旭岳は明るく、朗らか、真っ直ぐな山だ。
今日(7/29)は、旭岳へ。(1,835m)
数多ある「旭岳」に区別して「甲子旭岳」、また山体から「赤崩山」とも。
先々週、甲子温泉から甲子山、須立山を経て、三本槍岳へと旅したとき、
稜線に敢然と天を射すこの山に、私の心は捕らえられて?しまいました。
「宿題」感のある「甲子山~大白森山」を考えなくはなかったのですが、
このところの猛暑、いや暴暑!~少しでも標高の高い方がいいかなと。(笑)
~もったいなくも、山中、誰にも会うことなく、私だけの旭岳でした。感謝。
(参考記録/暑いのでかなり休憩をはさんでます→登山口発05:08~07:15甲子山07:40~09:05旭岳山頂~10:45甲子山~12:12登山口・[9.5km-1,141m↑-1,138m↓by yamap])
(7月16日、須立山から望んだ旭岳)
西郷村なる甲子温泉、大黒屋さんの敷地を通らせて頂き・・・
阿武隈川に礼敬、いざ。
森の古老に通行の許しを請うて・・・
つづら折りの道に心肺を上げてゆきます。
おや?アサギマダラ君。「ゆっくり息みな」。
ふ~、甲子山を頂きました。ハァ~、暑い、アヅイ。
「旭岳さん、よろしくお願いいたします」。
しばし、眺覧、周覧。おにぎり1個。
三本槍岳まで、ず~っと自分の踏み跡があるんだなぁ、しみじみ。
「気合い入れて来い!」と、旭岳。
鞍部へと下りてしばらく、新道分岐から、旭岳へと至る旧道へ。
地図上に山道表記はなく廃道扱いなのですが、それなりに踏まれています。
手を入れやすい最初のひと区間程は笹が刈られており、朝露に濡れずにすみました。
その先も、登山道自体は確りとしており、「ヤブ」と言うにはちょっと憚られます。
でも、廃道は廃道。上へ行けば行くほど、うるさく体が遮られます。
こんな所や・・・
こんな所もありますが、難儀という程ではありません。
お~、やっと頂稜が。
こんな感じが、赤崩山の面目かな?
結構な勾配で、道も煩く、なかなか近づけません。
須立山や三本槍岳から、親昵の響。
小白森山、大白森山からも。
山頂は、間近。
甲子山から見る貌とは打って変わって優しげな?面持ち。
最後のツメでチョンボ。
ちょっと隠れ気味だった道を見はずし、四つ足の変な踏み跡に惑わされ、
笹薮を回り道する羽目に・・・
(下る時確認したら、何とも、化かされたとしか言い様がない・・・笑)
笑って見ていた三本槍岳。そのエ~ルに応え・・・
揚々と?旭岳を頂きました。いい山です。
眺覧、周覧。しばし、飲み食い。
それにしても、この暑さ。いやぁ、まいった、参った。
標高1,835mに涼を求めた私は愚かだったのか?(笑)
大地からはどんどん湯気が・・・。
昨年、世界気象機関(WMO)は気候状況報告書の中で、
「強力な猛暑、洪水など極端な気象現象が今やニューノーマルになった」
と警告しました。
気候変動がニューノーマル?私たちは間違いなく「人災!」の渦中にいるのです。
SDGsをなぞればコントロール出来ると考えている人は何人いるのでしょうか。
「危険な暑さには、ためらわずにエアコンを」で、済ませられるのでしょうか。
「地球環境を守るにはSDGs」、「暑くなったらエアコン駆使」・・・もし、
こうしたかけ声が、現実の危機、呻き、その根元から目を背けさせているとしたら、
それは麻薬の様なものかも知れません。
~そして、今や、「地球温暖化」から「地球沸騰」の時代に入ったとの警告も。
わが家にエアコンはありません。あるいは、文明のカナリア。
だから、夏はsurvival。真剣です。
お山も堪えている。根元に目を凝らして。
でも、それにもかかわらず、天上には、まなざし。
"Grace be with you".
いい時間を過ごせました。感謝。
さて、あの熱気悶々の?下界へ降るとしますか。
いい景色をたくさんすって、峰々と語らって。
甲子山をロックオン。
振り返れば、旭岳にガスがかかりはじめ・・・
甲子山へと舞い戻る頃には、すっかり雲陰雲裏。
おかげでちょっと涼しくなりました。
後は、すたこら。
森の古老や・・・
阿武隈の水君に礼して・・・
無事の下山、
朗襟の山路に
感謝、感謝、感謝。
fin