あるく

~山の恵みの備忘録~

北の鎮め/杁差岳(前篇) 2011年10月29日

            
 今日(10/29)は
 飯豊連峰の北の鎮め、杁差岳(えぶりさしだけ)へ。
 このお山、『杁差の爺や』と呼ばれていたそうな。
 雪形の農耕暦が生んだ親昵なのでしょう。
 
 雪の便りもしばしば。
 今年の飯豊上りも、そろそろ〆の時期が到来です。
 どういうわけか、
 もし行けるのなら、〆は杁差がいいな、・・・
 そう思っていました。
 このところずっと行けてませんでしたから。
 
 このお山。
 大石の集落から、ダムへと回り、
 権内尾根を辿るのが筋というものなのですが、
 反って、自身の山容が見渡せません。
 ならば、今年、境遇に押され圧されて天狗平が未だ、
 ということもあり、より山態を愉しめる丸森尾根から~
 と思いは定まりました。
 この行程では、稼いだ標高を、潔く捨てることになります。
 累積の標高差で言えば、そのアルバイト(労働!)は、
 飯豊山ピストンにも迫るもの。
 気合を入れて、日帰りです。
       
 ~心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして。
 
 
 
飯豊山荘05:12~08:18丸森峰~09:06地神北峰~09:43頼母木小屋~10:14大石山~11:15杁差岳山頂12:00~14:20地神北峰~14:46丸森峰~16:31飯豊山荘着)
 
 
 
 
 山形県は小国町、天狗平の駐車場に着けば、
 満天の星空が迎えてくれました。
 登山届けには「投函時刻」を「05:30」と
 書き込み済みですが、星に誘われ、仕度を早め、
 丸森尾根へ。 
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 夜明けのドラマ、その幕開けです。 
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 梶川峰に、モルゲンロ~ト。 
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 来光に、私の影が同行者。 
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 丸森尾根に朝陽が息吹きます。 
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 朝靄に沈む小国。佳き日の始め・・・。 
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 涼しくて快調ですが、
 稜線で水を求めてウロウロしたくありません。
 1リットル調達。 
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 杁差岳が宙に沐浴します。 
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 葉が落ち、スカスカの樹間が丸森峰に圧されます。 
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 丸森峰はまだですが、雪がお出迎えです。
 朝冷えでかたく、足をからかいます。 
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 丸森峰に起てば、北の地神がド~ンと。
 ちょっと溜息?(笑) 
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 標柱が雪に馴染みます。 
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 新雪の衣で歓迎してくれた、扇ノ地紙。 
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 朝靄の小国の向うには、朝日の峰々。
 朝の挨拶が届きます。 
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 清澄の宙。北の地神が疲れた足を鼓舞します。 
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 梶川尾根に、光色。 
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 扇には、開朗。
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 北の地神はきびしく脚をもてなします。
 これって、愛?  
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 ちょっと一息、和む朝日。 
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 エブリが私の手を引きます。         
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 扇のエ~ルが総身に。 
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 尾根の向こうには飯豊山
 このへなちょこの背中を押し上げます。 
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 遠く吾妻からもエ~ルの波。 
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 ふ~っ、やっとこさ地神北峰。
 丸森尾根は手強いです。 
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 本家、地神山にご挨拶。 
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 ゆっくり休憩。
 見下ろせば鉾立の峰、頼母木小屋と睦みます。 
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 待ち受けるエブリ。 
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 晴朗の二王子。 
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 ここから、延々と標高を落とします。
 疲れた脚には良いマッサ~ジ。優しい地神山。 
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 頼母木山。 
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 二王子の濃やかな視線。 
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 温良の峰峰。 
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 地神はどっしり、寛恵を醸します。 
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 地神の山体を離れ、頼母木の山に客となります。 
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 頼母木山の山頂に到着。
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 あらためて、地神のお山。 
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 見守る飯豊山、そして宝珠山 
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 遠方より響(こえ)。 
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 どのお山も上機嫌。 
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 エブリはどっぷり、でもにこやか。 
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 頼母木小屋が至近。礼して待ちます。 
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 三年振り?四年振り?~お久し振りです!
 やっと頼母木山避難小屋に到着。 
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 「その2」に続く。