あるく

~山の恵みの備忘録~

二岐山/親遇 2023年4月11日

二岐山。男岳に起てば、遥か飯豊から清けき響。

 

 

今日(4/11)は、二岐山へ。(1,544.3M)

昨年の10月に初めてこの山を訪れましたが、あいにくの天気で、

そわそわと?一方の頂である女岳には寄らず終いでした。

春山の、名残の雪にでもトレースをつけられたら、との思いがしきり。

ぐずぐずしていると雪が解けてなくなってしまいそうです。

 

土曜、日曜、月曜は、あれやこれやで動けず。で、火曜日に。

流石、平日。どなたもいらっしゃいません。

 

今回は、反対側、女岳登山口へ下る周回の形をとりたいので、

御鍋林道初っ端に車を置き・・・

 

 

林道を、てくてく。

 

 

小一時間ほどで、御鍋神社登山口へ。「いざ」。

 

 

あすなろ坂に汗すれば・・・

 

程なく、勾配はゆるみ・・・

 

 

『ブナ平』。

 

 

こちらは南面のため雪は消えていましたが、ここへ来て、やっと、ちらほら。

ピン長君が喜びます。

 

~デジカメの容量がいっぱいになってしまい、ここからは、スマホの画像です。

 

男岳の山体が迫ります。

 

 

ここから、勾配が増します。

 

 

ハァハァゼェゼェ?樹間から、大きなエ~ル。

 

 

ふ~、小白森や大白森、そして甲子、那須の衆の祝福に与って・・・

 

 

二岐山を頂きました。

 

 

いい日和です。しばし、呆けて?眺覧、周覧。



 

春らしい霞み。~奥には、悠然と三倉山。

 

 

遠方の山座同定は、ちと難しそう。

 

 

お隣、女岳の向うには、小野岳、大戸岳。そして奥に、飯豊の清耀。

 

 

目を移すと、湖を縁に磐梯、吾妻、安達太良がむつみます

 

 

そして、とけあう阿武隈の精爽。

 

 

ザックを標柱に立て掛け、飲み食い。

 

 

小白森山、大白森山、甲子山には、私の踏跡がある。

 

 

山のようなわたし、わたしのような山。―

「あなたの青春の日々に、

あなたの創り主を心に刻み、憶えよ。

苦しみに満ちた禍の日々が来ぬうちに、

わたしにはもはや喜びがないといわねばならぬ年が

近づかぬうちに」

とは、旧約書にある、智者コーヘレトの言葉。

天と地とを、すべてを、おつくりになった方がおられる。

その方によって、私と山とは連帯している。その喜びがある。

すべてをおつくりになった方を畏れよ。そこからしか、

世界は変わらない。

 

峰々の頌は、"Grace be with you"。

 

 

 

 

 

いい日に上って来れたなぁ。ありがたいなぁ。

 

飯豊の調べに、耳清ませます・・・。

 

 

さて、前回廻らなかった女岳へ。いざ。

 

 

こちらは北側/北面、残雪が豊富で夏道は隠れてますが、本日は有視界。

初めてとは言え、進退窮まることはないと判じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

女岳の斜面から、男岳の雄姿。

 

 

山頂部へと入りました。

 

 

何かポイントはないかな?と探すと『記念樹(あすなろ)』の標示板。

さらにキョロキョロ?・・・するとピンクのテープを発見

 

 

ピンクのテープに促されて進むと、『地獄坂』!

 

 

その標識から下は、いやはや地獄?

勾配はきつく、残雪が滑落を誘ってとんでもない悪場と化しています。

とても写真撮ってる場合じゃない!?

笹や木の枝にしがみついて何とかクリア。

 

ホッとして、1枚?(笑)

 

 

何度かルートを失いかけましたが、おかげさまで。

 

 

標高を下げると雪は消え・・・

 

 

『女岳坂』は終了。

 

 

後は、なだらかになった径をすたこら。

樹間には、男岳&女岳のエ~ル。

 

鳥居が見えると、其処は女岳登山口。終点と・・・

 

言いたいところですが、あぁ、次は延々と林道歩き・・・

 

 

これまた、小一時間を費やし、やっとこさで出発地に。

ピンクのテープがなかったらもうちょっと山中をウロウロしてたかも?

~深甚の感謝をこめて、めでたしめでたし。

 

無事の下山、

親遇の山路に、

感謝、感謝、感謝。

 

fin