二岐山。男岳に起てば、遥か飯豊から清けき響。
今日(4/11)は、二岐山へ。(1,544.3M)
昨年の10月に初めてこの山を訪れましたが、あいにくの天気で、
そわそわと?一方の頂である女岳には寄らず終いでした。
春山の、名残の雪にでもトレースをつけられたら、との思いがしきり。
ぐずぐずしていると雪が解けてなくなってしまいそうです。
土曜、日曜、月曜は、あれやこれやで動けず。で、火曜日に。
流石、平日。どなたもいらっしゃいません。
今回は、反対側、女岳登山口へ下る周回の形をとりたいので、
御鍋林道初っ端に車を置き・・・
林道を、てくてく。
小一時間ほどで、御鍋神社登山口へ。「いざ」。
あすなろ坂に汗すれば・・・
程なく、勾配はゆるみ・・・
『ブナ平』。
こちらは南面のため雪は消えていましたが、ここへ来て、やっと、ちらほら。
ピン長君が喜びます。
~デジカメの容量がいっぱいになってしまい、ここからは、スマホの画像です。
男岳の山体が迫ります。
ここから、勾配が増します。
ハァハァゼェゼェ?樹間から、大きなエ~ル。
ふ~、小白森や大白森、そして甲子、那須の衆の祝福に与って・・・
二岐山を頂きました。
いい日和です。しばし、呆けて?眺覧、周覧。
春らしい霞み。~奥には、悠然と三倉山。
遠方の山座同定は、ちと難しそう。
お隣、女岳の向うには、小野岳、大戸岳。そして奥に、飯豊の清耀。
目を移すと、湖を縁に磐梯、吾妻、安達太良がむつみます。
そして、とけあう阿武隈の精爽。
ザックを標柱に立て掛け、飲み食い。
小白森山、大白森山、甲子山には、私の踏跡がある。
山のようなわたし、わたしのような山。―
「あなたの青春の日々に、
あなたの創り主を心に刻み、憶えよ。
苦しみに満ちた禍の日々が来ぬうちに、
わたしにはもはや喜びがないといわねばならぬ年が
近づかぬうちに」
とは、旧約書にある、智者コーヘレトの言葉。
天と地とを、すべてを、おつくりになった方がおられる。
その方によって、私と山とは連帯している。その喜びがある。
すべてをおつくりになった方を畏れよ。そこからしか、
世界は変わらない。
峰々の頌は、"Grace be with you"。
いい日に上って来れたなぁ。ありがたいなぁ。
飯豊の調べに、耳清ませます・・・。
さて、前回廻らなかった女岳へ。いざ。
こちらは北側/北面、残雪が豊富で夏道は隠れてますが、本日は有視界。
初めてとは言え、進退窮まることはないと判じます。
女岳の斜面から、男岳の雄姿。
山頂部へと入りました。
何かポイントはないかな?と探すと『記念樹(あすなろ)』の標示板。
さらにキョロキョロ?・・・するとピンクのテープを発見。
ピンクのテープに促されて進むと、『地獄坂』!
その標識から下は、いやはや地獄?
勾配はきつく、残雪が滑落を誘ってとんでもない悪場と化しています。
とても写真撮ってる場合じゃない!?
笹や木の枝にしがみついて何とかクリア。
ホッとして、1枚?(笑)
何度かルートを失いかけましたが、おかげさまで。
標高を下げると雪は消え・・・
『女岳坂』は終了。
後は、なだらかになった径をすたこら。
樹間には、男岳&女岳のエ~ル。
鳥居が見えると、其処は女岳登山口。終点と・・・
言いたいところですが、あぁ、次は延々と林道歩き・・・
これまた、小一時間を費やし、やっとこさで出発地に。
ピンクのテープがなかったらもうちょっと山中をウロウロしてたかも?
~深甚の感謝をこめて、めでたしめでたし。
無事の下山、
親遇の山路に、
感謝、感謝、感謝。
fin