今日(10/29)は
飯豊連峰の北の鎮め、杁差岳(えぶりさしだけ)へ。
このお山、『杁差の爺や』と呼ばれていたそうな。
雪形の農耕暦が生んだ親昵なのでしょう。
雪の便りもしばしば。
今年の飯豊上りも、そろそろ〆の時期が到来です。
どういうわけか、
もし行けるのなら、〆は杁差がいいな、・・・
そう思っていました。
このところずっと行けてませんでしたから。
このお山。
大石の集落から、ダムへと回り、
権内尾根を辿るのが筋というものなのですが、
反って、自身の山容が見渡せません。
ならば、今年、境遇に押され圧されて天狗平が未だ、
ということもあり、より山態を愉しめる丸森尾根から~
と思いは定まりました。
この行程では、稼いだ標高を、潔く捨てることになります。
累積の標高差で言えば、そのアルバイト(労働!)は、
飯豊山ピストンにも迫るもの。
気合を入れて、日帰りです。
~心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして。
山形県は小国町、天狗平の駐車場に着けば、
満天の星空が迎えてくれました。
登山届けには「投函時刻」を「05:30」と
書き込み済みですが、星に誘われ、仕度を早め、
丸森尾根へ。
夜明けのドラマ、その幕開けです。
梶川峰に、モルゲンロ~ト。
来光に、私の影が同行者。
丸森尾根に朝陽が息吹きます。
朝靄に沈む小国。佳き日の始め・・・。
涼しくて快調ですが、
稜線で水を求めてウロウロしたくありません。
1リットル調達。
杁差岳が宙に沐浴します。
葉が落ち、スカスカの樹間が丸森峰に圧されます。
丸森峰はまだですが、雪がお出迎えです。
朝冷えでかたく、足をからかいます。