あるく

~山の恵みの備忘録~

磐梯山/寛泰 2015年9月14日

   櫛ヶ峰から、天狗岩。
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   今日(9/14)は、磐梯山へ。

   久しぶりに櫛ヶ峰も足下。
   今日の本峰は雲の応接に忙しく、本峰拝顔は無理かなと、
   諦めかけましたが、
   雲の諭しで、しばし、待機。
   お山は応えてくれました。
   "待つ"ことも登山のうちでした、――。
   感謝。




   身繕いしているうちに雲は退座、いざ。
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   少し進むと、辺りに"レンブラント"の慈光。


   "あさあけのふしあなからもれる
   ほそいひかりのながれにただよう
   かるやかなみじんにむかってしずかなこころならば
   このこころこそうれしいこころである"
   (八木重吉



   
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   ゲレンデを登り了えると、
   川桁山に交響する、光と雲・・・
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   日毎に新たなる、"天地創造"のドラマ。
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   一合目『天の庭』。水分補給。
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   赤埴の山脊に喘いで、磐梯山
   雲の供給が絶えません。
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   巻き終えて、櫛ヶ峰。
   今日は寄るつもりです。
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   鏡沼にはさざ波。 
   きれいな"逆さ"磐梯は映さず。
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   沼の平。
   いつもの科木(シナノキ)に、一息。
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   ハハコグサから、朝の挨拶。
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   天狗岩からのエ~ル。
   櫛ヶ峰へ。
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   櫛ヶ峰山頂着。
   雲が賑やかになって来ました。
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   雲洗う赤埴山。
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   本峰は雲に応接、雲は忙しなく、
   "ちょっと待ちな、直ぐ退いてあげるよ"、
   とのお諭し?有難く待つことに。
   
   少しして、雲は退座。
   本峰が、"友よ"と・・・。
      
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   天然の、ひとの煩いを熔かする不思議。
   ひと時、お山と語らいます。


   "子曰わく、
   我れを知る莫き也夫。
   …天を怨まず、
   人を尤めず、
   下学して上達す。
   我れを知る者は其れ天か"。
   (論語憲問第十四)
   孔子は言った、
   "私がこうして不遇なのは、天意でもあろう。
   しかし、天を怨む気持はない。
   また同じ時代の人間の罪でもあろう。
   しかし人間をとがめる気もちもない。
   ただ私は、低いところから学問をはじめて、
   より高次なものへの到達を求めるだけである。
   こうした私の態度を理解してくれるのは、天であろう。
   人間にはわからないかも知れぬ…"と。(吉川幸次郎)

   愚かで怠惰な私など孔子に比すべくもないけれど、
   この言葉は、
   "不遇"なときこそ、天に信頼し、天の意を察し、
   天より己に預け、授けられた"才"を育み、
   天命に供せられ得べく、備えよ…
   その様な励まし、訓戒として、読める。
   そう、読みたい。


   お山も"然うだ"と肯いている。

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   寂かに時を刻む、大地の"懊悩"。
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   主役は雲と、遠慮する陽精。
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   あらら?あれれ?(笑)
   山頂の大きな岩のちょっと凹んだ所に木の実が整然。
   まさかお供え物?~"今年の初物なれば…"。
   鳥か小動物の仕業でしょうが、何とも微笑ましい。
   悪戯して隠そうかとも思いましたが、止めて置きます。
   
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   ひと時の良き時間を礼して、本峰へ。
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   天狗岩と語らいながら。
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   弘法清水を汲み、
   いざ、山頂へ。
   
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   雲がやたらと張り切ります。
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   磐梯山を頂いて、パチリ。
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   岡部さんの山頂売店前に陣取りラ~メンタイム。
   隣り合わせた方とひと時の歓談、山談義。

   自分のペ~スを大切に
   良き山行を重ねてゆきたいものですね。
   ご健行を祈り上げます。(iwabutiさん)
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   ラ~メンを食し終え、上に行くと、
   山頂部に絡んでいた雲が切れ始めました。
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   待って待たされ、
   やっと、猪苗代湖の御出座し。
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   櫛ヶ峰も。
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   下山し始めると、賑やかな声。
   千葉からの中学生の"群れ"、総勢150名。
   "こんにちは~"、"あとどのぐらいですか~"…
   挨拶の連打、迫力に圧され、道を譲ることしばし。
   その溌剌に、たくさんの元気を頂戴しました。
   良き思い出になりますように~!

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   弘法清水でお土産に2リットル。
   澁谷さんにご挨拶。


   天狗岩の呼ばわる響、
   "天へ、そして天から生きよ"。
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   花々のエ~ルにほっこり。
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   お山は、雲を透徹,"いつも砕かれてあれ"と。
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   "衛兵岩"に挨拶をして、沼の平にいとま。
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   お山の祈りは
   "Grace be with you"。
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   湖からは大きなエ~ル。
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   お山はまた雲に蔽われ始めました。
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   ゲンノショウコのエ~ル、ねぎらいに与ります。
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   無事の下山、
   お山の親昵、寛泰に
   感謝、感謝、感謝。


   Fin