『杁差岳/鎮心(前篇)』からの、続きです。
七年ぶりに、杁差岳の頂きに起つことが許されました。
貧しき土塊が、
一歩、一歩に、心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くしました。
長靴を見つめて、しばし、感懐。
眺覧、周覧の、ひと時に耽ります。
雲さんたちが、彼方の、目が泳ぐような稜線を隠せば、朴実、朴厚の北飯豊。
その面目が現前します。
お山は、これを私に見せたかったんだ。
目を転じれば、暢びやかに長者平。
前杁差を頭に、権内尾根を落とします。
悦に入る?私。
さてさて、足はムレムレ。少しでも湿気をぬかないと・・・
(ちなみに、インソールは「3足セット」で¥300です)
パンを食べ、居合わせた方とお喋りしながら息んでいたら、
何とひょっこり、井上邦彦さんが。ビックリしました~!
(小国山岳会の会長にして、HP『飯豊朝日連峰の登山者情報』管理者)
しばし、歓談、四方山話。
いい時間を過ごせました。感謝。
あまり、長居はしておれません。
山頂に、拝辞。
ウメバチソウの目送に与ります。
井上さんが水場の確認から戻って来られました。水は、OK。
2019年版の原稿締切が近いのかな?と拝察。
あれやこれやと、少し立ち話をして、おいとま。
泊まれたらなぁ…後ろ髪を引かれつつ。
北飯豊の朴実、朴厚が沁みてきます。
鉾立峰の寵待に?与るとしますか。
いい面構えです。
アゴク峰が恭しく仕えています。
鉾立峰から、アゴク峰。そして二王子岳。
山輝、山曲と語らえば…
その信実に合わせられます。
振り返れば、鉾立、杁差のエ~ル。
空には、讃歌。
大石山の分岐に戻りました。此処から、
往きで延々と標高を捨てて来た分、延々と標高を稼がねばなりません。
でも、この顔を見たら、なんの何の、どうってことありません。
杁差が、背中を押してくれます。
頼母木山、そして一段下がって頼母木小屋。
うれしい、二つ峰のエ~ル。
心肺をあげ、大石山が遠ざかると、…
頼母木小屋に到着。
杁差が見守ってくれました。
頼母木小屋前で、のんびり、おにぎりタイム。
『門内小屋/頼母木小屋』特製の登山記念タオル(\500)を、購入。
タオルに印されたコピーは、
「そうだ!飯豊にいこう」、そして
「ひたいに汗して登ってらっしゃい~花が織りなす北飯豊」。
このタオルをプロデュースした管理人のiwakiさん。
小屋へと引かれている水をたっぷり頂戴し、
その英気を胸に、勇躍、帰路へ。
"See you, later".
地神山の、大きなエ~ル。
雲さんたちが大勢、饗宴でも始まるのでしょうか。
千代吉沢は見納めになるかも?
お山の祈りは、"Grace be with you".
地神北峰着。
雲さんたちが輪舞、円舞で労ってくれました。
大空に透きとおる祈りは、"Grace be with you".
お山から…
そして、トンボ君から、たくさんのエ~ルを頂戴し、…
飯豊の風にのって、…
あとは、すたこら。
飯豊山荘の前に、ポンとなげだされれば、山路は了わりです。
無事の下山、
鎮心の山路に
感謝、感謝、感謝。
Fin