と雨の猛襲にリタイアを余儀なくされてしまいましたが、…

黙想

「あれ?Mさん?」。御西小屋に向かい、たしかな足取りで、気持の昂ぶりを抑えきれぬかのように歩いて来る一人の女性を見て、思わず私はつぶやいた。しかし、Mさんであるはずはなかった。 Mさんとは、私が学生の頃教えを受けたT先生のお嬢さんで、大学を…

二ツ箭山・陽だまりに名残雪 2010年2月20日

今日は別な山を考えていましたが、弱い冬型とは言え、磐梯山上空1900M付近の気温が寒気による-12℃以下はともかく、風速が22Mを超えるとの予想にモチベーションが翔んでしまいました。(笑) 条件的には、以前はこのぐらいで突っ込んだこともあり…

やさしさ

たくさんの人が飯豊の山に入ります。 「心」・「技」・「体」・・・そのたかは様々です。 飯豊は易しい山ではないと思います。ある方にとっては能力を超える山であるかも知れません。だから、ギリギリのところで行動していると、考えられないようなミスを犯…

『Waワカン』-MY BEST

Waワカン、試作品を改良して、私なりの《完成型》が出来ました。 試作品からの改良点としては、足の負担の軽減を図ってパイプの外周を若干小さくしたこと、及び転倒防止のために末端を連結用の部品を用いて繫ぎ固定したことです。 自分が使用するであろうシ…

日山/巡回-『Waワカン』の実験 2010年2月7日

今日は阿武隈高原中部県立自然公園・「日山」を見廻る日です。 ワカンの機能が向上すればと自ら工夫して作ってみた「Waワカン」。 その実験は磐梯山で次の週末辺りにと考えていたのですが、 何と昨日は吹雪を伴った大雪。これは天の声かな? と日山で実験す…

『Waワカン』-ワカンの工夫 2010年2月2日

先日、HP『飯豊朝日連峰の登山者情報』にて、HZUさんこと井上邦彦氏がスノーシューを購入され、早速使用されたことを知り、その感想・評価をお聞きしたところ、やはり短所・長所があり、ワカンとスノーシュー、両方を携行して状況に応じて使い分けるの…

▲二ツ箭山/春陽 2010年1月30日

『ひかりとあそびたい/わらったり/哭いたり/つきとばしあったりして/あそびたい』 (八木重吉詩集より) 先の週、雪山に遊んだ反動?でしょうか、 朝方、奥羽の山並みを覆った鉛色の雲の様相に 心は「浜通り」の陽光へと傾いてしまいました。 私の家は、磐梯…

安達太良HIGHWAY 2010年1月23日

今日は予定した山があったのですが、朝方の雲の様子で翻意、 1月としては初めて?となる安達太良山に行くことに。 朝方の散歩時には雲のかからなかったこの山も、 登り始める頃には、上部の稜線に雲がからみ始め、 あわてて地図とコンパスをザックの直ぐ出せ…

▲のんびりと二ツ箭山 2010年1月16日

のんびり洋(うみ)でも眺めたいなと、 すっかりアットホームな山になったいわき市は小川の 二ツ箭山に。 雪はないだろうなぁ、とたかをくくっていたら、 朝方にかけての降雪は浜通りの山をも巻き込んだようで、 渓は薄っすらと雪化粧し、危ない事この上なし…

初春on磐梯山(3) 2010年1月11日

その2からの続き この斜面は柔らかいので上りはハァハァ、下りはルンルンです。(右の潅木帯に沿ったラインが無難) 小屋に戻りました。 櫛が峰。 火口壁越しに吾妻の山並み。 風の芸術。 風の芸術。 櫛が峰。下りは最短の線(ライン)を選びます。 この斜…