あるく

~山の恵みの備忘録~

須立山/慈恩 2023年9月10日

今日(9/10)は、須立山へ。(1,720M)

台風一過とは言え、どこへ行っても予報通りとはゆかぬ様子です。

ならば、先だっての三本槍岳で、眺望が頗る良かった須立山はどうかな~?

いったん句読点を打った山域ですが、それはそれとして。

~「てんくら」を覗くと、稜線に並ぶ旭岳や甲子山が「A」表記、

でも、この「予報」に、何度裏切られて来たことか・・・(笑)

 

 

西郷村なる甲子温泉、大黒屋さんの敷地を通らせて頂き・・・

阿武隈川に礼すれば、その謙廉に合せられます。いざ。

 

朝陽の激を頂戴して、のっしのっし。

 

つづら折りの道に心肺を合せますが、湿気で、すでに滝汗。

 

森の古老に通行の許しを請います・・・

 

猿ヶ鼻着。汗びっしょり、ペース上がらず。

 

甲子峠分岐。今日は真っ直ぐに。

 

甲子山を頂きました。夏バテの体は、大汗かいてへとへと。

~オーバータイム。

立山へは此処までの時間と同じ位かかります。~ちょいと思案。

幸いガスも出てきましたし?まぁ、熱中症はない。

 

おにぎり1個食べて、いざ。

鞍部へと降りると雲間に旭岳のエ~ル。しっかと応えます。

 

時折の木漏れ日に励まされ・・・

 

勾配に喘ぎます。

 

それにしても、汗。

 

やや雲が切れ、旭岳が御出座し。

 

鄭重にご挨拶。先日の登頂で、すでに昵懇?

 

坊主沼避難小屋に到着。甲子山での「へとへと」感が回復しません。

菓子パン1個で、いざ。

 

坊主沼分岐。沼へは帰りに。

 

旭岳と思想の交換。・・・

 

立山を目指します。まずは、1638m峰

 

笠ヶ松まで来ましたが、ガスは上がりそうにありません。

 

少し下って・・・

 

最後は急勾配。ガレ、ザレの道が足をいたぶります。

 

ふ~、須立山を頂きました。この先が三本槍岳ですが、此処まで。

う~ん・・・乳白色の世界。

今日はラーメンを愉しもうと水を余分に1リットルの他、火器やら何やら。

かえって、甲子山頂の「へとへと」感を引きずってしまい、タイムオーバー。

夏バテの体には、ちょっとしんどかったかな。

このペースでは、のんびりラーメンタイムだなんて、いかがなものか?(笑)

inゼリーを胃に流し、余分な水は捨て、下山の途に・・・

 

ガスは濃くなる一方・・・涼しくて、有難い?

 

それにしても道刈りのよく行き届いた登山道・・・

 

シーズン中、この道を利用する登山者の数など、たかが知れています。

余所者?にはわからぬ歴史があるに違いありません。三本槍岳~白河藩の意地?

この道を守る、守らんとする西郷村の方々の愛をひしと感じます。

 

 

坊主沼に寄って行きます。

 

坊主沼には、静謐の時間。

 

羽鳥湖のこともあり、水量を心配しましたが、杞憂。

 

森は雲陰、雲裏、私の体をいたわります。

 

あらら、ここへ来て、足に攣り。息んでモミモミ。樹々の精に庇られます。

 

少し回復。ありがとう。

 

森の精に護られ、抜き足、差し足、忍び足?

 

 

「・・・ ちからなく わざなきもの

たんたんとして いちじょうのみちをみる」

八木重吉

 

葉の、どの一枚までもが優しく、私のたくさんの思いに応えてくれました。

 

やっとこさぁで、甲子山頂。

 

ゆっくり、ゆっくり・・・

 

森の精と語らいながら。・・・

 

水君の祝福、ねぎらいエ~ルに与って・・・

 

無事の下山、

慈恩の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin