あるく

~山の恵みの備忘録~

三本槍岳/嘉恵(後編) 2023年7月16日

『三本槍岳/嘉恵(前編)』からの続きです。

 

ふ~、三本槍岳を頂きました。変化に富んだ、上乗の道程でした。

山名は会津、白河、黒羽の三藩が山頂に槍を立てて境界を確認したのが由来とか。

また、ここは、茶臼岳や朝日岳などとともに総称される那須岳の最高点(1,917M)、

のんびり、まったり、眺覧、周覧といきたいところですが・・・

 

ガスのため、飯豊や磐梯、吾妻、安達太良など~慣れ親しんだ山は望めません。

 

さすがに日曜日、大勢の登山者が憩います。

 

初めての山域、山座同定は怪しいですが・・・

 

真ん中が茶臼岳ぐらいはわかります。

 

待てど好転の兆しなく~で、雲さんと相談。

風もあり、昼餉は須立山でとるとして、帰ることに。

 

ちょっと標高を下げると、雲さんから脱けました。

 

迷いましたが、時間が時間です。このまま、帰ります。

 

うわぁ、やはり甲子旭岳は飛切りの存在感。

 

あの尾根の末端から、せっせせっせと歩いて来たのです。

 

立山への稜線は、向こう側からとは打って変わってなだらか。

 

鏡ヶ沼へも寄りたいところですが、自重、自粛?

 

立山に戻りました。

お腹はペコペコ。お稲荷さん3個他、ペロリ。

 

今日は、「下山すると、晴れ」の実証実験か?(笑)

 

三本槍岳は、雲から解かれました。

朝日岳から茶臼岳~那須主峰群をまじまじとしたかったのですが、

また別の機会に。

 

代わりに?大峠を挟んで、流石山から大倉山、三倉山へと続く山群が顕わに。

 

初めての山域です。これ以上を求めるのは我儘・・・

 

信なく、破れ多い、この貧しき土塊が、こうした恵みに浴せるのは、

私自らの力でないことは明らか。

私の中には、それに値するような力も、相応しい何物もないのですから。

何か必要があって山は造られ、

何か必要があって、私はその恵みに浴しているに違いありません。

おかげ様、すべてのことに感謝・・・。

 

 

 

 

天と地とをお作りになった方を離れて、

信はない、希望はない、愛はない。

山を頌おう、天然をお作りになった方を誇ろう。

あるくことは、祈ること。

祈ることはあるくこと。

 

お山の祈りは、"Grace be with you"。

 

峰々の激を頂戴し・・・

 

旭日と語らいつつ・・・

 

後は、すたこら。

 

 

 

坊主沼では、西郷村の方々が道刈り。労って、深謝。

 

坊主沼には、静謐。

 

 

 

この工作物は何?雨量計の残滓?

 

 

 

 

 

ど~んと甲子旭の激を背にうけ・・・

 

最後の登り返しにハァハァゼェゼェ・・・

 

甲子山頂に、起ちました。

 

ひと息入れて、おにぎり1個。

 

まじまじと、眺覧、周覧。

 

峰々の、ねぎらいエ~ルに与ります。

 

 

 

 

 

さぁて、後は降るだけ。

 

歩きをローからセカンドへシフトしようとしたら~あれま、ビックリ!

甲子峠への分岐に、シミケンさんや小国山岳会の面々が。

二岐温泉から大白森を越えてはるばる、今日は坊主沼小屋泊りとか。

しかし、よく会いますなぁ。この前、飯豊の切合でバッタリしたばかり。

二度あることは三度ある?(笑) ~しばし、歓談、四方山話。

よき山に恵まれますように。

 

辞して、下山の途に。

 

森の古老と思想の交換・・・

 

木々の精霊と言葉を交わしながら。

 

 

 

阿武隈川の清澄に合わせられ・・・

 

無事の下山、

嘉恵の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin

 

(ゆっくりの亀足ですが、参考までに;05:23甲子温泉大黒屋発~06:29猿ヶ鼻~07:27甲子山~08:28坊主沼避難小屋~09:46須立山~10:42三本槍岳~11:34須立山~12:47坊主沼~13:48甲子山~15:15大黒屋着)