ヤマツツジ、渾身のフィナーレ。

今日(6/3)は、
阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』
及び、
堂山王子緑地環境保全地域
を見廻ります。
先の週、溢れるばかりに咲いていたヤマツツジは一変。
時満ちて、朽ち、
御負けに昨日あたりの強い雨と風で、大半が
落花を余儀なくされ、
シーズンは終盤を迎えていました。
いつもの門沢登山口から。

緑の応接にあずかり…

木々との会話を愉しみながら。

水はいつも遜遜。

頂稜部にのりましたが、「紅い」標識は見当たらず…

土の上に。

老いにたたずみ…

あるいは風に、雨に落とされて。

水石に到着。あぶくまの響に耳清ませます。

ヤマツツジの、あるものは満願の日を迎え…

あるものは老いを受容しています。


すっかり紅の調子をおとした、山頂部。

ひとすじの気持に萌えるもの


そして壮んにしてうるわしいもの、それぞれの傍らには

思いを尽くしきった

枯萎の貌がありました。

展望台に到着。

上がって眺覧、周覧のひと時。

のどやかに展がる、阿武隈。
移ヶ岳~日山~龍子山~鎌倉岳~五十人山~

桧山~大滝根山

日影山~蓬田岳

さて、山頂部を見回りましょう。

土へと降りたヤマツツジ、ご苦労様でした。



思いを尽くし、心を尽くし、力を尽くして、
咲く、という本懐を遂げたヤマツツジ。
その信実と謙遜。
みんな、なんの厭味のなく、そしてのこさず、
しぼみ、くちてゆきます。
どこぞの大統領は、
「温暖化はでっち上げ」とばかりに平気で背信を宣う。
その言動は北の核やミサイル以上の罪悪だと
どうして思い至らないのか。
むき出しのエゴが跋扈跳梁し、テロの横行…
そして、この国には、巧言令色。
言葉がおろそかにされている、どうでもよくなってきている、
そのことを怖れずにはおれません。
それに流されてはならない、踏みとどまらねばと、
せつに切に願っています。
見よ、花の生涯を。





一帯に異状のあるなく、安堵。
帰りましょう。
片曽根山のねぎらい、エ~ルがうれしい。


花々の静謐…

水の謙廉に合わせられれば、山路の終了です。

無事の下山、
花たちの信郷に
感謝。
Fin