ひとすじの気持。
今日(4/24)は、
阿武隈高原中部県立自然公園『高柴山』
及び
堂山王子緑地環境保全地域
を見廻ります。
正月に早まったことをしたものもありましたが、
良識あって、多くは自重、
本懐をあたためていました。
いつもの門沢登山口から。
春香る小径。
光を浴びて。
さんざめくヤマツツジの蕾たち。
産声、また産声。
玉蕾に志気が漲ります。
水石ではヤシオツツジの迎候。
山頂展望台に到着。
展ける、阿武隈。
移ヶ岳、日山、鎌倉岳、~。
桧山、大滝根山。
そして、日影山、蓬田岳。
頌う陽精。
鳥は友、遊びに来てくれました。
春を讃い上げます。
蕾たち、あどけない純情。
春を誤解し、
振舞を早まってしまったものたちの哀切。
山頂部一帯を廻ります。
展望台にもどり、ランチタイム。――
"天何をか言わん哉。
四時行わる、百物生ず。
天何をか言わん哉"
とは、孔子の言葉。
"あの天をごらん、万物の主宰であるあの天をごらん。
天は何をいうか、なにもものをいわない。
しかし天の運行によって四季は自然に運行し、
四季のうつりかわりによってもろもろの生物が、生育する。
しかし天は、何もいわない"(吉川幸次郎釈義)、――
天と万物、厳として運行し、進展する"秩序"の前に
彼は、何も言えず、佇みました。
天然自然、"四時行わる"ふしぎに
こころがふかみゆきます。
つぼみたちよ、
"ついにひとつの称名であれ"。――
異状のあるなく、安堵。
帰ります。
無事の下山、
小蕾の躍動、そのひとすじの気持に、
感謝。
Fin