あるく

~山の恵みの備忘録~

石転び沢/龍翔(三) 2017年6月17日


 『石転び沢/龍翔(二)』からの続きです。

 はぁ~、やっとこさぁ~で、十文字鞍部へと上がれば、
 ハクサンイチゲが満面の笑みで迎えてくれました。
 イチゲはもう終盤との報があり半ば諦めていましたが、
 この辺りは今がハイシーズン。
 このねぎらい、エ~ルがうれしい。
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 梅花皮小屋前に安らい、記念にショット。
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 北股岳から…
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 そして白龍からの、ねぎらい、エ~ルに浴します。
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 そうこうして、パンを食べていると、
 ヘルメット姿で上がって来た方が、"よくお会いしますね~"と。
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 何と、5/3、飯豊本山小屋でご一緒したyamagutiさん!(左)
 何とも行動パターンが同じで、笑いがこぼれます。
 私のショットをお願いした方(右)と一緒に、パチリ。

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 ハクサンイチゲを愛で、愛でられてウロウロ。
 その輪舞を愉しみます。
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 花のきれいな気持に打たれます。
 花は報いをもとめない、…
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 自分の生命をもってする愛の営み、
 その愛を通して、真実の愛の強さを通して、
 われわれは神の愛を少しく彷彿せしめることができる。
 最も愛に富む者は
 最も人生のリアリティに触れるものであり、
 又最も神のリアリティに触れるものである」
 とは、三谷隆正の言葉。

 これをそのまま花の生涯に贈りましょう。
 

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 尊いもの、
 真直ぐな、ひとすじの気持。

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 のんびりイチゲと語らいながら、
 十文字鞍部を散策。
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 山のような人間になれたらなぁ。 
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 そうそう、水を補給せねば。
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 水場は元気溌剌。有り難いですね。
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 お山の呼ばわる響に耳澄ます、幸せなひと時。 
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 さて、たっぷり食べて飲んで、息みました。
 そろそろ、帰りましょう。
 今日は周回、あまり遅くなってはいけません。


 十文字鞍部の梅花皮小屋にいとまを告げて。
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 斜面にはイチゲの大群落。
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 みんなの頌が響きます。
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 遠く大日岳からのエ~ルが届きました。
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 北股への上りを、白龍が押し上げてくれます。
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 山頂は、もう直ぐ。
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 ふ~、北股岳を頂きました。
 雲さんが歓呼、
 梅花皮、烏帽子、飯豊の三山揃い踏みはなりませんでしたが…
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 お山には頌歌。
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 その祈りは、
 "Grace be with you".

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 イチゲのみんなも唱和します。
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 雲さんも総出。
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 この上だけ陽が射すものの…
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 期待した眺望は得られず、…
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 只管、花と語らいながら、すたこら。
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 門内小屋に到着。
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 扇ノ地紙に至るも、雲さんたちの元気は衰えません。
 当初、丸森尾根を考えていましたが、これではと変更。
 yamagutiさんと一緒に梶川尾根を降ることに。
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 初っ端からたっぷりの残雪。
 ガスに見舞われ、トレ~スが確りしていなければ、
 緊張を強いられそうです。
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 愉しく語らいながら、アッという間に梶川峰。
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 ガスが襲来、悪条件が重なれば、道迷いも。
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 足が悦ぶ激降り?
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 さすがに緑が優勢となりました。
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 石転び沢が見えて来ました。
 見様によっては簡単そうですが、実際、大変なのです。
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 イヌワシかな?
 鄭重なる激励に与りました。
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 湯沢峰に到着。
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 ダイグラ尾根。残念ながら主稜線は雲に蔽われています。
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 空は慰めてくれるのですが…
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 降路はまだまだ続きます。
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 丸森尾根の威勢がよくなってくれば、…
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 山路の終点です。最敬礼。
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 無事の下山、
 空へとかけりゆく白龍の威懐に
 そしてイチゲのさやけさに
 感謝、感謝、感謝。


 Fin