あるく

~山の恵みの備忘録~

飯豊[川入~地蔵山](1) 2010年4月10日

         
 『雪が往き 雲が展けて つちが呼吸し
 幹や芽のなかに燐光や樹液がながれ』
 (宮沢賢治詩集から)


 春です。春山です。地蔵山にハイキングに。
 今年の飯豊の登り初めです。

 飯豊に入る、…
 磐梯山に登るのとはちょっと違うある種張りつめた気持が伴います。

 まだ雪をたっぷりと纏ったこの時季、悪戦苦闘の末に恵まれた風光は
 明媚を尽くし、天の国とはこの様なものかと思わせるのに充分です。

 ああ、今年もまた此処に起つことが出来た、…その喜悦、その感激。
 ただ感謝、感謝、感謝。

 「よぐ来たな」。
 つい先程まで私を苦しめた若雪は、その白さで私の意地を称え、
 お山は優しい風を吹かせて慰労してくれます。

 今年は時間の見積りの甘さを思い知らされました。
 アクシデントに時間をロスし、余りの陽気と未曾有の?雪の腐りに往生し、
 時間の経過は超インフレーション。
 三国小屋までの予定変更を余儀なくされてしまいましたが、
 そんな私をこの山は、優しく微笑み、おおらかに迎えてくれました。


    

「去年は除雪してあってラクだったよなぁ」などとブツブツ言いながら、
川入から御沢キャンプ場への道を雪に足を捕られながら歩きます。         
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御沢キャンプ場に到着。
何だか雪が眩しいと思ったら、サングラスがない・・・。
仕方ありません。サングラスを取りに川入まで引き返します。
私の眼は弱いのです。
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長坂にも春が進行中。
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いい陽気です。
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昨年は10~15cmの沈みだったのに、今日はこの陽気で倍以上。
ワカンが、ストックが欲しい~。
30cm前後は良い方で、40~50cmもありで、
このちゃらちゃらした若雪が憎たらしい。
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夏道が出ているのはほんの少しだけ。
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歩きにくくツラいところですが、天気が元気をくれます。
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雪崩が頻発しています。
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三国岳。たっぷり雪がついています。
若雪の白が清々しい!
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中十五里が見えて来ました。
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「お~い、腐れ雪に負けるなよ」と磐梯山
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三国岳と松の木尾根。
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松の木尾根。
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スカイラインは飯森山(日中)。
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疣岩山も雪がたっぷり。
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三国岳。
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もうちょっと雪が硬ければ爽快な尾根歩きになのに・・・。
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ブナはみんな哲人です。
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cogito, ergo sum 「われ思う、故にわれ有り」?
 寂かにもの思うブナ。
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主稜線が見えて来ました。
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ああ、今年も来れました。
お山に、そしてすべての事に感謝。 
三国岳と七森。
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地蔵山。
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御前山。
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牛が岩山。
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横峰を進みます。
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ここまで時間が掛かり過ぎました。
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三国岳・・・逡巡しながら。
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地蔵山東面。
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三国岳ズ~ムアップ。
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松の木尾根。
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地蔵山頂上雪田に到着。奥に朝日連峰
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飯豊本山が鎮座。
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牛が岩山、五段山への稜線。
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鍋越山。奥に朝日連峰
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名前が兄弟分の地蔵岳
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飯豊本山ズ~ムアップ。
この時季日帰りであそこまで行くとなると
根性を入れ替えて修行せねば。(笑
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飯豊本山。種蒔山~御坪。
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飯豊本山。種蒔山~地蔵岳の稜線。
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三国岳。
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七森。壁。
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飯豊本山。
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七森。壁。
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三国岳そして剣ヶ峰。
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三国岳~剣ヶ峰。
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七森そして七森沢。
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三国岳と松の木尾根。
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地蔵岳~御坪の稜線。
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     その2に続く。