あるく

~山の恵みの備忘録~

旭岳/朗襟 2023年7月29日

旭岳は明るく、朗らか、真っ直ぐな山だ。

 

今日(7/29)は、旭岳へ。(1,835m)

数多ある「旭岳」に区別して「甲子旭岳」、また山体から「赤崩山」とも。

先々週、甲子温泉から甲子山、須立山を経て、三本槍岳へと旅したとき、

稜線に敢然と天を射すこの山に、私の心は捕らえられて?しまいました。

「宿題」感のある「甲子山~大白森山」を考えなくはなかったのですが、

このところの猛暑、いや暴暑!~少しでも標高の高い方がいいかなと。(笑)

~もったいなくも、山中、誰にも会うことなく、私だけの旭岳でした。感謝。

参考記録/暑いのでかなり休憩をはさんでます→登山口発05:08~07:15甲子山07:40~09:05旭岳山頂~10:45甲子山~12:12登山口・[9.5km-1,141m↑-1,138m↓by yamap])

 

(7月16日、須立山から望んだ旭岳)

 

 

西郷村なる甲子温泉、大黒屋さんの敷地を通らせて頂き・・・

阿武隈川に礼敬、いざ。



森の古老に通行の許しを請うて・・・

 

つづら折りの道に心肺を上げてゆきます。

 

おや?アサギマダラ君。「ゆっくり息みな」。

 

ふ~、甲子山を頂きました。ハァ~、暑い、アヅイ。

「旭岳さん、よろしくお願いいたします」。

 

しばし、眺覧、周覧。おにぎり1個。

三本槍岳まで、ず~っと自分の踏み跡があるんだなぁ、しみじみ。

 

 

 

 

 

 

 

「気合い入れて来い!」と、旭岳。

 

鞍部へと下りてしばらく、新道分岐から、旭岳へと至る旧道へ。

地図上に山道表記はなく廃道扱いなのですが、それなりに踏まれています。

手を入れやすい最初のひと区間程は笹が刈られており、朝露に濡れずにすみました。

その先も、登山道自体は確りとしており、「ヤブ」と言うにはちょっと憚られます。

でも、廃道は廃道。上へ行けば行くほど、うるさく体が遮られます。

 

こんな所や・・・

 

こんな所もありますが、難儀という程ではありません。

 

お~、やっと頂稜が。

 

こんな感じが、赤崩山の面目かな?

 

結構な勾配で、道も煩く、なかなか近づけません。

 

立山や三本槍岳から、親昵の響。

 

小白森山、大白森山からも。

 

山頂は、間近。

 

甲子山から見る貌とは打って変わって優しげな?面持ち。

 

最後のツメでチョンボ

ちょっと隠れ気味だった道を見はずし、四つ足の変な踏み跡に惑わされ、

笹薮を回り道する羽目に・・・

(下る時確認したら、何とも、化かされたとしか言い様がない・・・笑)

 

笑って見ていた三本槍岳。そのエ~ルに応え・・・

 

揚々と?旭岳を頂きました。いい山です。

 

眺覧、周覧。しばし、飲み食い。

 

それにしても、この暑さ。いやぁ、まいった、参った。

標高1,835mに涼を求めた私は愚かだったのか?(笑)

 

大地からはどんどん湯気が・・・。

 

昨年、世界気象機関(WMO)は気候状況報告書の中で、

「強力な猛暑、洪水など極端な気象現象が今やニューノーマルになった」

と警告しました。

気候変動がニューノーマル私たちは間違いなく「人災!」の渦中にいるのです。

SDGsをなぞればコントロール出来ると考えている人は何人いるのでしょうか。

「危険な暑さには、ためらわずにエアコンを」で、済ませられるのでしょうか。

「地球環境を守るにはSDGs」、「暑くなったらエアコン駆使」・・・もし、

こうしたかけ声が、現実の危機、呻き、その根元から目を背けさせているとしたら、

それは麻薬の様なものかも知れません。

~そして、今や、「地球温暖化」から「地球沸騰」の時代に入ったとの警告も。

わが家にエアコンはありません。あるいは、文明のカナリア

だから、夏はsurvival。真剣です。

 

お山も堪えている。根元に目を凝らして。

 

でも、それにもかかわらず、天上には、まなざし。

"Grace be with you".

 

いい時間を過ごせました。感謝。

 

さて、あの熱気悶々の?下界へ降るとしますか。

 

いい景色をたくさんすって、峰々と語らって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲子山をロックオン。

 

振り返れば、旭岳にガスがかかりはじめ・・・

 

甲子山へと舞い戻る頃には、すっかり雲陰雲裏。

おかげでちょっと涼しくなりました。

 

後は、すたこら。

 

森の古老や・・・

 

阿武隈の水君に礼して・・・

 

無事の下山、

朗襟の山路に

感謝、感謝、感謝。

 

fin