『三本槍岳/嘉恵(前編)』からの続きです。
ふ~、三本槍岳を頂きました。変化に富んだ、上乗の道程でした。
山名は会津、白河、黒羽の三藩が山頂に槍を立てて境界を確認したのが由来とか。
また、ここは、茶臼岳や朝日岳などとともに総称される那須岳の最高点(1,917M)、
のんびり、まったり、眺覧、周覧といきたいところですが・・・
ガスのため、飯豊や磐梯、吾妻、安達太良など~慣れ親しんだ山は望めません。
さすがに日曜日、大勢の登山者が憩います。
初めての山域、山座同定は怪しいですが・・・
真ん中が茶臼岳ぐらいはわかります。
待てど好転の兆しなく~で、雲さんと相談。
風もあり、昼餉は須立山でとるとして、帰ることに。
ちょっと標高を下げると、雲さんから脱けました。
迷いましたが、時間が時間です。このまま、帰ります。
うわぁ、やはり甲子旭岳は飛切りの存在感。
あの尾根の末端から、せっせせっせと歩いて来たのです。
須立山への稜線は、向こう側からとは打って変わってなだらか。
鏡ヶ沼へも寄りたいところですが、自重、自粛?
須立山に戻りました。
お腹はペコペコ。お稲荷さん3個他、ペロリ。
今日は、「下山すると、晴れ」の実証実験か?(笑)
三本槍岳は、雲から解かれました。
朝日岳から茶臼岳~那須主峰群をまじまじとしたかったのですが、
また別の機会に。
代わりに?大峠を挟んで、流石山から大倉山、三倉山へと続く山群が顕わに。
初めての山域です。これ以上を求めるのは我儘・・・
信なく、破れ多い、この貧しき土塊が、こうした恵みに浴せるのは、
私自らの力でないことは明らか。
私の中には、それに値するような力も、相応しい何物もないのですから。
何か必要があって山は造られ、
何か必要があって、私はその恵みに浴しているに違いありません。
おかげ様、すべてのことに感謝・・・。
天と地とをお作りになった方を離れて、
信はない、希望はない、愛はない。
山を頌おう、天然をお作りになった方を誇ろう。
あるくことは、祈ること。
祈ることはあるくこと。
お山の祈りは、"Grace be with you"。
峰々の激を頂戴し・・・
旭日と語らいつつ・・・
後は、すたこら。
坊主沼では、西郷村の方々が道刈り。労って、深謝。
坊主沼には、静謐。
この工作物は何?雨量計の残滓?
ど~んと甲子旭の激を背にうけ・・・
最後の登り返しにハァハァゼェゼェ・・・
甲子山頂に、起ちました。
ひと息入れて、おにぎり1個。
まじまじと、眺覧、周覧。
峰々の、ねぎらいエ~ルに与ります。
さぁて、後は降るだけ。
歩きをローからセカンドへシフトしようとしたら~あれま、ビックリ!
甲子峠への分岐に、シミケンさんや小国山岳会の面々が。
二岐温泉から大白森を越えてはるばる、今日は坊主沼小屋泊りとか。
しかし、よく会いますなぁ。この前、飯豊の切合でバッタリしたばかり。
二度あることは三度ある?(笑) ~しばし、歓談、四方山話。
よき山に恵まれますように。
辞して、下山の途に。
森の古老と思想の交換・・・
木々の精霊と言葉を交わしながら。
阿武隈川の清澄に合わせられ・・・
無事の下山、
嘉恵の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin
(ゆっくりの亀足ですが、参考までに;05:23甲子温泉大黒屋発~06:29猿ヶ鼻~07:27甲子山~08:28坊主沼避難小屋~09:46須立山~10:42三本槍岳~11:34須立山~12:47坊主沼~13:48甲子山~15:15大黒屋着)