あるく

~山の恵みの備忘録~

飯豊連峰合同保全作業(その1) 2012年9月22日

 
 出発を前に志気揚がる参加者のみなさん/天狗平ロッジ)
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 (HZU/井上邦彦様から)        
 
 
 ここにひとつの群像がある。
 山から、そして山へと生かされて来た者たちの、
 愛が、信頼が、希望が漲みなぎっている。
  ・・・・・・・
 今日(9/22)は飯豊へ。
 飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業に参加します。
 場所は梶川尾根上部。
 ガリー侵食部に土砂を堆積させるための土留め工の設置や、
 歩行路の固定、また裸地部の植生復元のため、
 緑化ネットを敷設し、周辺から採取した植物の種子を
 敷設箇所に播種することが目的。
  ~とまぁ、このように書くと、
 ガチガチの山行のように思われるかも知れませんが、
 これが何とも愉しいのです。
 登山という振る舞い、山に人が入ることに因ってできる傷、
 山にとって、その苦痛、
 或いは痛痒が如何ばかりのものかを想うとき、
 ある種の、二律背反に陥ってしまいますが、
 でも、こうした保全いう行為への、お山の嘉喜もまた、
 紛れもない事実
 伝播してくる悦びが、愉しさが、その証しです。
 多くの方が、準備し、配慮されました。
 様々な事情で、参加したくても叶わなかった山友がいます。
 足手まといになるのではと心配しましたが、
 何とか、たくさんの想いに支えられて、
 行を了えること許されました。感謝です。
 参加されたみなさん、ほんとにお疲れ様でした!
       
 「すべてがわたしの中のみんなであるように
 みんなのおのおののなかのすべてですから」
 (賢治)       
       
 
 
 
 『天狗平ロッジ 04:30 集合』。
 深夜零時に自宅を出発。
 天狗平ロッジに到着すると、
 既に前泊組が朝食やら準備で慌しい。
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 天狗平ロッジ前で参加者全員の集合写真を撮り、
 まだ夜も明けきらぬ5時に出発です。
 
 
 急登の梶川尾根に心肺が馴染む頃、
 やっとヘッデンが要らなくなりました。
 参加者は五十名程、七班編成で臨みます。
 私は一斑、班長は統括リーダーも兼ねる井上邦彦さん、
 先頭を歩きます。
 二番手は羽黒自然保護官事務所の坂本さん、
 そして私~と続きます。
   
 (井上さんのHP『飯豊朝日の登山者情報』 
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 いつもの楢の木曲がりで最初の休憩。 
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 ペースは順調、湯沢峰に到着。
 やや空が白むものの稜線が望めます。
 北股、梅花皮の両岳から響こえ
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 飯豊本山もダイグラ尾根も突然の大集団に目をパチクリ?
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 二班のみなさんも班長の清水さんを先頭に、
 Nさん、まことさん~と、元気に峰頂を踏みます。 
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 急登の名にし負う梶川尾根、悪戦苦闘ですが、
 流石、猛者連。 
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 滝見場に到着。
 石転びの雪渓がその意気地を貫きます。
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 飯豊の白龍は、満身創痍になりながらも、
 保全隊に渾身のエ~ルを発します。
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 井上さん(左)、I さんも石転びの様子見に。
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 井上さんのカメラには
 私、坂本さん、S さんが納まりました。
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 (HZU様から)
 
 
 
 後続の班の人たちと息んでいると、スズメバチが一匹、
 偵察飛行?
 全員フリ~ズで遣り過ごします。 
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 右側の天辺が三本樺カンバ、さてさて、一気の上りです。 
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 天気は良い方向へ。
 周辺の峰峰からエ~ルが届きます。 
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 五郎清水に到着。
 人数が多いので此処はパスの前提で水を用意すること?
 でも私は聞いてませんです。(笑)
 急いで水を調達に下ります。最初のホースは×。
 でもその下、「本家/五郎清水」は○。
 水勢こそ弱いものの、岩の割れ目から確り戴きました。 
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 後続が次々と、川口さん元気一杯~!
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 荷上げをご一緒したナシモトさんも余裕です。
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 オアシスは心を溶かします。 
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 さらに上へと腰を上げれば、大きなエ~ル。 
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 飯豊本山が笑んで見守ります。
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 三本樺カンバに着きました。
 北股、梅花皮からエ~ル。
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 朝日からもエ~ル、優しい眼差し。 
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 一斑、二班のみなさん、眺望を堪能、余裕の笑みです。 
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 梶川峰に到着。
 ひとまず安堵の坂本さん。 
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 先ずは記念にパチリ。 
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 (HZU様から)
 
 
 
 エブリの迎候。エ~ルが注がれます。 
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 現場はもう少し上部。とりあえず小池へと移動です。 
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 和やかな稜線・・・。 
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 小池の処でザックを下ろし後続を待ちます。
 清水班長のほっかぶり、キマッてます。 
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 エブリに見入るまことさん。
 背中のコピ~「飯豊朝日の/山がすき/酒がすき」が熱いです。
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 しばし休息。 
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 北股岳の勇姿が・・・ 
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 梅花皮~烏帽子の英姿が・・・ 
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 そして地神山の双つする雄姿が志気を鼓舞します。 
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 荷上げ済みの土嚢やネットを、
 集積場所からさらにそれぞれの現場へと
 運び上げました。 
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 何事が始まるのかと、雲さんたちも興味津々、
 集まって来ました。 
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 次は斜面に下りて、
 緑化ネット上に播く植物の種子を採取します。 
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 手を忙しく動かす割には中々量が獲られません。
 でも、せっせせっせと。 
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