あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/朗麗 2016年4月2日

  櫛ヶ峰から、朗麗の磐梯山
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  今日(4/2)は、磐梯山へ。
  前回の東尾根のとき、
  余力があれば櫛ヶ峰に寄るつもりでしたが、
  余った力はなく(笑)、パス。
  東壁に雪が調和し、確然としている間に行ければと
  念っておりました。
  先ずは櫛ヶ峰、本峰のピークは意識してませんでしたが、
  あまりの上天気に足はきびきび、残雪の良好にも援けられ、
  連ねて、小気味良く、廻ることが出来ました。
  感謝。


  *参考タイム;
  [猪苗代スキー場駐車場発06:05~07:53赤埴林道分岐~
  08:45櫛ヶ峰山頂~09:44弘法清水~10:09磐梯山頂~
  10:50弘法清水~11:35赤埴林道分岐~12:17猪苗代スキー場
  駐車場着]
  


  朝陽のエ~ル。
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  讃う宙、逸る心。
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  一息入れて、猪苗代湖
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  挨拶を交わして。
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  残雪の状態が良く、歩運は軽やか。
  お山の親迎に与ります。
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  "衛兵岩"に一礼、沼の平へ。
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  お山と語らって、沼の平。
  先ずは、櫛ヶ峰へ。
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  雪解け水を集め、陽精と睦む櫛ヶ池。
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  眼下に裏磐梯
  櫛ヶ峰へと縁を辿ります。
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  陽精頌う、櫛ヶ峰山頂に到着。
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  穏坐、のんびりのほほん。
  おにぎり一個。


  暢然、暢適。眺覧のひと時。――

  (赤埴山、猪苗代湖) 
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  (沼の平、磐梯山本峰)
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  (天狗岩が統べる、爆裂の痕跡)
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  (裏磐梯、延連)
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  満身に飯豊の光が注がれます。
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  穏やかな時の流れ、――
  お山に見合って、しばし黙想。

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  なんで、山に上るのかなぁ――
  なぜ、ひとは心肺を昂らせ、勾配に喘いで、山を頂き、
  "爽快"と"達成"に安んじ、自足するのか。
  かつて、哲学者の上山春平は、
  縄文時代の狩猟採集文化を日本文化の原型と見なし、
  「日本人の思索の核心をなし、価値の中心にあるのは 
  自然ではないかと思う」
  とし、
  「自然性を原理とする日本文化の
  受容的で消極的な特色(凹型文化)のうちに、
  文明性を原理とする
  自己主張的で積極的な諸文化(凸型文化)には期待しえない
  独自な役割を見いだす」
  と結んだ。

  ひとは自然界の子であって、その主人ではない。
  生かされている、そのことを
  "縄文の人"は能くわきまえていたにちがいない。
  "進歩"という言葉に、だまされない、
  足に聴き、山へと応答するひと。
  その人は、きっと、
  未来をひらくだろう。


  ―― そんな夢想に、
  お山は笑んでくれました。

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  "然うだ"と、肯う大地の懊悩。
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  飯豊も、"然うだ"と
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  良い時間を満喫。
  体調良好、本峰へも寄りましょう。

  天狗岩と言葉を交わして。
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  天を仰いで凛、天狗岩。
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  倦まず弛まず、呼ばわります。
  "天へ、そして天から生きよ"と。
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  弘法清水に到着。
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  休まず、山頂へ。
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  ステップを有難く頂戴、このままノーアイゼンで。
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  山頂が招きます。
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  もう直ぐ~。
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  磐梯山を頂いて、猪苗代湖
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  飯豊を背に筆者。
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  飯豊のねぎらいとエ~ル。
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  陽精からも。
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  先ほどの櫛ヶ峰。
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  しばしまったり周覧、菓子パン一個。


  山頂にいとまを告げます。
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  半ば降って一息、山頂の目送。
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  銀シ~トでもあれば、
  シリセード出来たんですが、残念。
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  弘法清水から、ショートカット。
  東壁に近い急斜面を下降。お山が見守ってくれました。
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  "尊いもの
  それは真直ぐにみつめた姿だ"
  八木重吉



  お山の響に、しばし佇みます。
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  鏡沼にも春、
  雪が解かれ、水をたたえ始めました。
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  "Grace be with you", お山の祈り。
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  ゲレンデをのっしのっし。
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  陽春、猪苗代湖。  
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  雲をわかして、お山がエ~ル。
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  無事の下山、
  ひと時の暢然、暢適に、
  朗麗の山路に
  感謝、感謝、感謝。



  Fin