あるく

~山の恵みの備忘録~

大白森山/嘉恵 2023年11月18日

大白森山からの、甲子旭岳

 

 

今日(11/18)は、二岐温泉から小白森山を踏み、大白森山へ。

昨年の10月29日に同じ道を歩かせて頂きましたが、即「お気に入り」に。

ただ、小白森と大白森の間の道刈りが施されておらず、笹茫々。

アーバンな私としては?イマイチ、尻込み気味でした。(笑)

先日、風の便りに?道刈りが施されたと聞き、これは行かずばなるまいと。

今年、8月20日には甲子山~甲子峠~大白森山と歩かせて頂きましたが、

この山は、二岐温泉からの方が変化に富んで、断然、いいと思います

道刈りの労をとられたみな様に、あらためて、深く、感謝申し上げます。

~今日は、一人もあわず、お山と昵懇の時間に恵まれました。

 

 

天栄村なる二岐温泉、登山口前に車を置かせて頂き、いざ。

午前中は「晴れ」の予報ですが、日が上れば、空合いは変わります。

熊さんも心配ですが、明るくなるのを待ってはおれません。

 

 

山脊へと上れば、樹間に、朝焼けの二岐山。

 

 

小白森山が、やさしく招きます。

 

 

日の当たらぬ斜面には、雪が。~今日はピン長、無問題。

 

 

少し開けて見晴らせば、磐梯山の激。

 

 

ふ~、小白森山を頂きました。礼敬して進むと・・・

 

 

お~、大白森山、三本槍岳、旭岳が、和気藹々の三幅対。

 

 

すばらしい風光に、その明媚に、身が、心が、蕩けます。

 

 

天空には、祝福。こんな日に上れて、しあわせ。

 

 

旭岳には、孤高の存在感。ツンと尖って、よばわる響。

 

 

蕩けてばかりでは進みません。(笑)のっしのっしと。

登山道は、御覧のとおり、丁寧に刈られています。

 

 

一杯山へと上って振り返れば、小白森の穏和。

 

 

おかげさまで、運歩は快適。

 

 

一歩ずつ、一歩ずつ・・・

 

 

大白森山が大きくなってゆきます。

 

 

 

 

 

山頂は、間近。

煩かった笹はきれいに刈られ、昨年とは別な山のよう。

 

 

ここでまた甲子那須が展け、しばし、眺覧。峰々と語らって・・・

 

 

思想の交換です。

 

 

独特の山貌には、独特の思想がある。

 

 

さて、雪の歓待に与って?~もうひと踏ん張り!

 

 

ふ~、大白森山を頂きました。朗天に、そして、すべてのことに感謝!

 

 

飲み食いしながら?眺覧、周覧。

 

 

小白森に二岐山、その後ろには大戸岳、小野岳

~もう2時間ぐらい早ければ、飯豊も・・・でも、タラレバは詮無い。

 

 

目をうつせば、湖を縁に、磐梯、吾妻、安達太良が誼を結びます。

 

 

阿武隈の精爽はとけ・・・

 

 

三本槍岳が迫り上がります。隣には・・・

 

 

甲子山を幕下に旭岳が屹立、それに観音山が従えば、奥には那須の重鎮たち。

 

 

日光、尾瀬、南会津、会越国境などなど~応接に暇なしとは、この事。

 

 

この感忽・・・

 

 

まさに、有頂天!?

 

 

なんども何度も体が回ります。

 

 

 

 

 

陽精の頌に・・・

 

 

唱を合せる峰々。

 

 

中国の知恵に、「天地の大徳を生という」。そして、また・・・

「以って死す可く、以って死す無かる可きときに、死するは勇を傷う」とも。

悠久の時間に生きられた思想には、厳として、生命の尊重があります。

天と地には、生命には、それをおつくりになった方がおられる、

その原事実に、己をむなしくして、へりくだる、それなくして、

暴力が止むことはないでしょう。

山に上れば直感でわかる、こんな単純なことが、

下界で我欲にまみれているとわからない。

山頂に起てば「達成感!」「爽快感!」と、よく言われます。

山のテッペンは、漢字で「天辺」。頂く者は天即ち宇宙と接しているのです。

宇宙の創造を貫く意志が~生命や天と地とをおつくりになった方の御心が、

直接、天辺を頂いた者の心に触れなければ、如何なる感動も生じません。

何という慰めであることよ!

 

 

 

天上には、まなざし。~"Grace be with you".

 

いい時間を過ごせました。感謝。

昼までには、戻りたいな。

 

陽精や、生まれたばかりの雲さん・・・

 

 

みんなの目送に与って・・・

 

 

後は、すたこら?

 

 

往路を復します。

 

 

 

 

 

 

 

 

小白森の大きなエ~ルに応えて、えっちらおっちら?

 

 

 

 

 

小白森にたどり着くと、空には大勢の雲さん。

いいタイミングで下りて来れました。ありがとう。

 

 

小白森を越すと、語る相手は?二岐山にスイッチ。

 

 

その親昵が足取りを庇ります。

 

 

二岐山のねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

嘉恵の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin