(出発を前に志気揚がる参加者のみなさん/天狗平ロッジ)
(HZU/井上邦彦様から)
ここにひとつの群像がある。
山から、そして山へと生かされて来た者たちの、
愛が、信頼が、希望が漲みなぎっている。
・・・・・・・
今日(9/22)は飯豊へ。
場所は梶川尾根上部。
歩行路の固定、また裸地部の植生復元のため、
緑化ネットを敷設し、周辺から採取した植物の種子を
敷設箇所に播種することが目的。
~とまぁ、このように書くと、
ガチガチの山行のように思われるかも知れませんが、
これが何とも愉しいのです。
登山という振る舞い、山に人が入ることに因ってできる傷、
山にとって、その苦痛、
或いは痛痒が如何ばかりのものかを想うとき、
ある種の、二律背反に陥ってしまいますが、
でも、こうした保全という行為への、お山の嘉喜もまた、
紛れもない事実。
伝播してくる悦びが、愉しさが、その証しです。
多くの方が、準備し、配慮されました。
様々な事情で、参加したくても叶わなかった山友がいます。
足手まといになるのではと心配しましたが、
何とか、たくさんの想いに支えられて、
行を了えることが許されました。感謝です。
参加されたみなさん、ほんとにお疲れ様でした!
「すべてがわたしの中のみんなであるように
みんなのおのおののなかのすべてですから」
(賢治)
『天狗平ロッジ 04:30 集合』。
深夜零時に自宅を出発。
天狗平ロッジに到着すると、
既に前泊組が朝食やら準備で慌しい。
天狗平ロッジ前で参加者全員の集合写真を撮り、
まだ夜も明けきらぬ5時に出発です。
急登の梶川尾根に心肺が馴染む頃、
やっとヘッデンが要らなくなりました。
参加者は五十名程、七班編成で臨みます。
私は一斑、班長は統括リーダーも兼ねる井上邦彦さん、
先頭を歩きます。
二番手は羽黒自然保護官事務所の坂本さん、
そして私~と続きます。
(井上さんのHP『飯豊朝日の登山者情報』)
いつもの楢の木曲がりで最初の休憩。
ペースは順調、湯沢峰に到着。
やや空が白むものの稜線が望めます。
北股、梅花皮の両岳から響こえ。
飯豊本山もダイグラ尾根も突然の大集団に目をパチクリ?
二班のみなさんも班長の清水さんを先頭に、
Nさん、まことさん~と、元気に峰頂を踏みます。
急登の名にし負う梶川尾根、悪戦苦闘ですが、
流石、猛者連。
滝見場に到着。
石転びの雪渓がその意気地を貫きます。
飯豊の白龍は、満身創痍になりながらも、
保全隊に渾身のエ~ルを発します。
井上さん(左)、I さんも石転びの様子見に。
井上さんのカメラには
私、坂本さん、S さんが納まりました。
(HZU様から)
後続の班の人たちと息んでいると、スズメバチが一匹、
偵察飛行?
全員フリ~ズで遣り過ごします。
右側の天辺が三本樺カンバ、さてさて、一気の上りです。
天気は良い方向へ。
周辺の峰峰からエ~ルが届きます。
五郎清水に到着。
人数が多いので此処はパスの前提で水を用意すること?
でも私は聞いてませんです。(笑)
急いで水を調達に下ります。最初のホースは×。
でもその下、「本家/五郎清水」は○。
水勢こそ弱いものの、岩の割れ目から確り戴きました。
後続が次々と、川口さん元気一杯~!
荷上げをご一緒したナシモトさんも余裕です。
オアシスは心を溶かします。
さらに上へと腰を上げれば、大きなエ~ル。
飯豊本山が笑んで見守ります。
三本樺カンバに着きました。
北股、梅花皮からエ~ル。
朝日からもエ~ル、優しい眼差し。
一斑、二班のみなさん、眺望を堪能、余裕の笑みです。
梶川峰に到着。
ひとまず安堵の坂本さん。
先ずは記念にパチリ。
(HZU様から)
エブリの迎候。エ~ルが注がれます。
現場はもう少し上部。とりあえず小池へと移動です。
和やかな稜線・・・。
小池の処でザックを下ろし後続を待ちます。
清水班長のほっかぶり、キマッてます。
エブリに見入るまことさん。
背中のコピ~「飯豊朝日の/山がすき/酒がすき」が熱いです。
(まことさんのHP『ようこそ!まことのホームページに!』 )
しばし休息。
北股岳の勇姿が・・・
梅花皮~烏帽子の英姿が・・・
そして地神山の双つする雄姿が志気を鼓舞します。
荷上げ済みの土嚢やネットを、
集積場所からさらにそれぞれの現場へと
運び上げました。
何事が始まるのかと、雲さんたちも興味津々、
集まって来ました。