櫛ヶ峰から、朗邁の大磐梯。
今日(11/13)は、磐梯山へ。
雪の便りこそありましたが、その後に雨天もありで、
冬の前線は後退した様子。
小春日和、雲一つない朗天に沐浴(ゆあみ)して、
櫛ヶ峰、大磐梯、赤埴山を巡り、
存分にお山と語らうひと時に、恵まれました。
感謝。
上天気です。つましく歩きたい。
ゲレンデトップから、猪苗代の町並みと湖。
鏡沼から、大磐梯。水面には薄氷。
カンバの迎候。
いつもの場処で、ひと息。
あらためて、ご挨拶。
親昵通う、沼の平。
陽精と讃う、櫛ヶ池。
先ずは櫛ヶ峰へ。
火口に起てば清白の飯豊。しばし佇み、エ～ルに浴します。
櫛ヶ峰を頂いて、快哉。
清清爽爽、明るく、朗らか、麗らかな眺覧。
赤埴山、猪苗代湖…
お山の気持が沁みて来ます。
大磐梯(磐梯山本峰)…
爆裂の火口を統べる、天狗岩。
そして懊悩の痕跡。
白玉の飯豊、
"Grace be with you"。
お山に対坐、
すべてのうれいが花のように。
天の調べ、お山の響。
"あらゆる種類の山師は
民衆の気に入る秘訣を申し分なく心得ているものだが、
民衆の真の友はたいていの場合それに失敗する。…
民主政治に欠けているのは優れた人物を選ぶ能力だけではない。
ときにはその意志も好みもないことがある"
とは、トクビルの名著『アメリカのデモクラシー』の一節。
アメリカは、民主主義にその正統と責任とを有する国の一つ。
今般の大統領選の結果は、世界に衝撃をもたらしました。
さすがに、
「トランプ＝山師」、「ヒラリー＝民衆の真の友」
などと云い切るほど、私は幼稚ではありません。ただ、
彼がAmerican Democracyの正当な継承者でありたいのなら、
そのように願っているのなら、
そのありとあらゆる「暴言」にもかかわらず(!)、
格差と貧困を超える経済を希い求める、
憎悪ではなく、尊厳が、アメリカの現実となるような、
そんな政策を打ちだしてほしい、
そして、それは、政策の軸を彼の国に負うてきたこの国をも、
人間のための経済へと向かわせるのだから。――
その機縁であれかしと、願わずにはおれません。
これまた、夢想に過ぎるでしょうか。
お山は黙って聞いてくれました…。
それ、歴史の帰趨は、
天のみぞ知る。
いい時間を、過ごせました。
感謝。
降って、大磐梯へ。
天狗岩と愉しく語らいながら。
お山は上機嫌。
振り返って、櫛ヶ峰。雪は所々。
"天を仰げ、天から生きよ"、
呼ばわる天狗岩。
黄金清水から上で、登山道に雪が繋がり出しました。
雨天もあってか道は氷化し、ツルンツルン。
弘法清水小屋には澁谷さんの姿、今日で小屋締めとのこと。
水を補給し、いざ、山頂へ。
ツルンツルンの道を抜き足、差し足、忍び足。
アイゼンなしの、真剣勝負？です。
陽精に迎えられ、
磐梯山を頂きました。
ちょっと気取って。
寵臣、櫛ヶ峰。
湖の頌歌。…
飯豊のねぎらいとエ～ルに、ほっこり。
三角点の陰で、しばし、まったり、ラーメンタイム。
満喫。
さて、帰ります。
下りは上りに増して滑ります。真剣勝負！
只管、天を仰ぐ天狗岩。
倦まず弛まず天を指し示す姿や、あっぱれ。
気温は上昇、小春日和。
運歩が楽しい。
赤埴山に寄りましょう。
赤埴山頂から、大磐梯(磐梯山本峰)。
沼の平。
そして、櫛ヶ峰。
雲一つありません。
"尊いもの
それは真直ぐにみつめた姿だ"。
～八木重吉
宙には、頌歌。
"Grace be with you"、お山の祈りに浴します。
湖にも、頌歌。
ゲレンデトップ着。
すたこら下りましょう。
川桁山からの、ねぎらいとエ～ル。
天の恵みに沐浴し、委ねきった姿は、尊い。
無事の下山、
朗邁の山路に
感謝、感謝、感謝。
Fin
