今日(11/20)は、磐梯山へ。
予報は芳しくなく、「くもり」で、気温は高め。
雨も覚悟せねばなりません。
冬将軍は「一歩進んで二歩さがる」?の様相を呈しており、
猪苗代の町にまだ雪がのさばっていないのは、
お山が私を招いてくれているからに相違ありません。(笑)
感謝。
(参考タイム→猪苗代スキー場駐車場発06:51~07:52一合目『天の庭』~08:34赤埴林道分岐~09:32弘法清水~10:08磐梯山頂~10:36弘法清水~11:35赤埴林道分岐~12:01一合目『天の庭』~12:45猪苗代スキー場駐車場着)
ゲレンデに運歩。
陽精のエ~ルはシルエット。
ふと見上げると、月。
月天子のエ~ルに浴します。
賢治の手帳には、『月天子』。――
"私はこどものときから
いろいろな雑誌や新聞で
幾枚もの月の写真を見た
その表面はでこぼこの火口で覆われ
またそこに日がさしてゐるのもはつきり見た
後わたくしはそこが大へんつめたいこと
空気のないことなども習つた
また私は三度かそれの蝕を見た
地球の影のそこに映つて
滑り去るのをはつきり見た
次にはそれがたぶんは地球を離れたもので
最後に稲作の気候のことで知り合ひになつた
盛岡測候所の私の友だちは
――ミリの径の小さな望遠鏡で
その天体を見せてくれた
またその軌道や運転が
簡単な公式に従うことを教へてくれた
しかもおお
わたくしがその天体を
月天子と称しうやまふことに
遂に何らの障りもない
もしそれ人とは
人のからだのことであると
さういふならば誤りであるやうに
さりとて人は
からだと心であるといふならば
これも誤りであるやうに
さりとて人は心であるといふならば
また誤りであるやうに
しかればわたくしが
月を月天子と称するとて
これは単なる擬人ではない"と。
ゲレンデトップ。
山麓は雨も上がり快方、でもお山には厚い雲が。
衛兵岩にご挨拶。沼の平へ。
池の平には、静寂。
雲を透したお山の響に、しばし耳を澄ませます。
櫛ヶ峰は招かず。大磐梯へ。
呼ばわる、天狗岩。
"見えるものにではなく、見えないものに目を注げ"と。
弘法清水着。
雨気がましてきました。
いざ、山頂へ。
過ぐる週には雨天ありで、雪は消失。
でも、氷は健在。
転ばぬよう、真剣勝負?です。
大磐梯を頂きました。
お山の寛慰、快調の歩運に、感謝。
時を同じくして、押立から来頂された方にお願いして、パチリ。
この方に撮って頂きました。感謝。
この方とお喋りしているうちに、とうとう時雨。
下りは傘の出番です。
弘法清水でお土産に2リットル。
草叢はすっかり、冬仕様。
天へと気持ちを委ねました。
"Grace be with you",
たたずんで、天狗岩に唱和します。
煙雨にかすむ沼の平を、…
"Singin' in the rain"。
雨余、ゲレンデトップに。
すたこら下ります。
陽精は雲を分けて、ねぎらいとエ~ル。
山路の終わりに、雲からの――
そして風からの、"Grace be with you"。
無事の下山、
和順の山路に
感謝、感謝、感謝。
Fin