あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/東尾根(その1) 2010年3月20日

 好日、春爛漫の磐梯山を愉しんで来ました。

 予報に「初夏のような・・・」という言葉がもれました。
 雪が緩むのを懼れ、朝6時の早発ちとすることに。

 「早起きは三文の徳」ならぬ「早発ちは山歩の得」(?)でしょうか。
 ゲレンデばかりでなく、樹林帯に入っても、最適な雪質に恵まれ、
 沈まず、かと言って硬すぎもせず、キックが適度に効き、
 快適なペースで登行する事が出来ました。
 その上、先々週雨の中、沼の平に遊んだ際、
 地肌の露出で見切りをつけていた東尾根に若雪がついており、
 いつも悩まされる上部が、何とかなりそうな気配。
 東尾根が「おいで、おいで」と言っています。
 喜んでお招きをうけ、尾根へと跳びついてしまいました。

 久方振りに、ヤブに難渋することなく、
 小気味良く東尾根を登りつめることが許されました。
 その後、山頂に着いた途端、
 ちょっとばかり荒っぽい雲の歓迎をうけはしましたが、
 なんの何の許します。
 今年は今までこの尾根にタイミングが合わず、
 フラストレーションがつのりましたが、
 お山は今日のこの日を準備してくれていたのでした。
 有難う、磐梯山

(猪苗代スキー場駐車場06;00頃発~赤埴山~東尾根~磐梯山頂~弘法清水~沼の平~赤埴山~ミネロゲレンデトップ~中央ゲレンデ~駐車場12;40着)



太陽と川桁山に、「お早うさん!」
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安達太良の山並み、まだ眠そうです。
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猪苗代スキー場。圧雪の筋目に踏み跡を刻みます。
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猪苗代湖の朝です。
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上会越の山並み、遙か。
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ちょっと奥まったゲレンデトップまであと少し。
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湖の霧も消えました。
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樹林帯に入ります。雪はかたくしまり、ほとんど沈みません。 best です。
ワカン装着せず、このままツボ足で行きます。
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赤埴山から本峰を仰ぎます。若雪の白さが眩しい。
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東尾根の上部、なかなか good です。「おいで、おいで」と誘っています。
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鏡沼の東側を回って尾根の取り付きに向かいます。
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先々週がウソのように若雪で模様替えです。
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誰のトレース(踏み跡)もありません。少し沈みますが、10~15cm 程度。このままワカンも
アイゼンも装着せずにツボ足で行きます。
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東壁とお見合いしながらの登行です。
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間が開けて沼の平、そして櫛が峰を望みます。
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せっせせっせと尾根にトレースを刻みます。
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わかりやすい尾根です。雪庇の発達はそれほどありません。
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ちょっと来し方を振り返って。
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まだまだ尾根は続きます。
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この辺で少し平に。
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樹間越しに磐梯山/東壁。
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ナイフリッジ?ですが、こけても樹に引っかかるので緊張感はありません。
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猪苗代湖も見守ってくれています。
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アウターが要らないほどの陽気になってきました。
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まだ櫛が峰の高さまでは達していません。
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東壁がすました顔になってきました。
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もう少し行くとまたちょっとだけ平になります。
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この山の懐に入って行くような感覚を覚えます。
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樹々の向うに沼の平と櫛が峰。
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気持の良い「雪稜(大袈裟?)」歩きが続きます。
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少しずつ平になってきました。
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櫛が峰。今日はおっとりとした感があります。
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やっと一息つける場所まで来ました。お山も青空に顔がほころびます。
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あの稜に向けてドッキングします。
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東壁と友だちになれる?高さまで来ました。
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ご覧の通り、雪の状態は頗る良く、ツボ足で2~3cmの沈みといった具合です。
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所々ヤブが出ていますが、雪は緩んでいないので難渋しません。
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雪が緩むとこの辺はズボズボと嵌まります。
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東壁がもう目の前です。
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ほぼ櫛が峰の標高の辺りです。
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雪庇の向うは~、怖いですね!
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いよいよこの尾根の核心部です。ここからはアイゼンを装着します。
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上ってきた尾根の向うに赤埴山。
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東壁の「心」です。岩肌にもう少し雪がつけば文句なしなのですが。
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この辺が山スキーやボードの方のドロップポイントとなります。
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いよいよ南に走る稜にドッキングです。若雪の下にクラストした旧雪が見え隠れしています。
慎重に、慎重に。こければ持っていかれます。
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東尾根を登り了えて来し方を振り返ります。
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ホッと一息入れて櫛が峰。質感が変ります。
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若雪もほど良く締まっており、どツボにはまることはなさそうです。
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ヤブは出てますが、大したことはありません。
向うのピークは「だまし」。山頂ではありません。
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